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名無しの首なし  作者: 無貌
第一章 初めての出会いは哀しき別れ、失われた彼は何を見る
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とある吸血鬼の武力介入と澱んだ瞳の影《One vampires armed intervention and pools of eyes shadow》

フハハハハ、ついに終わったぞ吸血鬼編!本編行きたいけど疲れたのでまだ書けないよ。

 彼らが戦闘が一段落して気が緩み始めた時を見計らってグラトニーイータを投入!したはずなのだが、何故かすでにその動きを察知されていたらしく先んじて一撃を入れる事は事は出来なかった。

それでも彼らの戦力を分散させる事に成功!したかに見えるが、これも半ば失敗したようだ。

現状の戦力ではあのリビングアーマーの装甲に対して効果的な攻撃は出来ない。

それと言うのもリビングアーマーの元の装甲よりその強度が強化される。これにより普通の鎧よりも硬くしかも「中の人などいない」状態なのでまともなダメージを与えられない。


 普通鎧を着た敵を相手にする場合は鈍器で叩くのがセオリーとなる。というのも実際の戦闘においてゲームのようにHPが有るわけではないので内側の人間に対してダメージを与えなければならないが、斬撃はほぼ無効、刺突攻撃も出来る場所は少なく相手も狙いを定めさてはくれないだろうし逆にそちらに集中してるうちに攻撃をもらいかねない。だから鈍器で叩いて気絶させるなり中の人に怪我をさせて行動不能にするしかない。

現代兵器で例えたなら重鎧を着た戦士は(柔らかい)戦車のような存在だ。それの無人機がリビングアーマーであり中の人間に考慮する必要が無い分その性能は高く、恐ろしい存在となっている。

リビングアーマーを倒すには、全身をバラバラにするしかない。実際にはこれで完全消滅するわけではないので組み立てなおせばまた破壊行動を再開する。完全に消しさりたいなら溶かしてしまうしかない。

だが戦車だって無敵じゃない。それに対抗するためにこれまで数多の兵器が作られてきた。

それと同じようにこの世界には魔法と言う物が有る。これを用いることでその堅い防御を打ち砕く事が出来るというわけだが、現状それが無い。セオリー通りに戦うとしたらこの戦闘は避けるべきだろう。

ここまで言うと勝ち目なんて最初からなさそうに見えるが実を言うとそうでもない。


 これにはグラトニーイーターの固有能力 むさぼり食らう者の効果によってモンスターや人間を食らう事によって、その能力を強化することができる。そのためすぐに彼らのもとに向かわせずに近くを徘徊していた雑魚アンデッドを襲い喰らわせたうえで行かせたのだ。

こちらの思惑としては、リビングアーマーを除く二体を喰らわせて能力を強化した上で袋叩きにするつもりだったのだが、これもリビングアーマーに引き寄せられてしまった為に上手くいかず戦闘は膠着状態。しかもこちらの8体は5:3で別れたのだが、あちらもリビングアーマー単体とゾンビ&ボーンソルジャーで別れて数的に不利、リビングアーマーは前述の通りだがコンビを組んだ方も即席のはずなのにコンビネーションバッチリ一体何なのだろうかあいつ等は?


「どうも上手くいきませんね。数的に有利でも方や相性的に方やそのコンビネーションによって戦闘は膠着状態ですか。」

「よろしくないわね。リビングアーマーはともかく残りの二名があのスピードについてこれるとはね。」

「私的にはあの重鎧のリビングアーマーが軽快に動いてる所に違和感が有るのですけど…。」

「アンデッドの類にその言葉は禁句よ。言ってたらきりが無い、でしょ?」

「まあ、その通りなんですがね。」

現在こちらがどうしたって戦場をどうにかする事は出来ない。(マリー率いる本体はとっておきなので最後までとっておきたい。)こちらから打つ手はないだが、


しかし


「あちらが動けばそれは反撃のチャンスでもある。」

「同種を喰らう、他の生き物ならそれは禁忌ですが生きてすらいないから問題ないですね、あれは。」

吸血鬼アンデッドである我々が言うのもなんだけどね。」「それもそうですね。」

グラトニーイーターの行動パターンをよんで、わざとバランスを崩して見せた(・・・)。すかさず一体がそこに向け跳びかかるが、やはりそれはブラフで跳びかかってきた一体をベアクロ―で粉砕する。

