そうだ。訊きそびれたんだが…
おかしいな冒険が始まらない…どうしてこうなった。orz
「そういえば進化について訊いていなかったから教えてもらえるか?」太陽もそろそろ真上にこようかというところで、彼女が言っていた事を思い出したので訊いてみた。
「それについて話すならまずは種族につて話さなきゃならないわね。」といってキャラメイクの時のを思い出しながら話し始めた。
「キャラメイクの時に選べるのが、五種類とランダムでヒューマン、エルフ、ドワーフ、フェアリー、異業種であたしたちは異業種。要するに見た目が敵キャラのやつね。異業種以外は有名だから解ると思うけど一応説明するわね。ヒューマンはなんでもできるけど器用貧乏になりやすいし一つ一つの能力の上限が低いの。そこをどうするかを競うような種族よ。」
「能力ってことはスキル以外でも自己を強化することは可能なのか?」気になったところはすぐ質問する。
「それはそうでしょ。スキル手に入れるまで能力上がらないんじゃ進めようがないもの。スキルは補正を与えるだけなんだから基になる数値があるのよ。」と答えた。
(それもそうか。それがなかったらとんだマゾゲーだな。)と、思った。
その様子を見て納得したのを感じたのか続きを話し始める。
「次はエルフとドワーフこの種族は対照的な所と似たところがあるか一緒に話すわね。まずエルフはイメージしていると思うけど基本的に男女ともに美形が多いわ。弓と精霊魔法を主力に戦うタイプだから動きが速くて遠距離戦得意よ。対照的にドワーフはずんぐりした体形で男は髭もじゃで女は髪が長いそうよ見たことないけど。動きは遅いけどそのぶんパワーがあるわ。戦い方もそれを使った防御中心の近接戦でそのパワーを利用して鍛冶なんかをするの。」一呼吸置いて、
「共通点としては精霊に愛されていることね。エルフが風ドワーフが土もしくは火だったかしら?それらに関するスキルが身につきやすいし、能力も上がりやすいところと上がりにくいとろがあるわね。」
(何処の世界もファンタジーに対する認識変わらんらしいな。変わっていたなら俺がここに居る理由が消えるんだがな…しかし魔法に精霊か。どんなものなんだろうか?さて質問といくか。)
「質問が二つ。魔法とはどんなものか、精霊とフェアリーの違いは?」
「魔法がどんなものかはあたしにもよく分からないわ。フェアリーって言っても実際は小人に近いものようよ。精霊魔法と魔法の両方使える事が特徴ね。後背丈があたしの腰ぐらいまでしかないそうよ。」
「そうなのか魔法版ヒューマンみたいなものなのか?」
「ま、そのままでわね。」と意味深に言う。そう言う事は何かるのだろう。
「さ、ここからは進化についてよ。転生とも言うけどあたしたちの種族は進化になるわ。簡単に言うと上位交換ね。と言ってもどんなもになるかあまり知らないんだけどね。」
「ではほとんど訊ける事はなさそうだな。転生と言うのは異業種以外の上位交換でいいのか?」
「そうよ。この世界であるか知らないけど。条件を満たすとなれるらしいわ。条件が厳しいものほどレアな種族になれるそうだけどなれるのは種族ごとに決まっているそうよ。だからどんなもになるかで選ぶ種族が変わってくるそうらしいわ。あたしには関係なかったけど。」
「始めた動機が動機だからな。」
「選ぶこともできなかったあなたに比べれば贅沢な話なんでしょうけどね。」そういうと申し訳なさそうな顔をする。
(そういえば私がどんなふうに見えるか訊いた事がなかった。)そう思い。
「気にしなくてもいい。それよりも今の私は君から見てどんな感じなんだ?ちなみに私からは灰夢が随分小柄に見えるのだが。」と、尋ねてみると。
「真っ黒い首から上のない鎧。ちなみにあたしこれでも170ちょっとあるあわよ。あなたが大きすぎるのよ。首から上無いのに190近くあるわよその体。」
「なるほどそれなら小柄に見えるわけだ。」(自分の元の姿の記憶がないからわからんが身長2メートル以上もあるわけないな。)
「ついでにあたしは黒にどう見えてるの?」 (クロ?)
