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俺はあらゆる異世界転生で見かける呪われたトラック運転手で、みんなを異世界送りにしてるけど、俺のせいじゃない!  作者: Adriano_P


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17/19

「たぶん、答えが見つかる」

水曜の朝、6時に目が覚めた。

ユキはまだ寝ていた。

反対を向いて。ここ数日いつものように。

静かに起きた。服を着た。ジーンズ。シャツ。フォーマルすぎず、カジュアルすぎず。

神社に行くところだった。……尊敬される人に見えないと。

キッチンでコーヒーを淹れた。

マシンの音が静寂を満たした。

窓の外を見た。

灰色の空。低い雲。

完璧。天気さえ憂鬱だ。

今日明治神宮に行く。

今日山本宮司と話す。

今日……たぶん……答えが見つかる。

それともたぶん答えがないと分かる。

立ったままコーヒーを飲んだ。速く。苦い。

テーブルにメモを残した。

「用事で出かけます。夕食には戻ります。K」

冷たい。距離を置いた。

最近の俺たちの全てのように。

7時30分には既に車にいた。

トラックじゃない。もちろん違う。

俺のホンダ・シビック。古い。信頼できる。普通。

原宿に向かって運転した。

明治神宮はそこにあった。東京の中心。70ヘクタールの人工の森に囲まれて。

都市の混沌の中の神聖なオアシス。

40分かかった。朝の交通。

近くの公共駐車場に停めた。

降りた。

呼吸した。

もし山本宮司さえ助けられなかったら……

もう希望はない。

入口に向かって歩いた。

明治神宮は……荘厳だった。

小さな八幡神社とは違う。これは巨大だった。

正面の鳥居が目の前にそびえていた。巨大。暗い木。どっしりと。

くぐると小さく感じた。

取るに足りない。

砂利の道が何百メートルも続いていた。両脇に非常に高い木々。杉。樫。

静寂。

砂利の上の俺の足音だけ。

そして遠くの鳥のさえずり。

既に観光客がいた。家族連れ。学生たち。

みんな穏やか。平和。

誰も俺が憑かれたトラックについて話しに行くとは知らない。

誰もこの重荷を中に抱えているとは知らない。

本殿に着いた。

拝殿。奉納の殿。

壮大。檜の木。緑がかった銅の屋根。

前で止まった。

今どうする?

入って「宮司を探しています」と言う?

周りを見回した。

脇に建物があった。小さい。管理事務所、たぶん。

近づいた。

50代の女性が机に座っていた。伝統的な服装。袴。白いジャケット。

「すみません」と言った。

顔を上げた。

「おはようございます。何かお手伝いできますか?」

「あの……山本宮司とお話ししたいのですが」

眉を上げた。

「ご予約は?」

「いえ。でも……緊急なんです」

「宮司は大変お忙しいです。儀式、祭祀、当局との会合——」

「分かっています。でもお話ししないと。これは……霊的な問題です。緊急の」

俺を見た。評価した。

たぶん30代の男が見えた。目の下にクマ。絶望的。

ため息をついた。

「ここでお待ちください。何ができるか見てきます」

立ち上がった。ドアの後ろに消えた。

そこに立っていた。

立ったまま。

手をポケットに。

心臓が打っていた。

10分。

15分。

20分。

戻ってくる?不可能だと言う?

それからドアが再び開いた。

女性が現れた。

「山本宮司がお会いになります。でも30分だけです。大変お優しいことです」

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」

「ついて来てください」

廊下を通って連れて行かれた。磨かれた木。お香の匂い。

全てが……清潔。整然。神聖。

場所の重みを感じた。

何世紀もの祈り。儀式。霊性。

そして俺は呪われたトラックについて話すためにここにいた。

状況の不条理がまた襲ってきた。

女性が引き戸の前で止まった。

軽くノックした。

「宮司様。来訪者です」

「入れなさい」

声は深かった。落ち着いていた。威厳があった。

女性がドアを開けた。

入るよう合図した。

入った。

部屋は簡素だった。

畳。低いテーブル。古い本の棚。内庭を見る窓。

そしてテーブルに座って……

山本宮司。

オンラインで見た写真の男。

60、たぶん65歳。短い白髪。厳しいが敵対的でない顔。目は……深い。

向こうを見通すような目。

狩衣を完全に着ていた。儀式用の衣装。優雅。荘厳。

「おはようございます」と言った。「どうぞ、座ってください」

座った。正座。膝の上。正式に。

彼は長い間俺を見た。

何も言わずに。

ただ……見ていた。

まるで俺の中を読んでいるかのように。

それから話した。

「田中健二」

どうして知っている?

