「確信している――守らなければならない」
金曜日の朝。
待機の二日目。
最後の待機日。
午前六時から事務所にいた。
眠れなかった。
また。
時間が日のように過ぎていった。
一分一分が永遠。
明日。
明日結果が出る。
指紋。筆跡。
真実か嘘か。
確信か破滅か。
そして…
そして遂に知る(そして遂に確信できる)。
ホワイトボードを見た。
田中健二。
もうすぐ終わる。
もうすぐ。
コーヒーを取った。
冷めている。今朝五杯目。
ドアが勢いよく開いた。
木村が入ってきた。
走って。
「刑事さん!」
「何だ?」
「ニュースです!大きなニュースです!」
「研究所の結果か?」
「いいえ!別のことです!」
座った。
息を切らして。
「田中健二が告発されました!」
心臓が跳ねた。
「誰に?」
「妻に!ユキに!」
「何の容疑で?」
「小児性愛の…疑いです」
立ち上がった。
「何だと?!」
「ノートを見つけたそうです。家で。男性との…接触の詳細な記述が。十四歳の少年も含まれています」
「ノート。俺たちが持っているノートだ」
「いいえ、刑事さん。彼女は児童相談所に話しました。でもまだ通常の警察には提出していません。弁護士と相談中です」
林が入ってきた。
「刑事さん、聞きました。信じられない!田中がまた告発されて—」
「待て」木村が言った。「まだあります。児童相談所はすでに一時保護を課しました。田中は息子に近づけません。そして地元警察が正式な捜査を開始しようとしています」
沈黙。
それから林が言った。
「でも…でもこれは完璧じゃないですか!田中に対する別の証拠があります!」
「その通り!」木村が言った。「二つの事件!小児性愛と殺人!終わりだ!」
座った。
ゆっくりと。
「終わったはずだ(終わったはずだ)」ゆっくり言った。
「確信しているはずだ(確信しているはずだ)」
頭が回っていた。
「でも違う」
「何ですか?」木村が言った。
「違う。完璧じゃない、クソ!これは災難だ」
「刑事さん、理解できません—」
「ダメだ!クソ、ダメなんだ!」
叫んだ。
二人とも黙った。
俺を見ていた。
ショックを受けて。
「刑事さん…何が—」
「これで全部台無しだ!」
立ち上がった。
歩き始めた。
行ったり来たり。
速く。
「わからないのか?!何を意味するか!」
「刑事さん、落ち着いて—」
「もし地元警察が小児性愛の捜査を開始したら…もし先に逮捕したら…俺たちの事件は台無しだ!」
「でも…どうやって—」
「考えろ!小児性愛の裁判が先に始まる。田中は保釈で出る—物的証拠がない、ノートだけだから!運転を続ける!他の被害者が出る!そして俺たちが殺人で逮捕しようとすると…弁護側は『迫害だ!すでに裁判中だ!警察が追い詰めている!』と言う」
木村が口を開けた。
閉じた。
「クソ」静かに言った。
「その通りだ。それだけじゃない。ノート—それが主要証拠だ!小児性愛の裁判で使われたら…俺たちはもう使えない!汚染される!妥協される!」
林が座った。
「ああ神様」
「まだある。もし田中が小児性愛で有罪になったら…刑務所に入る。別の。殺人用じゃない。そして教団は?ネットワークは?山本は?全員自由だ!殺人事件が崩壊するから!それから数年後、セラピスト付きで出所…全部めちゃくちゃだ」
木村が林を見た。
それから俺を。
「では…どうしますか?」
ドアが開いた。
谷口が入ってきた。
「叫び声が聞こえて—」
止まった。
俺の顔を見た。
「何があった?」
「警部。問題があります」
「何の?」
「田中が告発されました。妻に。小児性愛の疑いです」
「それは…問題か?」
「はい!」
説明した。
全て。
パラドックス。汚染。リスク。
谷口は聞いていた。
沈黙の中で。
終わった時、座った。
「クソ」
「その通りです」
「では…何を提案する?」
息をした。
「守らなければなりません」
完全な沈黙。
「何?」木村が言った。
「守らなければ。弁護士を雇う。小児性愛の告発を退ける。少なくとも遅らせる。俺たちが殺人で逮捕するまで」
「刑事」谷口がゆっくり言った。「逮捕したい男を弁護すると言っているのか?」
「はい」
初めて谷口が冷静さを失った…神経質な笑いが漏れ、それからほとんど吃りながら言った…「これは…これは狂気だ!信じられない!信じられないぞ!」
「論理です!」
彼に向き直った。
「警部。この事件に一年働きました。何ヶ月も。五万ユーロを使いました。部屋を破壊しました。正気を失いかけました。そして今…最終結果まであと二日という今…こんなに近くまで来た今…小児性愛の告発が全部台無しにする?!」
「でも—」
