「俺は何かを見つけると確信している」
午前1時47分。
山田運送の車庫は暗かった。
静かだった。
完璧だった。
2ブロック先の民間車から降りた。
林と木村が一緒だった。
黒い服。バックパック。装備。
「カメラは?」と林が静かに聞いた。
「4台。正面入口、側面ゲート、トラック駐車エリア、オフィス」
「ループは準備できてる?」
「ああ。10分間の以前の録画。連続ループ。午前2時に開始」
木村が時計を確認した。
「12分」
頷いた。
周囲の壁に沿って歩いた。
誰もいない。工業地帯。平日の夜。
ポイントを見つけた。
カメラが死角になる壁のセクション。
林が両手を組んだ。
登った。乗り越えた。
反対側に着地した。静かに。
それから林と木村を助けた。
中に入った。
車庫はコンテナ、駐車されたトラック、設備の迷路だった。
でも俺は知っていた。
田中のトラックがどこにあるか正確に知っていた。
位置12-B。中央列。
影の間を移動した。
照明なし。小さな懐中電灯だけ、狭いビーム。
そして見えた。
トラック。
赤。側面に山田運送と書かれている。
ナンバープレートは暗記していた。
「これだ」と囁いた。
林と木村が配置についた。
一人は左角。一人は右。
監視。
俺はトラックに近づいた。
心臓が打っていた。
ついに。
ついに何かを見つける。
手袋をはめた。
バッグからUV眼鏡を取った。
着けた。
ポータブルUVライトをつけた。
そして始めた。
まずキャビン。
ドアを試した。
鍵がかかっている。
当然だ。
ピックロックを取った。
30秒。
カチッ。
開いた。
登った。
トラックの匂い。プラスチック。ディーゼル。古い汗。
UVライトを向けた。
探している。
血痕。体液。何でも。
ハンドルに。
何もない。
シートに。
何もない。
ダッシュボードに。
何もない。
床に。
何もない。
降りた。
コンテナを開けた。
空。綺麗。
内部の床にUVを向けた。
全てのセンチに。
壁。天井。
何もない。
どうしてこんなことが可能なんだ?
4人。
4つの遺体。
ゼロ痕跡。
ゼロ血液。
ゼロ何もない。
「何か?」と林が静かに聞いた。
「いや。何もない」
「ありえない」
「分かってる」
膝をついた。
トラックの下を見た。
シャーシ。サスペンション。車輪。
UVをどこにでも向けた。
たぶん遺体を下に運んだ?
シャーシに縛って?
でもそこでも……
何もない。
綺麗。
綺麗すぎる。
立ち上がった。
苛立って。
どうしてこんなに綺麗なんだ?
4つの遺体。4つ。
そしてゼロ、絶対にゼロ痕跡。
一瞬だけ――ほんの一瞬だけ――頭をよぎった。
もし……
もし間違えていたら?
