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第5話 ★ アメリカの意図 ★
魔道、ここ数十年で急速的に発達してきた科学に並ぶもの。
魔道自体は昔から存在していた。
しかし、その規模小さくあまり知られていなかった。
カントレス・ラピジ。
この石の存在が魔道の台頭してきたことに関連がある。
カントレス・ラピジは日本語で魔道石と呼ばれる。
その名の如く、魔道の発生に媒体となる石である。
これによって魔道の発生までのタイムラグが大幅に短縮された。
何よりこの石の真価は魔道を威力増幅させることにある。
だから、アメリカはその産地を急いで占有した。
ソ連もアメリカに先を越されているので多くはないが、占有している。
で、魔道の応用技術ができるのを恐れたアメリカはでっち上げの証拠でソ連を貶めた。
そして、今に至る。
真由の知識はここまでだ。
「ということは、まほろばも・・・・・・」
「ああ、そうだろうな」
互いに声に出す必要はなかった。
考えるまでもなかった。
まほろば。
アメリカが出資、日本の魔道師によって自衛のために造られたその艦。
だが、アメリカが出資した本当の目的はソ連殲滅のため攻撃戦艦だったのだ。
次話投稿は21日までを予定しています。