(かかった!)そう思いながら本能的に死体に群がり喰らう姿を見てほくそ笑む。


そこからは同種を喰らってパワーアップした残りの四体が攻撃を再開する。

それでもなおその圧倒的な早さに追いすがってくる。

「驚いたわね。まさかここまでやれるなんて…スピードだけならあなたより上のはずよね?」

「ええ、速さだけ(・・・・)ですがね。」速さの部分だけを強調してそれに答えた。

「フフッ、ええ解っているわ。あなたならあの程度の連中即座に殲滅して見せるでしょうからね。」

「それならいいです!」と、腕を組んで胸を張る。「…張るほど胸無いのにね」(ボソ)

「何か言いました。」(ニコッ)「いいえ何も。」(ニコー)


 だがまたしても予想外の事が起こる。

急にリビングアーマーの動きが良くなる。今までが人並みであったのが、どこかで特殊訓練でもこなしてきたんじゃないかと思えるほど繊細に、それでいてパワーを損なうことなくその剛力が振るわれる様は恐怖以外の何物でもなかった。

だがそれだけならこちらのグラトニーイーターで十分対処できる、はずだった(・・・・・)

だが実際はまるでどこに動くか解る様に動き、まず一体をその手刀で首を切り落とす。するとすぐにその死体に食らいつことする内の一体の腕を引っ掴んで仲良く並んできた残りの二体に投げつける。さすがにこれは回避されるが彼の行動はそこで終わりではない、投げた瞬間には既に投げつけた二体に接近していたのだ。そこから放たれる高速の回し蹴り。速さの基準がおかしいんじゃないかと思えるほどの一撃により一体が木端微塵になるが、もう一体は避ける。


 だが本当に恐ろしいのはその戦闘能力ではない。

その圧倒的な力によって場を支配している事である。本来、捕食本能に忠実なはずの連中がその恐怖からリビングアーマーしか目に入っていない、これでは勝ち目は万が一いや、億が一にも無いだろう。

それはそうだろう。これからマリーが率いる部隊であっても苦戦は必須。明らかに先ほど見ていた戦闘とはレベルが違い過ぎる。


(何が原因か知らないが、全滅するの時間の問題。これはこちらも本気で行かなくてはならない様だ。)

そう考えていると挟み打ちしようとしたグラトニーイーターが同時に振り落とされた両の手の一撃で戦闘不能になる。それが無様にのたうちまわるのを暫し見つめたのち一体に拳をを振り下ろすともう片方を踏みつぶし残りの殲滅に移る。


その光景を息をのんでみていたマリーが、愕然とした表情で恐れすらはらんだ声音で呟く

「ありえるんですかあんな、あんなリビングアーマーがヘッドレス種としてもあれほど強い者は…。」

「だから面白いんでしょう!」そういう私はこれほど高揚感と肌が泡立つような感覚は初めてだった。

「欲しい!狂おしくどうしようもないほどに私はあれを欲するわ!!こんなすごい光景・・は初めて見た。ねえそうでしょうマリー!!あの数のグラトニーイーターが瞬殺よ!あなたと同等の近接格闘能力、圧倒的なパワーとそれに耐えられる堅固なフレーム、それに加えて高い空間認識能力を持っているはず。」

呼吸を挟みさらに続ける

「しかも見て!今も他の個体と協力して各個撃破しているわ。戦い方だって身につけ始めている。わあ!見た今のゾンビの攻撃!剣二本使っての首チョンパよ!すごい!凄い!!スゴイ!!!」

私の興奮のボルテージはますます上昇している。

「お嬢様。」「ナニ!」

「落ち着きたまえ。」^^「すごく落ち着いた。」^^

その一言で落ち着きを取り戻すと戦闘はほぼ終わっていた。

「あら、最後の一体が私の魔法にあらがってるのね。面白くない、そ~れっと。」

そう言うと水晶球の中のグラトニーイーターにかけた魔法に再度魔力を送る。するとその魔法による苦しみによってのたうちまわる。

「ほらほら、踊りなさいフリークス。そして私を楽しませてよ。」(ニヤッ)

