なぞの男VSクロウ
「待ちやがれ!!!!!」
俺は叫びながら、短剣を盗んだ男を追っていた。俺に足でかなうと思うなよ!!
すぐに男に追いついて、俺はとび蹴りをぶつける。男は蹴りの勢いで吹き飛ばされ、石のようにゴロゴロと転がった。さて盗んだもの返してもら…!?
なんと男だと思っていたやつは、美少女!青髪のショートヘアに青い瞳。そのうえ体格は…
ブハァ!!!
鼻血と一緒に俺は倒れてしまった。大の字状態になり、意識が保てなくなった…。
◇
「うはぁ!!!」
いそいで俺は起き上がって、周りを見渡す。誰もいない。
俺は下を見ると、ベッドの上に寝ていたことが分かった。しかしさっきの美少女…
ブハァ!!
考えるだけで血が…。すると、ギィィと音が鳴った。なんだ?誰か入ってきたのか?
すると先ほどの美少…女性が歩いてきた。ていうか、旅の最中に何回くらい美少女って思っているんだろう。そんなことはどうでもいいとして…俺はとりあえず、盗んだものを返すようにと頼んだ。
しかし、俺の言葉を聞かないどころか、俺の顔を見るのを避けるように顔を赤くしていた。すると突然、女性が話しだした。
「あの…見ましたよね…私の…えっと…その………はだ」クロウ「すいませんでした!俺は事故であって、決してそういう展開を期待したわけではなくてですね、そもそも俺はあなたが短剣を盗むのが悪いと考えて思ったら、あなたのその体を見たくらいでそんな風に思われても…あ。」
………
言ってしまった!!!体見ちゃったって事を!!!
まさか、黒いローブの中は何も着ていないなんて…トホホ。
すると女性がまた話しだした。
「や、やっぱり見たじゃないですか!!嘘つき!!」
「だからあれは事故であって、あなたの体を見ようとしたという欲望というものはなくて、しかもあなたが女とは知らなかったので、結果的にはあなたが短剣を盗んだのがわるいってことであって…」
女性はそのまま顔を赤くしながら、ローブをギュッと押さえながら後ろの壁まで下がる。
「た、たしかに私はあなたの短剣を盗みましたけど…その……やっぱり女の体を見るという事は酷いことです!」
「だったら、なんで服を着てないんですか!!」
「そ…それは…お金がないから……う、嘘です!」
「嘘!?」
さっきから全然話が合わない!!!
そんな話が結構長い時間続いた。