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名無しの首なし  作者: 無貌
第一章 初めての出会いは哀しき別れ、失われた彼は何を見る
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戦闘か…吸血鬼の弱点ってこれはさっき打つ手がないって結論だったな。では、出来る限り抗って見せましょう。

テスト近いから時間開けますね~。チョイ訂正&修正。加えて一部表現変えました。

「ノロマが!遅いぞ!!」

バッン!という地面を蹴る激しい音ともに吸血鬼(♂)がこちらに向けて急接近する。思考フェイク加速クロックアップをかける時間すら惜しいこのままでは吸血鬼(♂)の接近を許してしまう。

(ちっ!中身はあれでも吸血鬼、だてではないか。)そう思いつつ奴の狙いである灰夢との間にギリギリ割って入る。これが出来たのは目標捕捉ロックオンによってあらかじめ行き先が出ていたからである。

それと同時ぐらいに鋭い突きが放たれる。それをなんとかこちらの拳で返す。

ガッン!!という激しい金属音が響く。

「フンッ、さすがにそう易々とは獲らせてもらえないか。」

「私の女だ。そう簡単に他の男に手を付けさせわしないよ。」

「ハッ!言うじゃないか。中身も見た目通りのがらんどうかと思ったが、なかなか熱い男じゃねえか!そういう男から女を寝とる悪かねーな。ますます欲しくなったぜ!!」

その一言にドスが利いた声で「ゲスが」と吐き捨てる様に言う。

(…こんな声も出せるのだな。)


 そのやり取りか数秒して

「お、俺の女だなんて、もう!」(//ω//)キャッッ

何て場違いな声が聞こえた気がしたがスルーする。


「だがさすがに分が悪いか…んじゃこれ(・・)を使わしてもらうか。」

「アイテムなんて使ってんじゃねぇ!」

そう言って今度こちらかしかける。その為に接近する

「そんな直線的な動きじゃ……なに!」

「先ほどまでの戦闘を見ていた可能性など予想してるわ、小童が!」

そう言って骨さんが吸血鬼の手に持つい何かの詰まった歪な形の瓶を蹴り上げる。何故吸血鬼がこの接近に気付けなかったかというと、アイテム云々の時に私が挑発スキルを発動したためその他に目が生きずらくなっていたからだ。

そしけり上げられた瓶が宙を舞う。だがそこで疑問が生じる。

(何故あれを取りに行かない?あいつの動体視力と機動性ならとる事ぐらいたやすいはず……まさか!)

そして地面に落ちるまであと少しといった所で

「シマッタ!アレが割れちまったら………俺が有利になるんだこれが!ははっ!」

「やはりそうか!骨!それを掴め―!」そういいながら私と灰夢が取るために走り寄ろうとするが、行く手をふさいでいる。


残された骨さんのダイビングキャッチが    ガシャン!    間に合わない。


地面に瓶が落ちて中に入っていたどす黒い赤色の液体がブチ撒かれた。

そしてる偽の瞬間にはその液体が、ぼこぼこと音をたてて沸騰した様になると一気に霧の様になって私たちのまわりえ覆いつくしてしまう。

(もうすぐ日が上るって言うのにこれでは陽光がさえぎられてしまうな。それにこの臭い…)


「もう気づいたたか?察しがいいと苦労するな~リビングアーマー。この霧は人間の血を濃縮したうえで魔法をかけた特別なものだ。この霧の中にいる限り俺は倒せないぜ~。ま、無敵ってこったな!ひゃはは!」

「まんまと嵌められたてーわけか!クソ、急いてわ事を損じると言うのに俺は!」

「仕方なかろーて、全てが上手くいくほど甘くないちゅーことじゃ。」そこまで言うと口調が変わり。

「切り替えろ、でないと勝てる物も勝てなくなる。」そう付け加えた。

「解っている。今からの戦闘の問題は「敵の能力の強化それに加えて弱点なしでしょ?」…その通り。」


「話し合いは終わったかザコザコ軍団よ-。」

「ああ、終わったぞ御坊ちゃん。」

だが本当はこの話し合いで決まったことなど何もない。

それはそうだろう

「「「今まで通り(だ。)(ね。)(じゃ。)」」」

そういうと同時に私が突貫し、灰夢が霧に紛れて消え、骨がそれぞれのカバーに回る。

こちらが動いたにもかかわらず敵が動かない。構えを取るどころかこちらの動きを把握する様な動作すらしていない。(罠…か。そうだとしても攻めない訳にもいかない…か。)


奴の頭部《顔面》に向けて渾身の右を繰り出す。が、その結果はノーダメージ。


「何!」ゆっくりと振り返ったその顔にはこちらを嘲笑うようであった。


「あれ、言ってなかったけ~?俺、この空間なら物理フィシック無効オーバードライブていう魔法、発動したまま戦えるんだぜ。ホーけテねーで受け取んな、オォオオラ!!」

そういって全身のバネの様に使った前蹴りを放ってきた。

それをなんとかクロスさせた両腕で受け止めるも、その凄まじい威力によってギャリリィという音を立てながら1メートル以上滑った。脚をしっかりと踏ん張っていなかったら吹っ飛ばされていただろう。