「わー、ドSですね。最後ぐらいい楽に旅立たせればいいのに。」

「フン、同情はやめなさい。アレは私たちの城に無断で忍び込んだ賊よ、同情の余地などないわ。」

「まあそうですかがね。あ、首落とされた。」その言葉通り最後の一体の首が落とされていた。


「さてどうします。私たちならすぐにいけますよ?」

そう言って何処からともなく軽鎧を取りだす。これは彼女の固有能力のアイテムボックスだ。持ち運べるサイズと重量こそ少ないが手がふさがる様な事が無いので便利だ。

「待ちなさい、まずはお話してみましょう。どんな相手か知りたいでしょう?」

それに訝しげな顔をしながら

「お言葉ですが、リビングアーマーしかもヘッドレスがしゃべれるんですか?顔すらないですよ。」

「いや、別に他の個体が話してもいいと思うわよ。それに話せないならあそこまで情報共有は出来ないでしょ普通。」

「……それもそうですね!」「先に気づきなさいよ。」

「申し訳ありません。」「責めて恥ずかしそうな顔しなさいよ。」

「申し訳ありません!」(照)”

「褒めてないわよ、もう!」(--〆)

「話を進めるわよ。」「了解しました!」


「彼らの周りに散らばってるグラトニーイーターの残骸には私のまじないが施されたいるわ。これを使って通信をしてみる。それで馬鹿っぽそうだったら舌戦に持ち込み、それもダメならあなたの出番理解できた?」「イエスマム!」

「それは良かった。じゃ、始めるよ。『コール』!」

お、あっちの音が聞こえ始めたな。まずは成功、さすが私。

んじゃふざけた狂人風に話しかけてみようかなっと


「いや~すごいすごい!僕のアンデッド軍団全滅じゃないか!いや~これは誰も予想しなかったよ~た・ぶ・ん!」

おお警戒してる警戒してる。けど何処にもいないんだなそれが、フフ。

たぶんあちらにはこの声が拡声機で大きくしたように聞こえるんだろうね~。しかもそこらじゅうから聞こえるんだよね。あれだけ死体を撒き散らしたんだもんしょうがないね!

「姿だしてるわけじゃないからWWW見えないし感じれないよ。WWWごめんさいね~!WWWW」

と、呷って見るがどいつもこいつも冷静だ。恐怖から来る苛立ちぐらい見れるかと思ったが、中々強情じゃないやはり面白い。

ちょっと間をおいてボーンソルジャー?が話しかける。

『ならさっさと出てきてくれんかの。この老骨には少々骨が折れるわい。』

何その自虐ネタこ、これは予想外だったよ。ぶふ、いかん落ち着け私乗せられちゃだめだ。

「なにそれボーンジョーク!マジいかしてるね!!WWWそれじゃ君たちの名前教えてくれたら出ていってもいいよ!!www」

さあ、ここからは真面目モードだ。どう返す、そのまま話せばそこでチェックダメなら…。

『生憎じゃが神に名前を取られているからわしは名無しのごんべいじゃ!』

この骨素で答えてその回答がかよ!いろんな意味で予想外すぎるでしょ。他の二人はゾンビに疑ってる様子はない。けど、問題はリビングアーマーか。ポーカーフェイスどころかノットフェイスだからなぁ。何考えてるか全くわからないのよね。

すると今度はゾンビの方が

『あたしの名前はね』と、答えようとするがバッ!とリビングアーマーがそれを手で制する。

ちっもう少しの所だったのにやはり気づいているのか、奴は?

『ど、どうしたの?』

ゾンビがそう問いかけると

『お前ら一番簡単な呪いをかけ方を知っているか?』と、説明を始める。

だー!クソやっぱり知っていたか。これは一筋縄ではいきそうもないわね。

その説明を終えると今度はこちらにこう言って同意を求めてくる。

『なあ、そうだろ吸血鬼さん。』と。

あらばれてた。最初からそれとも途中で気付いたのかしらどちらなにしろ面白いわね彼。

そう思うと正体を隠すのをやめ、口調も何者かが謁見を求めてきた時様に変える。


「へー、よく知ってるね。どうしてそう思ったの黒鎧くろよろいさん?」そう問いかけると

『簡単な事だ。さっきそこの骨がグラトニーイーターの背中を見せながらアンデッドを隷属させるための魔法についての解説があった。そんな事話している最中に話してくる相手なんか大分限られてくる。しかも姿を見せないでだ。それにその声は作り物ではないのだろう?』

おお、そこまで解るのかな?いやカマをかけては、ないか。嘘をつくなら声に何かしらの変化が有るからね。ってことはこの短時間で魔法を解析したのか、なかなかどうしてやり手じゃないか!こんなシチュエーションじゃ無かったら秘書になってほしい所だね。