名前を言っていない。

俺の驚きを読んだに違いない、軽く微笑んだから。

「松本大地が電話してきました。昨夜。あなたについて話しました。そしてあなたの……車両について」

ああ。もちろん。

「では……知っているんですね」

「問題があることは知っています。そして松本くんが怯えたことも」

「怯えた」は控えめな表現だった。恐怖で逃げた。

「はい。あなただけが助けられると言われました」

山本がゆっくり頷いた。

「松本は若い。有能。でも……古代の存在についての経験が少ない」

存在。

「霊」じゃない。

「付喪神」じゃない。

存在。

「助けて……助けていただけますか?」

「たぶん。でもまず何に対処しているのか理解しないと」

少し身を乗り出した。

「全て話してください。最初から。何も省かずに。たとえ不条理に思えても」

それで話した。

20分間話した。

全て話した。

最初の事故。渡辺祐樹。黒いパーカー。ライトノベル。

勝手に回るハンドル。応答しないブレーキ。

衝撃音。消えた遺体。

二回目の事故。佐藤博。疲弊したサラリーマン。

三回目。田中真。ニート。

パターン。オタク。ニート。空っぽな人々。絶望的。

自己修復するトラック。消える傷。魔法のように直る部品。

小林に電話しようとするとクラクションが鳴る。

二回。番号を押したまさにそのときに。

吉田。死んだ。別のトラックに轢かれた。

そして最後に……松本。恐怖。「扉です」。

山本は聞いた。

遮らずに。

判断せずに。

ただ……聞いていた。

彼の指はテーブルの上で組まれていた。彫像のように動かない。

終わったとき、長い間沈黙していた。

それから深く呼吸した。

「付喪神」とゆっくり言った。「でも普通ではない」

「松本がそう言っていました——」

「松本は表面しか感じていません。でもあなたが説明しているのは……もっと深いもの。もっと古代の」

立ち上がった。

棚に行った。本を取った。暗い革装丁。黄ばんだページ。

開いた。

探した。

ページを見つけて見せてくれた。

古い日本語で書かれていた。複雑な漢字。難しい。

でも挿絵があった。

古代の馬車。馬に引かれた。

そして周りに……消えかけた姿。霊。

「取り物の付喪神」と山本が言った。「運ぶ物」

「乗り物」

「正確に。でも普通の乗り物じゃない。これらの物は……物理的なものを超えた目的を得る」

「どんな目的?」

「魂を運ぶ」

血が凍った。

「魂?」

「はい。民間伝承には多くの例があります。馬車。船。荷車。魂をある世界から別の世界に運ぶ乗り物」

本を閉じた。

「ギリシャ神話のカロン。ステュクスの渡し守。戦士をヴァルハラに運ぶ北欧のヴァルキリー。そしてここ日本では……神隠し。神による失踪」

「でも俺のトラックと何の関係が?」

「全て。なぜならこれらは別々の神話じゃないから。同じ元型の現れです。運搬者」

俺の目をまっすぐ見た。

「あなたのトラックは、田中さん、これらの一つになりました。魂の運搬者。世界間の扉」

手が震えた。

「でも……でもどうやってそんなことが可能なんですか?」

「分かりません。たぶん車両が長年の後にこの機能を得たのでしょう。たぶん誰かが儀式を行った。またはそうなる運命だったのかもしれない」

「そして……運ぶ人々は?」

