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名無しの首なし  作者: 無貌
第一章 初めての出会いは哀しき別れ、失われた彼は何を見る
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テンプレ…じゃないな

名前って考えると難しいですね。

 「…困った」開口一番にこんなことを呟く。

いや、この場合はぼやくの方が正しいかもしれないが、まあ今はいい。

まずはこの状況をどうにかしないといけないからな。


 今見える範囲でわかることは、ここが荒野でしかも戦闘の名残がほぼ薄れていないような場所であることだ。ようするに今さっきまで戦争もしくは紛争をしてましたよってことだ。こんなとこにいる事そものがかなり異常なことだと思うが、それ以上に異常なことがあるが今は置いておこう。


 まずここが戦場の後であると何故分かるかと言うと、複数の血痕があり何かが燃えた跡があること、これがまず一つ。そして木や布といったものが、それ以外の何かと一緒に燃やされていること、これが二つ目。


燃やされているものはそれなりに燃えやすいものだと思うが、明らかに火の勢いがおかしい油か何かを掛けたうえで火をつけたと考えるのが妥当だ。

理由まではわからないが何か燃やしたい理由があったのだと思う。


そうでないなら御丁寧に火を付けるようなんて事はしないだろう。


そして最後に人の死体があることだ。


全身に無数の刺し傷があり、その死体の周りには血が水溜りの様になっている。

死因については出血多量によるショックによるものだと思うが、さすがに特定する所まではわからない。



 だが一番異常なこと。

それは、そんなモノをを見て普通に思考しこんな考察をする自分だ。どこかも解らない場所で目の前に惨殺死体あるというのに、パニックになるどころか取り乱すことすらない。

この場で一番不可解な事、そう 言いきっていだろう。


ここまで考えたあたりでいつも癖で頭をかこうとした。が、ここで恐ろしいことが起こった。


見たこともない大きな手が迫ってくる。


自分の意思どうりに動いているのでたぶん自分の手なんだろうそれをこの場で自分の手【仮】と呼ぶことにしよう。この時点でいろいろおかしいが、次に起こったことでそんなことは吹き飛んでしまった。




 頭のあるべき場所を通過していく自分の手【仮】を見てしまった。


          いや見えてしまったからだ。



こうして自分は新たな考察に没頭することになる。

考察が次まで続きます。

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