「フ~ン、どうしてそう思ったのかな?」

正直に問いかけてみる。

『感じ取れる魔力の流れが一つだけだった。ならそれはここにあなたの声を届かせるためのものだ。違うか?』

やっぱり解析してたのか!大したもんだな彼は!これは驚くべきことだ。いやはや、ほんとに驚かしてくれるな彼は。

そのすごさに免じてもう一段階口調を落とすかな。

「その通りよ続けて。」そう先を促す。

『そうだとしたら声はそのままだろうという予測をたてられるわけだが、こんな声の死霊術師はまず無いだろうから可能性から除外される。なら残るは高位のアンデッドという線だ。そして最後に…』

「持ったいつけなくてもいいのよ?」と声をかける。

『最後に名前を聞かれた事。ま、これはほぼ勘だったんだが名前に最も縛られる高位のアンデッドは吸血鬼しか思いつかなかった。以上だ。』

なっ!最後ほぼカマをかけた様なもじゃない!やられた、くそ!悔しいでも、でも、感じちゃう!

ハッ、今の何!?一瞬何かに目覚めたような。

ちょっと聞えないように魔法を調整して

「もしかしこれが、恋?」「ねえよ!!」というマリーの突っ込みはスルー。

さいど調整して、「んん!」と、

「最後は勘だったの。そう、こっちの詰めが甘かったて事かしらね。いい手駒が手に入ると思ったのに残念だわ。」これは純粋にそう思った事を伝えてあげる。何にでも報酬は必要だからね!


それに彼は『こっちだって生き死に?死んでますから自由と言うべきでしょうか。ま、どっちにしたって碌な目に遭いそうにならそれから逃れるために努力ぐらいしますよ。』と、大分砕けた口調で返してきた。そして置いてきぼりをくらった残りの二人の方を向く?と

『それ以外は危うく嵌るとこでしたがね。もうちょっと気をつけてくれ。』飽きられた声で言った。

両者とも『ご、ごめんなさい。』『め、面目ない。』と、反省しきりな様子を見るといい仲間になれそうだ。

その様子を見て気の良さそうな男だったため

「その二人が手に入れば「それ」を人質にして交渉を有利に進められたのに残念。それにちょっとその顔の無い身体は卑怯よ。ポ-カ-フェイスどころじゃないのよ、それ。」

『油断も隙もないな。それと顔も見せてないそちらに言われたくない。』

それを言われたらお互い様な様なきがするが、実際こちらから一府的に観察していたんだからこちらに分が有ったはずだ。それで負けたのだから暇してる間に腕が落ちたのだろうか?まあ、脅しぐらいは必要だろう。フフっ!!

「それはそうでしょうね。ワタシはアンデッドの貴族たる吸血鬼よ。おいそれと顔を出せないわ。けど、いつか必ず手に入れてて見せるわ。あなたの心も体も魂もね♪」

それに平然と『それが普通の女の子から聞かされたらウレシイ?のかもしれませんがね。顔も見せない女の何処に惚れればいいんですかね?』

「ホオ~、ここで挑発とやってくれるじゃないか。乗ってやらん訳にはいかないな~。」(チラッ)

と小声で呟いてマリーに目配せする。それにマリーが(コクッ)と頷くと溶けるようにかき消える。


「そこまで言われたら行かなければならないわね!今から会いに行くから覚悟なさい!フフ、度肝を抜いてあげるわ!!」

と、まるで宣戦布告するように言い放ってやった!

そこで初めて慌てた様な声で『何処からそうつながったんだ。』と絞り出すように答えた。

それに機嫌をよくして

「フフ、あれだけ憎まれ口を叩くんですもの。遠まわしのお誘いなんでしょ。」

『違う!』「照れなくてもいいのよ!」

フフっ可愛いんだから! それ故に

「おい会話してくれ!」という彼の悲鳴の様な声は聞こえず

『さあ何を着ていこうかしら!』と、呟くありさまで

「聞いてすらいない。」会話にすらなっていなかった。


そしてドレスを選ぶために魔法を打ち切り、私室からドレスを選ぶためにマリーと同じ様に溶ける様に消えてしまった。

だから知らない、鳥に黒い影がうつると同時に破壊された事を。故に知らない、彼らになにがあったのかを。

感想お願いしま~す。

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