死ね。私は悪。
────「…ね……し…ね………」
憎悪にまみれた声が聴こえる…誰の声だろ…
あ───私か──────────────
私の名前は牧ななみ今は2人目の彼氏とセックスをしている、大切な人とした方がいい?そんなことしてたら私はずっと処女だったと思う。
最初は好きでもない男とセックスするなんてどうかしてると思ってたししたくなかった、でも好きな人を忘れられると思って好きでもないやつとセックスをした、でも思ってたのと違くて、体が汚れきっても好きな人は好きな人だった。
「…もっと…色んな人とすれば忘れられるかも」
ある日────
「そこの君ー、そこでちょっとお茶しない?」
「…言い回し方気持ち悪いですね、素直にヤらせてって言えばいいのに」
「ま、まあいきなりそう言ったら大体の人は引くと思うからね…笑」
「…いいですよ、ヤりましょう」
この行為が後に自分を苦しめることは考えもしなかった、兎に角今は好きな人を忘れたくて…好きという言葉の呪縛が私を絞め殺そうとしてきた。
「…んっ…」
「ゴムしてるから中に出すね…」
「…うん…」
そこで私は思った。
〘するだけじゃダメなんだ、もっとあの人を忘れられるような出来事が起こらないと〙
そういうと私は起き上がり相手のゴムを取り、無理やり自分の膣に相手の性器をねじ込んだ。
相手は驚いたがいっときの感情で身を委ねてしまったらしい、そのまま奥に中出しした。
そして1ヶ月後、私は妊娠していた。
親には「なんでこんなことをしたんだ」「無理やりされたのか」
と言われたのでそれに便乗し「私は拒んだけど無理やり犯された」と口に出してしまった、言いにくかった、私から誘い私から無理やり中出しするように仕向けたなんて今更ながら怖気付いてしまってとてもじゃないが親に真実を言えなかった、私はクズだ。
最近は夜になると嘘をついてしまったことの後悔を思い出す。
「怖い…怖い……怖い………怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
私は考えた。
どうしてこうなったの…?
なにが間違ってたの…?
結局誰が悪いの…?
そっか、悪いのは全部…………………あいつじゃん
…「死ね…死ね…全部あいつのせいだ…私は悪くない…悪いのはあいつだ…私はこんなに苦しんでるのにあいつはのほほんと生きている…死ね…死ね……いや……」
殺すか
自分でしたことなのにね、今これを読んでるパソコン、又はスマホの画面の向こうの読者どう思った?どうすればよかった思う?そもそも正解があると思う?人間誰しも1度は悪いことをしているはず、それを思い出してみて、なぜそんなことをしたの?魔が差した?悪いとわかっててやった?それとも自分は悪くないと信じてやった?誰かに強制的にさせられた?❛それでも悪いことをしたのには変わりない。❜