「他の場所に運ばれます。別の世界。別の次元」

「死ぬんですか?」

「いいえ。少なくとも……伝統的な意味では。……移送されます」

再び座った。

「だから遺体が消えるのです。ここでは死にません。向こうに通過します」

息ができなかった。

「でも俺は……俺は望んでません!誰もどこにも送りたくない!」

「分かっています。でもあなたには制御がありません」

「なら止めてください!お祓いをしてください!祓えを!何か!」

山本が首を横に振った。

「祓えをするには物を見ないと。触れないと。そのエネルギーを感じないと。神道の基本原則です。物理的な存在なしでは何もできません」

「なら……ならあなたが来てください!トラックを見に来てください!」

「どこに?」

「仕事。トラックターミナル。夜、誰もいないときに——」

「もし見られたら?夜に私有駐車場で儀式を行う宮司が?」

クソ。正しい。

「もし……もしここに持ってきたら?」

「商業トラック?どう正当化する?」

できない。

パニックが上がってきた。

「なら……なら何もできないんですか?」

山本が考えた。

「方法が……あります。古代の。完璧ではない。でも少なくとも存在の性質についてのアイデアは得られます」

「どんな?」

「写真」

「写真……ですか?」

「はい。日本の民間伝承では、霊はしばしば写真に写りません。または……異常な方法で写ります。もし車両の写真を見られれば、少なくともどれくらい……超越的かを評価できます」

「超越的?」

「どれくらい既に世界の間に半分存在しているか。もしまだ物理的な次元に縛られているか、それとも既に……他の場所にあるか」

写真。

写真を撮れる。

「分かりました。写真を撮って持ってきます」

「よろしい。でもお願いです。明瞭な写真でないと。自然光。車両がよく見えるように」

「分かりました」

立ち上がった。

「いつ戻れますか?」

「写真ができたらすぐに。直接来てください。今度は予約は必要ありません」

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」

山本がドアまで案内してくれた。

出る前に、止められた。

「田中さん」

「はい?」

「準備してください。時に……確認は疑いより悪いものです」

13時頃トラックターミナルに戻った。

朝のシフトが終わっていた。トラックが戻ってきていた。

山本(同僚、神主じゃない)が駐車するのを見た。

木村は既に中で着替えていた。

そして俺のトラックが……

俺のトラックがそこにあった。

駐車している。動かない。一見無害。

でも俺は知っていた。

何であるかを。

写真。

ただ写真を撮るだけ。

でもどうやって?

ただ撮るわけにはいかない。疑わしすぎる。

必要なのは……口実。

何か自然な。

更衣室に入った。

佐藤がいた。着替えていた。

「田中さん!調子どう?」

「いいよ」

「今朝ルート回った?」

「いや、用事が……あった」

「ああ。分かった」

着替えた。ゆっくり。

考えながら。

どうやって写真を正当化する?

それからアイデアが浮かんだ。

「佐藤さん」

「うん?」

「ねえ……三日後、このトラックで1000回目の運行なんだ」

嘘だった。でも誰が知る?