「ダメです!許せません!殺人で逮捕しなければ!教団で!四人の被害者で!…妻に誤解されたノートのせいじゃない!」
谷口が手で止めた。
「待て。刑事。待て」
「何ですか?」
「もし明日研究所が偽物だと言ったら?」
石川が固まった。
「何ですか?」
「もし指紋が一致しなかったら?もしサインが偽造だったら?もし本当に罠だったら?」
血が凍った。
「そうしたら…」
「そうしたら連続殺人犯かもしれない男を、関係ない告発から救ったことになる。でも救ったことに変わりはない。弁護士を雇った。彼を拘束できた唯一の告発を退けた。そして田中は自由だ。両方の面で」
冷たい沈黙。
「二重に騙される」木村が静かに言った。
「その通り」谷口が言った。「小児性愛の逮捕なし。殺人の逮捕なし。何もなし」
石川が座った。
手が震えていた。
「賭けです」静かに言った。
「君のキャリアで最大の」
「勝てば…殺人で捕まえる。事件終了。キャリア救われる」
「負けたら?」
「そうしたら…自分で解放したことになる。殺人犯を。たぶん二つの犯罪。そしてキャリアは終わり」
「リスクを取る覚悟はあるか?」
石川がホワイトボードを見た。
田中健二。
何ヶ月もの重労働。
五万ユーロ。
正気。
全て。
明日の一つの結果に。
何ヶ月も確信していた(確信していた)。
絶対に確信していた(絶対に確信していた)。
でも今…
今は何も確信していない(もう何も確信していない)。
一つを除いて:
全てを賭けなければならない。
「選択肢はありません」静かに言った。「近すぎる。あまりにも…深入りしすぎた」
「刑事—」
「今リスクを取らなければ…小児性愛で逮捕されるのを許せば…どのみち負けです。だから…だから全てを賭ける。弁護士か裁判官を説得しなければ。あのノートは誤解されたと」
「誤解?」
「明らかに!ノートは殺人の被害者について話している!あんなことじゃない!でもユキは知らない!彼女は『依頼人男性十四歳』を見て思う—」
「もし本当だったら?」林が聞いた。「もし田中が小児性愛者でもあったら?」
「関係ない!たとえそうでも—本当にそうでも—先に殺人で逮捕しなければ!それが重要な事件だから!それが重要な事件だ!」
「刑事」谷口が言った。「小児性愛の容疑者を保護することは—」
「保護していない!逮捕の順序を管理しているだけだ!違う!」
「そうは思えない—」
「警部」止まった。「もし田中が今日小児性愛で逮捕されて…明日研究所の結果が殺人犯だと確認して…でももう証拠が汚染されて使えなかったら…どう感じますか?」
沈黙。
「連続殺人犯を逃がしたと知って…小児性愛の告発のために。物的証拠もなく保釈で出られる告発で…どう感じますか?」
谷口が目を閉じた。
「クソ」
「その通りです」
「わかった。何が必要だ?」
「弁護士。優秀な。田中を小児性愛の告発から守る。少なくとも一週間。俺たちの事件を完了する時間」
「誰が払う?」
「俺が」
「お前が?」
「はい。貯金で。警察の資金を容疑者の弁護に使えません。でも自分の金は使えます」
「刑事、これは—」
「狂気、はい。不条理、はい。パラドックス、はい。でも必要です。絶対に必要です」
午前十一時。
弁護士に電話した。
東京で最高の一人。
山田圭介。
難しい事件の専門家。
「山田さん。石川刑事です。スコットランドヤード」
「刑事。どうお手伝いできますか?」
「誰かを弁護してほしいんです」
「誰を?」
「小児性愛の…疑いで告発された男を」
間。
「刑事、私は—」
「待ってください。思っているのとは違います。普通の事件じゃありません」
「説明してください」
説明した。
全て。
殺人事件。ノート。妻。パラドックス。
終わった時、山田が笑った。
「これは聞いた中で最も不条理な事件です」
「わかっています」
「男を弁護してほしい…後で逮捕するために?」
「正確に」
「二十年のキャリアで、こんなものは見たことがない」
間。
「無実の男を一つの犯罪から弁護する…別の犯罪で有罪にするために」
「両方で無実かもしれません」
「かもしれません。でもあなたは信じていない(信じていない)、そうでしょう?」
「…いいえ。信じていません(信じていない)」
「では結構です。いくらですか?」
「二百万円。でももし殺人事件に勝ったら…検察側の弁護士になりたい」
「なぜ?」
「六ヶ月前に被告を弁護したと説明する時の裁判官の顔を見たいから」
笑った。
皮肉な笑み。
「記憶に残るでしょう」
「取引成立です」
午後二時。
田中に電話した。
「佐藤武」として。
電話が鳴った。
三回。
それから:
「佐藤さん」
壊れた声。破壊された。
「田中さん。調子はどう?」
