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うちの地元に現れたゾンビがカラッカラだった件について  作者: 島倉大大主
第一章 生態及び撃退方法について
3/19

知能

 次はゾンビの知能、であるが――これに関しては、ほぼゼロと言って差し支えないと思う。


 人の形をしている、という一点において、創作上のそれとは違い、実際に生で見る『なりたて』のゾンビは知性を大変に感じさせる。ゾンビの近親者、知人等においては――いや、日本人にとって、死者は昔から『知性あるもの』であるから、判っていても『ゾンビは何も考えない』という考えを受け付けない人は多数いるはずだ。(勿論、既得権益絡みで、ゾンビの人権云々を叫ぶ胡散臭い連中は除く)


 しかし、私はこう考える。


『ゾンビは感染の過程で思考能力をすべて破壊されてしまう』


 つまり『思考能力がなくなるからゾンビになる』のである。


 感染しながらも、発症しなかった『生還者』数十人と面談したが、皆一様に『思考能力が削り取られていくような感覚を味わった』と証言した。彼らを診察した医師のうち、匿名で話を聞くことができた何人かは、やはり一様に『脳に強力なプレッシャーがかけられた痕跡がある』と証言した。

 ゾンビ化の過程を観察した某医師は、高熱、極度の脳出血、が観察されたと言っていた。

 ここら辺は後述する『ある説』に繋がるものであり、また諸説あるのでここら辺にさせていただく。

 この話は思考実験のような側面もあるから、追求していくと限がないからだ。



 さて、ここで問題になってくる点が一つある。


 思考能力のない(いや、脳に損傷を負っている)ゾンビは、何をもって外界を認識しているのか? である。


 目で見て、音を聞いているのであろう、と読者諸君は思うかもしれない。

 思考能力が無くても、外界の状況に反応するところは、虫に似ていると個人的に思うのだが、それはやはり『なりたて』にしか適用されないと考える。


 実際作者の地元に現れた『熟成ゾンビ』達は、乾燥の為、目がしぼんでしまったものが殆どだった。となれば残るのは音なのだが、これは掃討作戦時、物音に反応して、体の向きを変える個体が確認されたことから、間違いはないと思われる。

 ただ――あらゆる人間が耳が良いわけではない。ヘッドホン等における、難聴の拡大が社会問題として度々提起されてきたではないか。

 とすると、この感染する何か――ゾンビウィルス(現時点でも、やはり特定されていない)は一時的に難聴を治すのであろうか? 



 それとも、『五感に代わる、新たな感覚器官を生成する』のであろうか?



 作者は、ここら辺が618事件の根幹に関係しているのではないかと、常々ネット上で主張している。だが、同じ主張をする人間が世界規模でいるのに、不思議な事に各国政府、及び日本の公式(618事件における生物災害対策本部――通称618(ろくいちは)災対(さいたい))はそれを無視し続けている。


 ちなみに大手出版社の618事件を扱ったフィクションや、各国の618映画は、不必要な程に、『ゾンビの目』を強調している気がするのだが―― 


 一体何度、ヒロインがシャワー中にゾンビに覗かれたのであろうか? 


 ――まあ、そこら辺を深く掘り下げていく勇気は、作者は持ち合わせていないので、放置する事にする。

 なにより、ヒロインがシャワーを浴びるシーンが多いのは良い事だと思うし。

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