「本当?おめでとう!」

「ありがとう。それで思ったんだけど……写真を撮るのもいいかなって。記念に。みんなでトラックの前で。思い出として」

佐藤が笑った。

「いいアイデア!俺も入る!」

「本当?」

「もちろん!てか、山本と木村も呼ぶ。いい集合写真にしよう!」

完璧。

完璧だ。

10分後、四人全員がトラックの前にいた。

山本(同僚)。木村。佐藤。そして俺。

「じゃあ」と山本が笑いながら言った、「どう並ぶ?」

「さあ、一列?野球チームみたいに?」

「いや、堅苦しすぎる!友達みたいに見えないと、兵士じゃなく!」

「分かった、じゃあ……こう?」

並んだ。

山本と木村が両脇。

俺と佐藤が真ん中。

トラックが後ろ。大きい。堂々と。よく見える。

「誰が撮る?」と木村が訊いた。

「俺」と言った。「携帯にタイマーがある。あそこに置いて、みんなで一緒に」

携帯を設定した。タイマー10秒。3メートル離れたドラム缶に置いた。

フレームに入れた。トラックがよく見える。俺たち四人が前。

完璧。

「準備いい?」と叫んだ。

「準備できた!」

ボタンを押した。他の人たちに走った。

10…9…8…

「変な顔して!」と山本が笑いながら言った。

7…6…5…

木村がピースサイン。佐藤がギャングスターのように腕を組んだ。

4…3…2…

山本が親指を立てた。

俺は……俺は笑顔を作ろうとした。

1…

カシャ。

写真が撮れた。

「見せて!」と山本が言った。

携帯を取った。

ギャラリーを開いた。

写真を見た。

俺たち四人全員がいた。

完璧。よく照らされた。変な顔。

そして後ろに……

後ろにトラックがあった。

大きい。明瞭。完璧に見える。

「最高だね!」と佐藤が言った。「送ってよ!」

「もちろん」

LINEで写真を送った。

そして彼らが笑ってコメントしている間……

俺は画面を見た。

トラックがそこにあった。

俺の写真にそこにあった。

でも明日……

明日山本宮司に見せたとき……

何が見える?

木曜の朝、9時、再び明治神宮にいた。

今回は待つ必要がなかった。

入口の女性が俺を認識した。

「田中さん。山本宮司がお待ちです」

直接部屋に連れて行かれた。

山本がそこにいた。テーブルに座っていた。同じ場所。同じ姿勢。

「田中さん。写真は?」

「はい」

座った。

携帯を取り出した。

手が震えていた。

「見せる前に……昨日見ました。そしてトラックがありました。完璧に見えました」

「分かりました」

「そして同僚たちも写真を撮りました。自分たちの携帯で。彼らのにもトラックがあります」

山本が頷いた。

「見せてください」

携帯のロックを解除した。

ギャラリーを開いた。

写真を探した。

見つけた。

そして……

息が止まった。

だめだ。

だめだだめだだめだ。

「田中さん?」

震える手で携帯を山本に向けた。

彼が見た。

そして目が見開かれた。

一瞬だけ。

それから落ち着きを取り戻した。

でもあの一瞬……

あの一瞬で十分だった。

写真に俺たち四人がいた。

山本(同僚)。木村。佐藤。そして俺。

一列。変な顔。笑顔。

そして後ろに……

後ろに駐車場があった。

アスファルト。トラックターミナルの建物。灰色の空。

でもトラックは……

トラックがなかった。

空っぽのスペースだけ。

まるで存在したことがないかのように。

「でも……でも昨日はあったんです!」声が震えた。「誓います!昨夜写真を見たときあったんです!トラックがあったんです!」

山本が携帯を取った。

画像を拡大した。

注意深く見た。

それから返してくれた。

「田中さん」

「はい?」

「これで全てが確認されました」

「何が……何が確認されたんですか?」

「あなたの車両は単に憑かれているだけではありません。既に超越的です。ここに存在しますが、他の場所にも。世界の間に半分います」

「でもどうしてそんなことが可能なんですか?!俺は見ます!触ります!運転します!」

「あなたはそうです。なぜならあなたがそれに縛られているから。でも写真は……写真は完全に物理的世界に存在するものだけを捉えます。そしてあなたのトラックは……もう完全にここに存在していません」

立ち上がった。

窓に行った。

「霊は写真に写りません。既に世界の間に半分、非物質的なので、技術に捉えられません。写真が存在してから何度も気づかれています。そしてあなたの車両は……もう物理的世界より霊的世界に属しています」

「でも……でも他の人たちが見ます!同僚が!妻が!」

「見えます、なぜならまだここに存在するから。でも完全にではありません。……エコーのようなもの。投影」

俺に向き直った。

「田中さん。あなたが運転しているものはもう伝統的な意味でのトラックではありません。トラックの形を取った扉です。そして扉は……扉はどの世界にも属しません。間にあります」

