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モノクロームと花束  作者: indi子
3 重たく悲しみを帯びた青
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3 重たく悲しみを帯びた青 ⑦


「……長谷川先生!」




 ガバッと起き上がり、浮かんできた言葉をそのまま口に出していた。そうだ、長谷川先生だったらセンセイの目の病気の事とか、もしかしたら治療法も知っているかもしれない。スマホのカレンダーアプリで次の診察の日を確認する。四月の中旬に予約が入っていた、この日に長谷川先生に少し聞いてみよう。同じ病院に通っているなら、きっとセンセイのことも知っているに違いない!




 私は勢いそのままにベッドから起き上がる。床に置きっぱなしになっているコートを拾い上げると、その下からセンセイの絵が出てきた。私はその絵をそっと抱きしめて、机の上に飾る様に立てかけた。その絵に触れて、センセイが見ていた空の色を思った。体中がぶわっと浮き上がり、私は想像の中で、水色の世界に溶け込んでいた。

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