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雨の日にしか会えない友達。
今日は雨が降っている。
きっと彼女は公園の屋根付きベンチにいるだろう。
雨が降る日には公園の屋根付きベンチで本を読んでいる女の子。
彼女曰く、雨が好きなんだとか。
僕はそんな彼女を見るのが好きだった。
名前も知らない女の子。
初めて出会ったときは、ついジーっと見てしまって、変な奴だと思われただろう。
「ねえ、雨は好き?」
突然話しかけられて、僕が驚いていると「友達になろうよ」彼女から問いかけられた。
それから雨の降る日、本を読んでいる彼女の隣のベンチに座るようになった。