涙が目に上がってきた。

「なら……なら何ができるんですか?」

山本がテーブルに戻った。

座った。

……同情で俺を見た。

「何も」

「え?」

「何もできません。元型は破壊できません。お祓いできません。ただ……存在できるだけ。そして機能を果たす」

「でも望んでません!人々を他の世界に送りたくない!」

「分かっています。でもあなたには選択がありません。あなたは道具です。媒介」

「何の媒介?!」

「通過の。変容の。宇宙的均衡の」

山本が少し身を乗り出した。

「田中さん。あなたの運命を受け入れなければなりません。自分より大きなものと戦うことはできません」

運命を受け入れる。

言葉がパンチのように襲ってきた。

戦えない。

あなたより大きい。

その言葉……

そのまったく同じ言葉……

フラッシュバック。突然。激しい。

数週間前。オンラインフォーラム。必死に探していたコメント。

ユーザー名:KurumaDaemon_2019

「運命を受け入れた。戦えない。俺たちより大きい」

[アカウント削除]

同じ。まったく同じ。言葉。

血が凍った。

山本を見た。

彼は話し続けていたが、もう聞こえなかった。

頭の中に一つの考えだけ。

その言葉。あのコメント。この神主。

偶然?

それとも……

それとも神主があのコメントを書いた?

それともさらに悪い……

他の運転手たちがここに来た?

彼と話した?

同じことを言われた?

「運命を受け入れろ。戦えない」

そして彼らは……受け入れた?

それから何が起こった?

アカウント削除。消えた。

吉田のように。

システムが彼らを取った?

それとも神主が……神主がシステムの一部?

ここにいるのは俺を納得させるため?

従順にするため?

受け入れさせるため?

だめだ。

だめだだめだ。

どうやって分かる?

どうやって助けようとしているのか操ろうとしているのか分かる?!

山本を見た。

穏やかな顔。平和。同情的。

でもオンラインアカウントも誠実に見えた。

彼らも「分かる」と言った。

それから消えた。

「……田中さん?」

山本の声が現実に引き戻した。

「聞いていますか?」

「はい……はい、すみません」

「言っていたのは、受け入れるのが難しいのは分かりますが——」

またその言葉。

受け入れる。

立ち上がった。

足が震えていた。

もうそこにいられなかった。

もう何を信じればいいか分からなかった。

この男は誰?

誠実な神主?

それともシステムの歯車?

立ち上がった。

足が震えていた。

「受け入れられません」

「受け入れないと。なぜなら止められないから」

「もし……もし運転をやめたら?もし辞職したら?」

山本が首を横に振った。

「トラックが別の運転手を見つけます。それとももっと悪い……一人で行動します」

「一人で?!」

「はい。もし既にそれほど超越的なら……運転手なしで動けます。幽霊車両の話を聞いたことがありますか?」

血が凍った。

「つまり……つまりもし去ったら……トラックは続ける?」

「はい。そして理性的な運転手なしで……少なくとも制御しようと試みる誰かなしで……はるかに多くの損害を与える可能性があります」

椅子に崩れ落ちた。

「なら……なら閉じ込められている」

「はい」

「永遠に?」

「トラックがその目的を完了するまで」

「目的って何ですか?!」

「分かりません。でも完了したとき……止まります」

山本が俺を見た。

そして彼の目に見たくないものを見た。

憐れみ。

「申し訳ありません、田中さん。でもある力は我々より大きい。神々より大きい。全てより大きい」

11時に明治神宮を出た。

空はまだ灰色だった。

ゾンビのように歩いた。

山本の言葉が頭の中で響いていた。

「何もできない」

「あなたは道具」

「目的を完了するまで」

ホンダに乗った。

携帯を見た。

写真。

笑っている俺たち四人。

そして後ろに……空っぽ。

WhatsAppを開いた。

山本、木村、佐藤とのグループ。

彼らが自分たちの写真を送っていた。

開いた。

全てに……

全てにトラックがあった。

大きい。明瞭。完璧に見える。

俺の写真だけに……

俺の写真だけに消えていた。

なぜなら俺が媒介だから。

俺が縛られているから。

俺が……俺が扉の一部だから。

ハンドルに頭を預けた。

そして泣いた。

本当に。

制御できずに。

なぜなら今分かったから。

出口がないと。

何も止められないと。

俺は呪われていると。


写真は嘘をつかない。でも時に……見たくない真実を見せる。


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