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チートな三人組が異世界を蹂躙するまでの話  作者: 蘇芳 俊哉
異世界への召喚とそれぞれのこれから
4/4

再戦、そして修行へ……

長い間お待たせしてしまい申し訳ありません!!


少しリアルが落ち着いたので投稿しました!



「オーラ? とな? それはどんなものだ? 」


ティアに逆に尋ねられて俺は見たまんまを伝える


「えーっと、エルダの周りにこう……紫っぽい色の……いや、赤と青か? あと微かだけど緑と黄色も見える……それがこうゆらゆら? と漂ってると言うかエルダから出てると言うか……そんな感じだ。」

「ほぅ……他に茶色は見えるか? 」


俺が伝えた色にティアが反応する


「なんだ? これのこと知ってるのか?」

「まぁ、な。それはまぁ私が教えることでもないだろう。近いうちに分かるさ。」

「? どういうことだ? 」

「まぁ、エルダに勝てたら教えてやらんでもないが……お主では無理だろう。」


うわー

なんか、めっちゃむかつく顔してるよ

ドヤ顔だよ

殴りてぇ……


「お主では無理だよ。掠ることもないだろうな。」

「だから心を読むなよ……」


ほんとやめて

いろいろ怖いから


「いや、読んでおらんぞ? 殴りたいというのは口に出ておった。」


まじかよ……

無意識に心の声が漏れちゃうとか素直すぎだろ俺……


「まぁ、それはいいとしてだ。エルダともう一回やらせてくれよ。」

「なに? なぜだ? 」

「僕、やだよ? 」


俺の発言にふたりが反応する


「なぜって……女に負け越すのは嫌だしな。あと、次やったら勝てるし? 魔法でも使われない限りは今後負けることも多分無いだろうしな。」

「ほぅ……大きく出たな。では、負ければ私たちの奴隷にでもなるか? 」


負けたら奴隷とか久々に聞いたわ

小学校以来じゃね?


「まぁ、いいだろ。負けねぇだろうしな。」

「そうかそうか。言質はとったぞ? よいな? 」

「良いっつってんだろ。早くしろよ。」

「良かろう。エルダ、もう一度相手をしてやれ。魔術(マジック)は使うなよ。」

「えー? ダメなんですか? 」

「ダメだ。」


魔術(マジック)とか使われたら負ける気しかしないわ

とりあえず軽く挑発でもしとくか


魔術(マジック)とかを使わねぇと勝てねぇのか? 」


こんなんじゃ乗ってこないか?


「は? そんなんじゃないし。てか使わなくても勝てるし。」


うん、こいつ馬鹿だろ

あんな挑発乗ってくるとか

逆にびっくりだわ


(そんなこと言っちゃ可愛そうだよ? )


エルダのことを思ってか(おさむ)が話しかけてきた

一度目を閉じ(おさむ)との会話に専念する


(いや、そんな事言ったって魔術(マジック)使われたらお前もしんどいだろ? )

(そうだけどさぁ……)

(細かい事は良いじゃねぇか。とりあえず右目は頼んだぞ(・・・・・・・) )

(分かったよ。気をつけてね。)

(あぁ、まかせろ。)


(おさむ)と話し終わって目を開けるとエルダが臨戦態勢に入っていた


「では、準備は良いか? 」

「あぁ、いいぜ! 」


俺は右目を(おさむ)に渡してからティアの問に答える


「僕も良いよー! 」


エルダも準備ができたようだ


「では、好きな時にはじめたまへ」


ティアが開始を宣言する

と、同時に駆け出し右手を振りかぶる


「っらぁっ!! 」


牽制の意味も兼ねてまずは大振りで右を入れる


「なにそれ、見え見えだよ? 」


それを見てエルダが不敵に笑った


((シュウ)! カウンターで右合わせてくるよ! 左手で受けて! )

(けっ! それぐらい俺にも見えるわ! )


(おさむ)の言ったとおり右のカウンターが来たので左手で受け止めた


「……ふーん。なかなかやるじゃん。」

「はっ! お前もな。」


互いに至近距離で組み合う

が、そうなればこちらに分がある

と、思ったのだが


((シュウ)、エルダを投げて! 早く! )

(あん? なんでだよ? )

(いいから早く! )


組み合っていると(おさむ)から警告されてしまう


「フッ! 」


まぁ、(おさむ)の警告は無下にはできないのでとりあえず巴投げをしておく


「え? キャッ!! 」


エルダは展開が読めなかったのかあっさりと投げ飛ばされた

しかも意外と可愛い悲鳴付きだ


「なんだよ、ちゃんと女らしい所もあるじゃねえか! 」


そう挑発するとすぐに起き上がりこちらを凄い形相で睨んできた


「ほぅ……おい、(シュウ)! お前、今の分かったのか? 」


エルダと睨み合っていると唐突にティアが問いかけてきた


「あ? なんのことだ? 俺は(おさむ)が投げろと警告してきたから投げただけだ。」

(おさむ)が? そうか……(おさむ)は感知出来るのか。ふむ……」

「何ひとりで納得してんだ! 俺にもおしえろ! 」


俺がそう問い返してもティアは何も答えずにひとりでぶつぶつ何かをつぶやいている

だから無視してんじゃねぇよ!


