my road ~タスキの絆~
思いつきで描いてみた文章です。
『駅伝』。それは長距離走のリレーであり、バトンの代わりに襷を繋いで走る。短距離走に比べてインパクトがない分あまり人気はないが、日本の伝統的なスポーツである。
僕は駅伝が嫌いだ。小学校から高校卒業まで陸上の長距離種目をやっていたが、特別走るのが嫌いな訳では無い。むしろ走ることは何よりも好きで、それと同じくらい競争が好きである。ならばなぜ駅伝が嫌いなのか。単純な話だ。たった数グラムの襷ひとつが何キロもある重りに感じるからである。駅伝は襷がチームを繋げる素晴らしいスポーツだと思われているが、僕からしたら「失敗だけはするな」と脅されチームの形に合わせないといけないという窮屈なものでしかない。だから駅伝が嫌いだ。
だけど……いつかは駅伝の楽しさが理解出来て、襷が軽く感じる日が来ると信じている。だから僕はまだ駅伝を好きになれない。
僕は駅伝が大好きです。