「それは私の呼び名か?」 「黒騎士じゃ長いじゃない。嫌なら止めるわよ。」
「別にかまわんが…。」 「それじゃ決まりね。」
「客観的に見た感想を言うぞ。嘘はつけんからな。」 「ええ。よろしく。」
「血の気がなくて顔の筋肉が動いてないから表情がわかりにくい。傷が少ないからぱっと見ゾンビとわ思わんだろう。あ、あと服がボロボロだから目のやり場に困る。」そこまで言うと、
バッ!と効果音がつきそうな勢いで体を手で隠そうとする。私に言わせれば何をいまさらだが…。
なお、一様隠すべき場所は衣服によって隠れているがそれ以外は丸見えである。過去の自分なら何かしらの反応を示すのだが、あいにく今それらの感情はない。
「さっ、先に言ってよ!!変態!馬鹿!首なし!ていうか眼なんて無いじゃない!」
「おい三つめのは罵声なのか?それと別に目がないから見えないわけではないのだぞ。それと別段気にする必要はない。あいにくそういったモノを見ても何か感じるほど人間らしさ残っていない。」
「そういうことじゃないの!気分の問題よ!それになんにも感じないのもそれわそれで腹立たしいわ!」
(どうしろといのだ…。)彼女が落ち着くのを待ち。さらに質問をする。
「それで私の種族は何なんだ?」 「解らないわ。ランダムで出るレア種なのかも。」
「それなら知らないのも当然か。まあ、ボーナスだとでも思おうか。そっちもたぶんボーナスついてるんじゃないか。」
「そんなものないわよ?」 「だが日中なのに行動に支障がないだろう?」
「あ。そうか、ゾンビは日中弱体化するんだった。あれ?さっきこの事忘れてた?」
「そっちも忘れている事があるらしいな。まあ、おいおい思いだせばいいだろう。」 「ええ…。」
やはり忘れている事すら忘れているようだ。何かしらきっかけがあれば思い出すようだが、根気良くやるしかなさそうだ。(忘れている事を思い出してもなお思い出さないのどうなるのだろうか?)そんなことも思ったが、今はいいだろう。どうしようもない。
「そうだ。灰夢に話しておくべき事がある。君がここにあらわれてときの話だ。」
(これは話ておくべきだろう。)そう思い彼女がどのようにこの世界に生まれたかを話した。
「あたし召喚されたの。ゾンビとして…。」
「私ももっと凄いものが生まれると思った。」
「けど只のゾンビだった。」
「訂正するなら綺麗なゾンビだったことだ。」
「褒められてる気がしなわ。」
「それはどうしようもないだろう。嘘は吐けないのだから。」
「………。」 「そう気にするな。進化、するのだろう。何になれるか知らないが。」
「そうよ。今醜い姿だけど何かになれるはずよね!」 「そうだ。その意気だ。」
しばらく彼女を慰めるのだった
夕日が沈もうかと頃に雲が出てきた。雨を降らすようなのではないが…。
それから魔法についてヒントがあったことを思いだす。
「魔法がるってことはだ。灰夢がこっちに送られてきたのも魔法の一種になるわけだ。」
「そうでしょうねたぶん。」
「ではあの時に感じた不思議なエネルギーは、魔力?になるのだろうたぶん。」
「MPだから魔力でいいと思うわよ。」
「ならばあの時に感じた物を再現したら魔法使えるんじゃないか?と、考えたのだがどう思う?」
「あたしはその時まだ意識なかったから何とも言えないわ。けど試してみる価値あるんじゃない。
けど、何かヤバそうならすぐに切り上げてね。」
「ああ、でな少し離れていてくれ。ちょっと集中するから話しかけるのもなしで頼む。」
「わかった、気をつけてね。」
意識を集中するとそれっぽいものは、すぐにみつけられたものの(それ)をどうすればいいかが解らないという問題に直面する。
(ふむ、ここはイメージしてみるかどんな物語でもそこが重要らしいからな。)と、オタク知識を利用みる。
(攻撃系はだめだな。灰夢がに何かあったら困る。では、オーラみたいに噴き出すイメージで)
「ハ!」
ただそれだけ言っただけだったが起きた事は、壮絶だった。
彼の全身から膨大な量の真っ黒いオーラがまさしく吹きあがったからだ。
しかも、その吹きあがるオーラが周りの大気を巻き上げるものだから彼が台風の目のようになったような錯覚を覚えるほどであった。風が暴れ轟轟音をたてている。
灰夢はまさしくちょっと離れただけの状態なので大して問題なかったが、もう少し離れていたらと思うとぞっとした。
ゆえに叫んだ力の限り。
「ストップ!!ストォォォォォプ!!!」 「む?」
そうしてやっと止まったので彼女は駆け寄りまず殴った。自分の手の方が壊れそうだったがそんな事気にならなかった。
「何あれあたしあんな風に生まれたの!話と違うじゃない!」
「いや、こんなんではなかった。これは思った以上に自分の魔力が多かったから想像よりもすごいことになっただけだ。たぶん」
「もう、どんなイメージだったのよ?」 「ん?ええと、オーラが吹き上げる感じだ。」
「確かにオーラが吹きあげてましたよ。真っ黒いのが、これからきちんとコントロールしなきゃだめだよ!」
「ああ、すまんかった。緊急時以外は使うのを控えよう。」 「そうしてちょうだい。」
こうして魔法への道は遠く険いしことが解った。そして彼が暴風を起こした事によって雲や何かが吹き飛ばされ満点の星空が広がるのであった。
そろそろ投稿ペース遅くなります。あしからず。編集しました。
内容は変わってません。