ラリーの短剣となぞの男
町とか行ってすられたら、間違いなく追いかけますね…
船は三日ほど後悔を続け、やっとウェポン島に着いた。
さっそく俺は船を降り、町の入り口を見る。
周りの店には武器屋が多く、あっと驚かせられた。
さすが武器の町って事はあるな…さてとこの町で金稼ぎをするか。
俺が早速町に向かおうとする。すると船から急いでラリーが降りてきた。
あわてながら俺の所に向かってくる。
一体どうしたんだ。そんなに慌てて…
「私も連れてって。私もクロウみたいに戦えるように武器を買いたいの。」
オイオイ、それはお前の意見だろ。
それに金も温存しないと…
だが俺はそんな自分の意見を払い、ラリーと一緒に町を回った。
◇
町の中を見てみると、ほぼ武器屋で埋めつくされていた。
そういえば俺はラリーに何を買うのかまだ聞いてなかったな。
俺がラリーの方を見る。
「ラリー、お前買いたい武器って何だ?」
するとラリーは満面の笑みで、
「ロケットランチャー♪」
………
俺はラリーの頭をぐりぐりする。
ラリーはそのまま俺のぐりぐりからさっと逃げる。
「痛いよ!何するのよ!」
「高すぎるわ!!せめて拳銃とかにしろよ!!しかもバズーカなんて危なっかしいからやめろ!!」
ブーブーと怒りながら、俺はそのままラリーと店を見ていく。
しばらくして、俺はある店で止まる。そこは大剣などが売られている武器屋だった。
だだをこねていたラリーが俺の所にくる。
「あー、ずるい!クロウ持ってるじゃん。大剣!」
「違うって、ラリーのためにちょっと見ているんだよ。」
っほ…
ラリーはほっとしたように俺を見つめていた。
やめてくれ。そんなうれしそうな目で俺を見ないで欲しいんだが…
でもやっぱ無理かな…あいつこんな重たいもの振り回せないだろうと思うし。
すると、店の男が俺になにかを差し出す。
白い鋭い短い刃の短剣だった。え、これは一体。
「その子を見てたら、ワシの娘にちょっと似ていたから…な。」
おっさん…ありがとう。
俺はおっさんと手をグッと握り締める。
するとラリーは俺が早速渡した短剣を振り回す。
「えい、てやぁ、とぉう!」
幼すぎるぞ…てゆうか最初出合ったときとずいぶん違うな…
だがすると突如、ラリーが持っていた短剣が消える。
俺は消えた方向を向く。黒いローブで全身を隠した男がいた。
すると、男はそのまま逃げていった。
俺は走る体勢を取り、走り出す。
「待てゴラァアア!!!逃げられると思うな!!!」
キッド「へくちっ!」
水夫「大丈夫ですか~?船長。」
「くしゃみだから大丈夫…へくちっ!」
そのころキッドたちは船を出すための準備をしていた。