01 プロローグ①
すみません。久し振りの新規投稿で何度か手違いがありました。
申し訳ありません。
―――…………か
「……」
―――……は、……いか
「……」
―――じ…は、ほ…いか
「……」
―――ちか…、欲しいか
「……」
―――自由は、欲しいか
「……」
―――力は、欲しいか
「……」
バターン!
勢い良く開かれたドアが、勢い余って壁を叩く。
「ぎゃはははは、おら! 飯だぜ。ほれ、俺様がわざわざ持ってきてやったぜ」
「……」
「けっ、毎度、反応の無ぇ奴だぜ。くっそ面白くもねぇ」
「……」
「そろそろ、こいつ死ぬんじゃねーか? そうなったら俺のオモチャが無くなっちまうじゃねーか。おいっお前! いつものご馳走だ! 絶対食えよ!」
カラーン コロンコロン
「……」
「一週間振りの魔石だ、絶対食うんだぞ、おらぁっ! 俺の癒しの為に、まだ死ぬんじゃねーぞ! 死んだら殺すぞ!」
「……」
「ぎゃっははははは~。まぁいい、いつも通り動くんじゃねぇぞ」
「……」
シュッ! ドスッ
「ちぇ、今日は右腕かよ。やっぱ耳かほっぺが見てて面白れぇのによぉ! 目も面白れぇが、ちっとグロそうだからよ。また来てやるから生きてるんだぞ! 死んだら殺してやるからよ!」
ぎゃっははははは~
男が出て行くと静寂が戻った。
ポトッ コロン
少年の腕に刺さったダーツが抜け、床に落ちた。
いつの間にか少年の腕の傷も治っている。
「……」
―――自由は、欲しいか
「……」
―――力は、欲しいか
「別に」
―――! 声が届いたのか!?
「……」
―――聞こえたのなら受け入れろ!
「いやだ」
―――……
「……」
―――……いらなくてもいい。こちらも、もう限界だ。もうお前を守る力も無い。いらなければ使わなければいい、俺はただ与えるだけだ。
「……」
囚われの少年は眩いほどに輝き、そして勇者の力を得た。
書き溜めていたものが結構ありましたので投稿してみました。
20~30話ぐらいは毎日自動投稿します。
最終話まで一気に行けるかな。