「おい! 」


もう一度ティアに問いただそうとしたらティアがエルダに向き直った


「エルダ、アレをやりなさい。」


アレ? アレってなんだ?


「ですが師匠、アレは誰にも見せるなと言っていたじゃないですか。」


エルダの目に戸惑いの色が映る


「あー、構わん。そもそもその技は|こやつに見せるためのもの(・・・・・・・・・・・・)だからな。それに、お前魔術(マジック)使おうとしただろ? つまりお前の負けだ。」


俺に見せるための技?

そんなのあるのか?

なんで俺が来る前から俺に見せる為の技なんか練習できんだ?

てか、魔術(マジック)使おうとしてたのかよ!


(さっき感じたアレが魔術(マジック)なのか……なるほどね……)

((おさむ)、覚えたのか? )

(うん。多分大丈夫。)


俺が訝しみながら(おさむ)と話しているとエルダは納得したのか目から戸惑いが消えていた


「ッ!! ……わかりました。おい! 今から攻撃するから死ぬ気で避けろよ! じゃないと死ぬからな! 」

「いや、死なない程度にやれよ……なんで初見で避けないと死ぬ技模擬戦で使おうとしてんの? バカなの? 」

「悪いがこの技は未完成でな……手加減が一切出来ないんだよ……」

「なら使うなよ!! 」


俺は盛大に突っ込んだが集中し始めたエルダには聞こえてない様で技の構えをとった


「……いくぞ……」

「いや、来なくていi……おい、待てよ。ティア! なんでお前らがこの技知ってんだ! 」


技を使う準備を終えたエルダに悪態をつこうとしたが技の型が見覚えのあるものだった

ティアに怒鳴りかけると何も答えずこちらを見て笑っている


「チッ!! ……」

「……七瀬流(・・・)無差別格闘技剛之型其之一……」


……長っ! こんなに長かったか? うちの流派の技名(・・・・・・・・)って……


(基本技はこんなもんだよ。(シュウ)はあまり型の稽古に参加してなかったから分からないだろうけどね……)

(ハッ! あんな堅苦しくて使いもんになんねぇやつ誰がやるかよ! )


まぁ、とりあえずテキトーに倒してティアを問い詰めるか……


(おい、(おさむ)! )

(ん? 何かな? )

(お前あの技知ってんなら変われよ! )

(え、嫌だよ。あれ喰らうと痛いし。まぁ、鍛錬サボっていた罰ってことで……頑張って! )

(……はぁ……お前ほんといい性格してるよ……)

(あははっ! まぁ、基本的な型だから単調な攻撃しかないよ。突きとか蹴りとかそんなのだけだね。さ、くるよ……)

(へいへい。助言どうも〜……っと。)


(おさむ)との憎まれ口を叩き終えるとエルダが


「“剛乱脚”ッ!! 」


と言いながら左肩が地面に擦れそうなほどに身体を捻りながらの前傾姿勢になり飛び込んできた

踏み込んだ地面が窪んでいる


ったく、どんな踏み込みだよ……

しかもやたら速いし……


踏み込みに呆れつつも名前的に蹴り技の連撃だと推測をつけ拳と脚を3:7の割合で注視しながら構える


「……シッ!! 」


やはり思った通り蹴り技だった様で身体の後に振りかぶっていた右脚を振り抜いてきた

かなり鋭い……が、みえみえなので受け止める


「……んっ! 重っ……」


受け止めたのは良いが予想以上に重い一撃だった

多分骨にひびはいったぞこれ

てか、スピードもだがこんな重い蹴りこいつみたいな小柄な女が出せるもんじゃねぇぞ?

どうなってやがんだ?


(魔術(マジック)だね。踏み込む瞬間とか蹴りが当たる瞬間とかに魔力反応があるよ。)

(まじかよ……)

(うん。異世界に良くある身体能力強化系じゃないかな? )

(うわー……ちょっと憧れてたけど実際喰らうとかなり厄介だなこれ……)


(おさむ)とそんなことを話している間もエルダの攻撃は止まない


「……ハッ! ……ヤッ! ……フッ! 」


だが基本的な技なだけあって一撃が単調で分かりやすい

これ以上怪我はしたくないのですべて避けているが如何せん速く重いのでギリギリになってしまっている


「何で避けれるのよ! 」

「見えるから? つーか、そろそろ止めてくんない? 危ないし。」

「当てれるまで絶対止めない! 」


悪態をつきつつ更にエルダが蹴る速度を上げてくる


「はぁ……めんどくせぇ……」


エルダの連撃を止めるため、蹴りを繰り出そうと少し引いた脚を押さえる


「あ、足蹴にするなぁっ!! 」

「え、そこ? 」


いや、何となくその気持ちわかるけどさ?

