オバタ君と遊んだらアカン!
悪い夢を見た
前話「黒いノート」と連動しています。
家に帰り、オカンにオバタに黒いノートぶん取られた説明をした。
「オバタ君ともう遊びな。小さい子から物取る奴にロクなんおらんから」
報われた気がした。イヤな奴とは遊ばんでいいんやと。
6年3組の担任が
「仲間作りや!クラスみんな友達や!」
と共産主義を押し付ける人だった。
その考えも分かるが『イヤな奴と友達になるのはちょっと』ってのもあった。
人は選びたかった。
担任は「みんな友達」を唱えた。
母親は「オバタ君と遊びな」と指示した。
大人になった今、母親の考えが正しいと感じる。変な奴とは距離を置きたい。これは俺だけじゃないはず。
教育界は「みんな友達」が良いらしい。実際、担任は後に校長に出世した。
オバタは目を覚ました。横に母親がいたので起こった事を伝えた。
「変な夢を見てん!黒いノート藤本と小さい子から取ったら倒れてん」
母親は何も言わず悲しそうにただ見つめるだけだ。
「何で何も言ってくれへんねん!ヒーン、ヒーン!」
オバタは泣き出した。すると母親の顔が歪み出した。
見た事も無い妖怪みたいな姿に変形した!
「うわぁ!」
逃げようとするも家から出れない!鍵が開かない!
妖怪は近付いては来ない。じっと見つめてくる。落ち着いて見るとデーモン小暮みたいだ。話出した。
「君は色んな人に嫌われたねぇ。そんな貴様にロクな来世は無い!人間にもなれない!」
えっ!!!!!
担任は怒っていた。
「何でオバタの葬式で誰も泣かんねん!!!」
~数年後~
「場長。こいつそろそろイケんちゃいますか?」
「そろそろ出すか」
「ブヒブヒブヒッ!」
藤本母「今日はスーパー豚肉安いから豚シャブにするわ!」
大学2年の藤本「ゴマだれ忘れんなよw」
ゲームオーバーからのゲームオバタ。
オバタ「また遊ぼなぁ」