新たな島と女船長の秘密
チートすぎるクロウ…
ダメだ、死ぬ。昼まで待てない…飯を…
俺は船の看板でのたれ死ぬように倒れていた。
すると調理室からいい匂いといっしょに女船長が出てくる。
片手には肉がのった皿を持って、出てくる。
「ほら、あんたの飯よ。まったく…あんた私たちを人質にしてどうする気よ…」
あきれた顔をしながら女船長が俺の近くに置く。
彼女の名はキッド。男のような名前だが立派な女の子。(ツンデレ)
剣術、砲術、航海術…料理までできてしまう。
だがしかし、隠し事は苦手。
俺はいそいで肉を掴み取り、食い始める。
ふぃー、生き返った。さて寝るかよいしょ。
俺はそのまま船の床で寝込む。
「あ!ちゃんとベットに行って寝なさい!!!」
あーあー、母親ですか。ツンデレ女船長は黙れ。人質のくせに。
「えー…なんか思った?いくら人質でもなめないでほしいわね…」
すいませんでした。おとなしくベットで寝てくるか。
俺は休憩室のところに向かって行く。が、行く最中で俺は倒れこむ。
「だがらちゃんとベッドで寝なさい!!!」
うるさい、くそババア…
◇
気が付けば夜になっていた。俺は周りを見ると水夫たちは全員寝ていた。
俺はあくびをしながらドアを開けて外に出る。
すると船のデッキにキッドがいた。
片手には何やら光るものを持っていた。
俺は階段を上がってキッドのところに向かう。
すると、彼女は泣いていた。
え、何に悲しんでいるの?なぜ一人で泣いているんだ。
俺は彼女に近寄ろうとする。すると彼女は俺の存在に気づき、銃を俺の頭につける。
「バカ!俺だ俺!!何人質が俺に銃向けてんだアホか!!!」
しかも引き金引こうとするな!!俺は手で銃をどかし、ため息をする。
キッドは急いで手で涙をふく。顔を赤くしながら俺に言う。
「な…なによ…起きてたの?」
ああ起きてた。正確にはお前が何しているのか確認するために。
俺はキッドの手を指さしてなんなのか言う。
「これ…なんだ?」
キッドは手に持っていたものを俺に渡す。
持っていたものは石でできた首飾りだった。だが、不思議なことに不自然に傷がついていた。
これは自分がつけたように見えるのは。
俺はそのままキッドに返す。キッドは俺から強引に奪い取るように取る。
「あんた、ほんとに私をどうする気?人質って嘘なんでしょ。」
…まぁそうだが。俺は自分のズボンの中から何かを取り出す。
それを俺はキッドに見せつける。
「あんた、この草は…?」
「俺のお守りみたいなものだ。お前のその石の首飾り、自分で傷をつけたんだろ?」
わかったんだ。この石の首飾りについている傷は何かの約束なんかでつけた傷だろう。
俺は草を見せた後、そのままズボンの中にしまった。
この草は俺の村に伝わる草だ。特に特別な効果はないが、これは七年の旅の準備の中でこの草はみんなが世話をしてできた草だ。決して枯れることはない草。
この草が俺の村に伝わるものらしい。おそらく。
「まぁ、特に理由はねぇな。とりあえず、お前の泣きっ面の理由を聞こうか。」
秘密は次のお話…