「良く…良くないです」
「聞いた。ユキさんとの状況。児童相談所」
「どうやって…知ってるんですか?」
「妻がね。ほら…ユキさんが彼女に打ち明けたんだ」
沈黙。
「田中さん、聞いて。一人でこれに立ち向かわせるわけにはいかない」
「何もできません。彼女は…彼女は恐ろしいことを思っている。そして俺は…説明できない」
「できる。弁護士と。優秀な弁護士と」
「お金がない—」
「わかってる。だから電話してるんだ。友人がいる。山田圭介。東京で最高の弁護士の一人だ」
「佐藤さん、私には余裕が—」
「心配しないで。彼と話した。特別価格でやってくれる。いや…俺に任せて」
「何?ダメです!できません—」
「田中さん。健二。君は友達だ。そして友達は助け合う。いいね?」
沈黙。
それから…
彼が泣いているのが聞こえた。
静かに。
「ありがとう。ありがとう佐藤さん。どう…どう感謝すればいいか」
「必要ない。山田が今日電話する。彼と話せ。真実を言え。彼が助けてくれる」
「でも真実は…不可能で—」
「じゃあ言えることを言え。でも彼を信じろ。そして俺を信じろ。いいか?」
「はい。はい、わかりました」
「いい。大丈夫になる。約束する」
「君は…君だけが俺を信じてくれる」
言葉が打った。
拳のように。
「田中が君が思っているような人間じゃないと確信している(確信している)から。わかってる」
「ありがとう。本当にありがとう」
切った。
携帯を手に持ったまま残された。
彼の言葉が響いていた。
「君だけが俺を信じてくれる」
感じた…ひどく感じた。
一瞬。
でもすぐに押し殺した。
必要なことだ。
事件を正しく終わらせるために必要なことだ。
谷口が入ってきた。
「刑事。弁護士は?」
「済んだ。山田が今日田中に電話する」
「金は?」
「俺の。二百万円」
「クソ。確信しているのか(確信しているのか)?」
「もう何も確信していない(もう何も確信していない)」
「なぜ?」
彼を見た。
「この事件が俺を消耗させているから。破壊している。そして今失敗したら…妻の愚かな告発で今負けたら…俺がやった全て—全てが無駄だったことになる」
「わかる」
「本当に?」
「いや。でも…献身は尊重する」
「献身じゃない。執着だ」
「ああ。明らかだ」
出て行こうとして振り返った。
それから止まった。
「刑事?」
「はい?」
「明日研究所の結果。もし確認されたら…証拠が本物なら…田中を逮捕するか?」
「はい。即座に」
「弁護費用を払っているのに?」
「まさにそのためだ。今日守る…明日逮捕するために。正しい犯罪で」
谷口が首を振った。
「これは俺が扱った中で最も狂った事件だ」
「俺に言わないでください…」
「そしてお前は…俺が会った中で最も狂った刑事だ」
「それも知っています」
出て行った。
そして俺は残された。
座って。
恐ろしい認識と共に…
田中健二を逮捕するために…
殺人で刑務所に入れるために…
まず救わなければならない。
守らなければ。
弁護しなければ。
間違った告発から。
「カフカは正しかった」声に出して言った。
「官僚制はどんなフィクションよりも不条理だ」
そして笑った。
苦く。
なぜなら本当だったから。
まったくもって本当だった。
その夜遅く家に帰った。
部屋はまだ…荒れていた。
片付けていなかった。
時間もエネルギーもなかった。
ベッドに横になった。
服を着たまま。靴も。
そして考えた。
田中のことを。
電話で泣いていた。
感謝して。
俺を友達だと思っている。
一方俺は…彼を使っていた。
事件のために操作していた。
「必要なことだ」自分に言った。
でも気分は良くならなかった。
「明日」天井に向かって言った。
「明日結果が出る」
指紋が一致する = 田中は有罪 = 勝った。 指紋が一致しない = 田中は無実 = 全てを失った。
五万ユーロ。 何ヶ月もの仕事。 正気。 破壊された部屋。 そして今、逮捕したい男を弁護するための二百万円。
全て一つの結果に。 明日。
そして目を閉じた。 願っていた。 必死に願っていた(必死に願っていた)。 指紋が一致することを。 サインが本物であることを。 この全てが… この全ての恐怖が… 価値があることを。
なぜならもし価値がなければ… もし田中が無実なら… そうしたら俺は… 俺が本当の怪物だ。
時に正しいことをするために…間違ったことをしなければならない。殺人犯を逮捕するために…救わなければならない。犯人を捕まえるために…守らなければならない。そして論理がこんなに歪んで…こんなにパラドックスで…こんなに不可能になった時…問う:本当の怪物は誰だ?彼か?それとも君か?