今はそこじゃねぇだろ


「あ、そ、そうよ! なんで止めれるのよ! 」

「ん? 勢いが乗る前に押さえたから? 」


力入れる前に押さえられるとそっから力入れにくいんだよね、人体って


「そ、そこじゃないわよ! なんでこの技を知ってるのよ?! そこを教えなさいよ!! 」


なんでって、なぁ?


「そりゃ、うちの技だし? てか、大体それ考えたの俺らだぞ? あ、あとどうでもいいけどお前キャラぶれてるからな? 」


そう、この技……というか、型? は俺と(おさむ)が暇潰しに考えた連撃である

なので当然概要も中身も技を繰り出す順番も手に取るようにわかるのだ

いや、多少変わってたけどね?

でもこれ動きやすさって言うか繋げやすさ? を第一に置いてるから必然的に次に来る技が決まっちまうんだよなぁ……

コンセプトは

“身体に負荷なく沢山繋げましょう! ”

だからな

どこの老人組合だよ……

……いや、分かりにくいな、うん


((シュウ)ってセンスないからねぇ……あははっ)

(いや、うるせぇよ?! 何出てきてんだよ? )

(……ん?)

(いや、なんで?! はぁ……もういいよ……)


センスがないことは昔からわかってたしな

別に傷付いてもないしなッ!


(ツンデレだねぇ……クスッ)

(黙ってろよ!! )

(いーじゃん別に。(シュウ)しか聞こえてないんだし? )

(俺が聞きたくないから言ってんだよ!! )


なんか、無駄に体力減ったわ……

さて……とりあえずティア達に説明を求めるか


「で、話を戻すが……何でお前らがこれを知ってんだ? さっきも言ったがそれは俺達が遊びで考えた技だしあまり広まっていない。むしろ、出来たのが二、三年前だから完璧に使えるやつがまず、いないはずだ。てか、エルダ。なんでお前が七瀬流を謳ってんだ? 」


二人に向けてそう問いかけるとティアが口を開いた


「あー……そうだな。どこから話したもんか……まぁ詳しい説明は後でって事で、簡単に言うとだな、私が教えたからだな。」


……は?

やべぇ、理解ができない……


「……意味がわからないんだが? なぜお前が知っているのかを教えろ。」


この技は誰にも教えていないはずだし、使ったことも無いはずだ

そもそも俺はコイツと出会ったのがつい先程であり、コイツの前で力を見せた覚えは……少ししかない


そう考えているとティアは気だるそうに


「あー……色々面倒臭いから質問は今は受け付けぬぞ? 後から纏めて受け付けてやるから今は黙って聞くのだぞ?」


と、前置いてから話し出した


「まず、お主がここに来たのはこれが初めてではない。という事になる。私がここでお主と出会ったのはこれが初めてになるがな。」


……こいつ何言ってんだ?

話の概要が全然掴めないんだが?


「お主の言いたいことは分からんでもないが今はただ聞くだけにしておけ。後できちんと分かるようあるモノが伝えることになるのでな。さて、続きだが、私はもっと過去にもお主に出会っておる。そしてここへ来る前にお主からお主が来た時にこの技を使えと言われ、教わったのだ。そしてそれをエルダに教えた。と、言うわけだ。なにか質問はあるかの? 」


ありまくりなんだが?

てか、まず時系列がおかしいんじゃね?

いったい何人俺がいるんだよ?


「時系列はおかしくはないぞ。あと、お主は私が把握しているだけでも過去に数十人はおったな。」

「は? いやいや、意味わかんねーぞ? 」

「ふむ……まぁ、いいではないか。その内に分かるさ。今はあまり気にしなくてもいいぞ。」

「……は? 」


流石に混乱がひどくなってきたぞ?

こいつは何が言いたいんだ?


「さて、とりあえず一度家の中に戻ろうか。(シュウ)達に渡すものモノもある事だしな。」

「俺達に渡すもの? それは何だ? 」

「そうだな……簡説に言えば記憶(・・)だな。それと、()かな? まぁ、楽しみにしておけ。」


そう言ってティアは家に向かって歩き出した

それを追いかけて俺達は一旦ティア達の家へと戻った

4月から専門学生になるので時間の余裕があまり取れないので投稿期間が開くかも知れませんが暖かくお待ちいただければ嬉しいです

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