いや。
その考えを追い払った。
データは嘘をつかない。
GPS。タイムライン。全てが合っていた。
田中か、史上最も几帳面な犯罪者か……
それともまだ理解していない方法を持っているか。
でも彼だった。
彼に違いない。
時計を見た。
午前2時17分。
時間はあった。
でもあまりない。
夜間警備シフトは午前3時に回る。
「林」と言った。「キットをくれ」
バックパックを渡してくれた。
開けた。
中:超小型盗聴器。米粒サイズ。バッテリー30日。連続送信。
スコットランドヤードの接触を通じて入手した。
イスラエル技術。市場で最高。
再びキャビンに登った。
ポイントを探した。
明白すぎず。
隠れすぎず。
音声を明確に拾わなければならない。
ダッシュボードの下。
ハンドルの近く。
完璧。
プラスチックカバーを外した。
内部キャビティ。ケーブル。電子機器。
超小型盗聴器を固定した。
工業用接着剤。
押した。
3秒。
貼り付いた。
カバーを戻した。
見た目は……普通。
無傷。
健二は絶対に気づかない。
降りた。
「完了」
「機能してる?」と木村が聞いた。
バッグから受信機を取った。
小さい。LCDスクリーン。
つけた。
信号を探した。
ビープ。
接続された。
ボリューム最小。
聞こえた……
沈黙。
トラック内部の沈黙。
空。静止。
でも送信していた。
「完璧」と言った。
受信機を消した。
「行こう」
入った時と同じように出た。
壁を越えて。道に沿って。車の中。
午前2時34分には去った。
誰も我々を見なかった。
誰も知らない。
事務所に向かって運転した。
静かに。
林が隣に。
「刑事」しばらくして言った。「どう思いますか?物理的な痕跡がない……」
「田中がとんでもない天才だと思う」
「でもどうやって?4つの遺体。どうやって全ての痕跡を消すんですか?」
「火葬。酸。完全な解体。分からない。でも方法を持っている」
「カルトは?」
「おそらく場所がある。彼らが……彼らがすることをする場所。トラックは単なる輸送だ。犠牲者はそこに運ばれる。そしてそこで……そこで消える」
「だから場所を見つけなければならない」
「その通り。そして超小型盗聴器が助けになる。会話を聞く。たぶん電話。たぶん……たぶん場所への言及」
林が頷いた。
「願います」
「願いじゃない。確信だ」
午前3時10分に事務所に到着した。
空。我々だけ。
コーヒーを淹れた。
強い。黒。
必要になるだろう。
林と木村が座った。
俺は立ったまま。
ホワイトボードを見て。
田中健二
そして下に:
犠牲者#4 - 学生14歳 - 横浜
最も最近。
一斉検挙中。
中村と他のメンバーを逮捕している間……
田中はまた襲った。
大胆か絶望か。
「刑事」と木村が言った。「今何をしますか?」
「待つ」
「待つ?」
「ああ。超小型盗聴器は稼働中だ。全てを記録する。24時間。田中が運転する時……電話で話す時……何でもする時……我々は聞く」
「何も言わなかったら?」
「何か言う。遅かれ早かれ。みんな話す」
でも内側では……
内側では確信していなかった。
4人の犠牲者。ゼロ痕跡。
綺麗すぎる。
完璧すぎる。
まるで……
まるで犠牲者がトラックにいなかったかのように。
でもいたに違いない。
GPSがそれを確認した。
田中は存在した。毎回。
だから……
だから説明があるはずだ。
そして俺はそれを見つける。
これについては確信していた。
午前9時に谷口が到着した。
彼のオフィスに呼んだ。
「署長」
「石川刑事。寝てない顔だな」
「寝てません」
「夜間作戦?」
「はい。田中のトラックの検査」
座った。
「結果は?」
「物理的な痕跡なし。ゼロ血液。ゼロ繊維。ゼロ……何もない」
谷口が眉をひそめた。
「どうしてそんなことが可能なんだ?」
「史上最も几帳面な犯罪者か、痕跡を残さないように犠牲者を運んでいるかです」
「どうやって?」
「まだ分かりません。でも超小型盗聴器を設置しました。全てを聞きます」
「いい。それと……全体戦略は?新しい犠牲者の後……6人を逮捕したのに彼が続けている後……」