「反則にも程が有るだろ……。」 

「世界《常識》ってのは勝った奴が決めるんだぜ!そ~ら、続けていくぞ!」

そう言ってまた勢いよく突っ込んでくるが、その速度も速くなっている。

(避ける事は出来ない、こちらの反応速度を超えているのか!)そう思いながらも防御の体勢を取ろうとするが、奴の動きはそれを超える。

だが、それに割り込むモノが有る。それは灰夢が使っていた錆びた剣それが奴の恐るべき速度で走る進路上に投手された為に若干の遅れが生じる。その間に限界まで脚を使ってバックステップ。


「……さっきから…あたしたちを無視…しすぎ。」


 そんな声がすぐそばで聞える。気がしたがそれにかまっていられるほどの余裕はない。すぐに思考フェイク高速化クロックアップを発動。打開策を探す。

(物理攻撃が効かないという事は、剣によるダメージも聞かないとい事。先ほど避けたのも長年戦場で養われた経験によるものであろう。なら、こちらも危険を伴ってでも倒す方法を導き出さなければなるまい。)ではどうすればいいか(ゲームの中で魔法攻撃で打破するタイプの敵になるわけだが、魔法なんて高等な物が使えそうなのはいない。ならば使える様になるしかない。)

そう結論をつけると解除した次の瞬間には自分の内側にある魔力に干渉する。その前はただ闇雲に外に向けて放出するだけであったのを右腕に一点集中させようとする。

すると何かが繋がった様な感触とともに膨大な量の何か(魔力)が流れ込む感覚もほぼ同時に認識した。

しかし!


ビッシィ!!という音ともに右腕の手から肘にかけて亀裂が入ってしまった。それによってできた亀裂からは蒸気の様に黒い魔力?が噴き出している。

「グッ!最初から上手くは、いかん…か。」これに加えて少々の痛みも感じている。あまり長い事使っているとまずいと、警告されている様だ。

「おい、おいおい!リビングアーマーが自分の体を強化するとかねーだろ、普通。ていうか何だよそのどす黒い魔力は!」

「ずっと見てれば、解るだろ?特別だってことはなぁ吸血鬼さんよぉ!」そう言って驚く吸血鬼をおいてけぼりにして再度接近する。

「ハッ!だからどうしてテメエの速さじゃ俺に追い付けないってわっているんだろおがよ!!」

「あたしの存在を忘れないでほしいな!」そう言って灰夢が妨害に入る。


「どけよクソアマが!」そう言って無造作に左手で吹き飛ばそうとするが、

バキッ!!「ガッ!」という声と効果音を立てて吹き飛んだのは吸血鬼の方であった。


この光景を端的に表すなら灰夢に気を取られている間に骨さんがオーラを纏った状態で全速力で接近、その勢いを一切殺さないでその膝を奴の顔面に叩きつけたのだ。オーラ跳び膝蹴りと言った所か。灰夢の喋り方から察するに暗殺スキルを解いて注意をひいていた事と私に恐怖を感じた事、所謂場に呑まれた状態だから成功したのだろう。


そして今度こそ何が何だかわかないという顔をして「何だってんだよ!物理フィシック無効オーバードライブを解除なんかしてねーぞ!それに俺がボーンソルジャーごときに蹴り飛ばされるぅ?んなことがあっていい訳がねえ!!」そう喚き立てる。

それに悠然とした態度で骨さんが答える。

「貴様の使ってる魔法は物理フィシック無効オーバードライブとかいったか?お主はそれに頼りすぎたな。」

「なんだと!?」

「そんなちゃちな防御魔法しか使えないのに我々挑んだ事そしてそれが有れば勝てるとこちらの事を舐めきっていた事が貴様の敗因じゃ。」

「アァア!こんぐらいでいい気になるなよ骨が!」そう言って殴りかかろうとするのでその肩を掴んでこちら向かせ、その上でさらに左手で首を掴んで持ち上げる。それにより呼吸ができなくなったためにゲェ!とか何とか呻いている様子を眺めながら「集中力が切れて魔法が解除された様だな。」冷静に語りかける。

たぶん私に顔が有れば凄惨な笑顔を浮かべていた事だろう。

そして「散々コケにしてくれた分だ遠慮なく受け取れ!」

ドガッ!バキッ!!グジャッ!!!と魔力で攻撃力が上がったとみられる右手で殴り続ける。

そして最後に軽く宙に浮かせるように投げるとその心臓の部分めがけて渾身の一撃を入れて吹き飛ばす。スゴイ風切り音を立てながら遠目に見えた岩山に突っ込んでドッカー!といった感じの音を立てた。

現場とからはもうもうと土煙が上がっている。


「終…じゃ、ないんでしょおね。」「だろ-な。」「という事はまだ死んではおらんという事か。」

「魔力の反応が急速に回復しつつある。この霧の中では無敵というのはあながち嘘っぱちでもないらしいな。めんどくせー。」

「じゃから挑発発動したままなのじゃな、お主。」「まあ、そういう事だ。っ!」

「来るわね!」


「な… なよ、なめる…よ、なめるんじゃねーぞ雑魚共がーーー!!!!」

そういうと遠目にも解るぐらいの勢いでその身体の体積が増えていく。いっそ巨大化と言うべきか。

どこのB〇Wだよと呆れていると身体が変化した際に手に入れたと思われる皮膜を使って空を飛ぶ。


「デッカイ蝙蝠?大きいにしても限度ってもんが有るでしょ全く!」

「吸血鬼って奴は相当常識に縛られない様だ。いい加減灰に還ってくれないだろうか。」

「それがわしらの仕事なんじゃろうて。ほら、もうひと頑張りじゃぞ。」


その言葉と同時に第2ラウンドが始まる。



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