「分かっています。決めなければなりません」
「何を決める?」
「締め付けるか緩めるか」
沈黙。
谷口が俺を見た。
「説明しろ」
座った。
「2つの選択肢、署長。選択肢A:締め付ける。監視を強化。より多くの尾行。より多くのプレッシャー。田中にミスを強制する」
「利点は?」
「スピード。緊張していればミスをする。そして我々は彼を捕まえる」
「欠点は?」
「もし田中が疑ったら――我々が見ていると気づいたら――逃げるかもしれない。証拠を破壊するかもしれない。完全に止まるかもしれない。そうなったら永遠に捕まえられない」
谷口がゆっくり頷いた。
「選択肢Bは?」
「緩める。控えめな監視を維持するが、より攻撃的でない。田中をリラックスさせる。安全だと思わせる。そして警戒を下げたら……」
「捕まえる」
「その通り」
「利点と欠点は?」
「利点:疑われない。活動を続ける。そして時間をかけて証拠を集める。欠点:時間。そして……そして他の可能な犠牲者」
谷口が顔をこすった。
「他の犠牲者」
「はい」
「受け入れられない」
「分かっています。でもリスクです」
谷口が立ち上がった。
窓に歩いた。
外を見た。
目覚める東京。交通。人々。
「刑事、3つ目がある」
「何ですか?」
「政治的圧力」
「市長?」
「ああ。そして省。昨夜電話があった。新しい犠牲者のニュースの後」
「それで?」
「それで……怒っている。当然だ。我々はカルトを解体したと発表した。6件の逮捕。歴史的成功。そして……そして14歳の少年が消える。一斉検挙中に。これは屈辱を超えている」
「分かっています」
「メディアが我々を虐殺している。『警察は無実を逮捕し、真の犯人は自由に行動』『捜査の災害』『辞任』」
「無実を逮捕したんですか?」
「分からない。中村と他のメンバーは……たぶん関与している。でも明らかに……明らかに十分ではない。なぜなら誰かがまた襲ったから」
「田中」
「ああ。君の主要容疑者。まだ逮捕する十分な証拠がない」
重い沈黙。
「どれくらい時間がありますか?」と聞いた。
谷口が振り向いた。
俺の目をまっすぐ見た。
「2週間」
「2週間?」
部屋が揺れるように見えた。
何年ものキャリア。
解決した非常に多くの事件。
成功の後の成功の後の成功。
そして全て……全てが終わる可能性がある。
14日で。
「刑事?」と谷口が言った。
「了解しました」と答えた。
声は冷静に出た。
プロフェッショナルに。
でも内側では……
内側では分かっていた。
これが全てだった。
次の14日で田中を捕まえるか……
それともキャリアが終わる。
「市長は明確だった」と谷口が続けた。「2週間で田中を逮捕する。確固たる証拠で。それとも……」
「それとも?」
「それとも事件は移管される。他の誰かに。そして君は……君はロンドンに戻る」
「理解しました」
「だから、刑事。締め付けるか緩めるか?」
窓の外を見た。
2週間。
締め付ければ:田中が逃げるリスク。
緩めれば:他の犠牲者のリスク。
でも政治は選択肢を与えなかった。
2週間=締め付けなければならない。
ミスを強制しなければならない。
たとえリスキーでも。
たとえ……たぶん……戦術的に間違っていても。
でも完璧な戦術のための時間はなかった。
「締め付けます」とついに言った。「でも徐々に」
「どうやって?」
「第一:超小型盗聴器稼働中。全てを聞く。24時間年中無休」
「完了」
「第二:田中との関係を強化する。『佐藤武』として。信頼できる友人になる。彼が心を開く。何かを言う」
「危険だ。もし疑ったら――」
「疑わない。俺は同僚だ。友人だ。刑事じゃない」
谷口は確信していないようだったが頷いた。
「第三は?」
「鈴木捜査官がユキと続ける。家で証拠を探すよう説得する。たぶん何かを見つける。文書。連絡」
「承認」
「第四:より正確なGPS。田中が移動する全てのメートルを知りたい。全ての逸脱。全ての停止」
「既に稼働中」
「そして第五……」
躊躇した。
「第五?」
「逮捕作戦を準備する。調整された。十分な証拠があった時のために。待ちたくない。官僚主義もいらない。その時が来たら……行動する。即座に」
谷口が俺を見た。
真剣に。
「確信してるか?もしまた間違えたら……」
「間違えません」
「確信してるか?」
「はい」
「秋山の時より確信してるか?」
硬直した。
「署長、秋山については俺はDNAを待つよう求めました。あの決定は俺のものじゃありませんでした」
谷口が視線を下げた。
「分かってる。すまない。不公平だった」
間。
「でも結果は同じだった。災害。そして我々は他のものを許容できない」
「ありません。今回容疑者は正しい。そして今回は……反駁できない証拠を得るまで待ちます」
「分かった。2週間ある」
ホワイトボードを見た。
田中健二。
犠牲者。場所。時間。
全てが合っていた。
全て。
「成功させます」
その夜、遅くまで事務所に残った。
超小型盗聴器の受信機を接続した。
ヘッドフォン。音量高く。
再生を押した。
その日の録音。
午前7時30分:田中がトラックに乗る。
エンジンがかかる。
機械的な音。
普通。
車庫を出る。
運転する。
交通。クラクション。都市の音。
興味深いものはない。
午前9時15分:目的地に到着。配達。
降りる。ドアが閉まる。
沈黙。
それから遠くの声。顧客。書類にサイン。
戻る。
午後12時30分:昼休憩。
駐車する。
降りる。
20分後に戻る。
キャビンで何か食べる。
咀嚼。紙が擦れる。
それから……
それから聞こえる。
田中の声。
低い。ほとんど囁き。
「なぜ?」
間。
「なぜ続ける?」
ボリュームを上げた。
「俺に何が欲しいんだ?」
誰に話している?
返事はない。
他の声はない。
「もう……もうできない」
沈黙。
それからため息。
長い。疲れた。
それだけ。
運転を再開する。
巻き戻した。
聞き直した。
「なぜ続ける?」
「俺に何が欲しいんだ?」
「もうできない」
誰に話していた?
再び聞いた。
他の音はない。返答の声はない。
電話もない。ラジオもない。
でもトーン。
トーンは……懇願的だった。
まるで上位の誰かに話しているかのように。
彼に対して力を持つ誰か。
「なぜ続ける?」
「俺に何が欲しいんだ?」
「もうできない」
カルト。
カルトに違いない。
たぶん隠された受信機を持っている。
それとも……それともリーダーと直接話している。
山本宮司。
霊的な交信?
いや。あまりにも馬鹿げている。
より可能性が高い:検出していない技術。
皮下イヤホン。
インプラント。
何か。
でも重要だったのは:
田中が命令を受けていた。
誰かから。
そしてそれはプレッシャーだった。
「もうできない」=止めたい。
でもできない。
なぜならカルトが彼を支配しているから。
メモした:「午後12時50分 - 対象者が一人で話す(または聞こえない誰かと)。フレーズ:『なぜ続ける?』『俺に何が欲しいんだ?』『もうできない』。検出できない方法でカルト上層部との可能な交信?」
聞き続けた。
その日の残り。
関連するものはない。
運転。配達。戻る。
午後6時に車庫に駐車。
降りる。
沈黙。
録音終了。
ヘッドフォンを外した。
メモを見た。
あまりない。
でも初日だけだ。
超小型盗聴器は続ける。
日々。
そして遅かれ早かれ……
遅かれ早かれ田中は何かを言う。
何か有罪を示すものを。
何か彼を有罪にするものを。
これについて……
ホワイトボードを見た。
彼の名前。犠牲者。つながり。
これについて俺はまだ、完全に、絶対的に確信していた。
田中健二。
4人の犠牲者。
ゼロ物理的証拠。
曖昧なフレーズしか拾わなかった超小型盗聴器。
彼を知らなかった逮捕されたカルト。
2週間の時間。
そしてゼロ、絶対的にゼロ疑い。
データが合っていた。
GPSは嘘をつかない。
彼は存在した。毎回。
彼だった。
彼に違いない。
これについて……
これについて俺はまだ、完全に、絶対的に確信していた。
時に証拠の不在自体が証拠だ。少なくとも……そう信じたい。なぜなら理論に全てを投資した時……名前にキャリアを賭けた時……戻ることは不可能だから。たとえ宇宙が囁いても:「たぶん間違った方向を見ている」と。




