海賊船での女船長
二話にして、早速海賊と遭遇…
静かな波に揺れながら進む船の上で、俺は寝ていた。
ラリーが持ってきていた大きな布を布団代わりにしながら、俺は寝ている。
いやー、にしても気持ちいいねー。この感覚。
こんなときは海賊船でも現れるんじゃね?って現れるわけないけど。
俺はがっかりしながら立ち上がる。
あくびをしながら、村から持ってきた釣竿を掴んで、糸を海に沈める。
するとラリーが突然俺のところに来る。
片手に望遠鏡を持って、なにやら慌てていた。
落ち着け、口を動かすんだ。
俺はそう思いながらラリーの話を聞く。
「ク、ク、クロウ…あれって…もしかして…」
「どうしたんだ?一体何を見たんだよ、貸せ。」
俺はラリーから望遠鏡を取って、彼女が見ていたところを見る。
すると、ドクロの旗印に赤い船があった。
あれって、まじで海賊船?カッチョィー!!
俺は目を光らせながら、ラリーに言う。
「おい、船動かせ!あんなカッコいい船手放すわけねぇだろ!」
「あ、え!?わ、分かった!!」
少しテンパりながら、ラリーは船を海賊船のところに動かした。
◇
「船長、なにやら船が見えますぜ。」
青いバンダナに、シマシマ模様の服を着た男がが望遠鏡を見ながら答える。
「船長!どうしますか!?撃ちますか?」
男は船長に声をかける。
赤い椅子に座っていた船長は、黒いブーツに赤いマント、山賊剣を腰につけ、赤いドクロの帽子をかぶった女船長が答える。
「撃っていいわよ。どうぞお好きに…」
男は他の男たちを集めて、大砲の準備をする。大きな弾を大砲の中に入れて、火をつける。
そして、ドーンッ!!!と音をたてて俺ののところに向かっていった。
音に気づいて、上空を見た俺は大砲の弾が落ちてくることに気づく。
まじで大砲の弾?どうしようか…
だが俺は迷うことなく大剣を抜いて、その大砲の弾をぶった斬った。
斬れた弾は海に落ち、俺は剣を鞘の中に納めた。
海賊船から見ていた男が口をあけ、呆然とする。
「う…うてぇええ!!!!」
バンダナ男の合図とともに、複数の箇所から大砲が飛んでくる。
だが俺は次々と来る大砲の弾をぶった斬っていった。
女船長が椅子から立ち上がって、俺の方を見る。
一体…何者!?
あーあ、めんどくせぇなぁ…もう海賊船に入るか。
俺はそんなことを思いながら、海賊船から十メートルも距離がある場所からジャンプする。
俺はそのまま船に乗り込み、部下たちを見る。
すると、女船長が手を上げ、指示する。
「な、何してるの!!早くやりなさい!!」
女船長の部下たちが腰につけていた剣を抜いて俺に襲い掛かる。
っふ、その程度の兵力で俺に勝てると思うなよ?
俺は瞬時に動いて攻撃をどんどんかわしていった。
そして、十人くらいで襲い掛かってくる場所から抜け出し、足を地面につける。
その直後、俺はカッコつけるように。
「必殺!!下半身急所蹴り!!!」
「いてぇええ!!!アソコが…」
次々と男たちが大事なところを手で押さえながら倒れこむ。
遠くのほうで船で待っているラリーが顔を手で押さえる。
「もう…ヘンタイ!!」
すると、船の部屋のところから、女の部下が現れる。
なんなんださっきからよう…俺に手を出してきて。
一人の女部下が俺に斬りかかる。だが俺はその攻撃を簡単に避ける。
そして俺はそのままその女部下の後ろに回りこみ、大胆なことをする。
そのまま胸を掴んだ。
「んみゃぁ!!!」
うめき声を上げながら俺が手を離すと、女部下が自分の胸を押さえながら倒れこむ。
一度やってみたかったんだよね、これ。
そんなことを考えながら、他の奴らを睨みつける。
すると、女船長が俺の所に歩いて向かってくる。
俺はズボンに手を入れながら待つ。
女船長が近づいて、俺の頭に銃をつける。
え、なにそれ、威し?おいおいなめられたもんだな…
残念そうに俺はため息をつく。すると船長はそのまま引き金を引いた。
俺はそのまま首が後ろに落ちる。
普通なそうだった。だが俺は違うんだよ。だって俺、かわせちゃうもん。
俺は再び頭を戻し、船長を驚かせた。女船長は驚いて、腰を抜かす。
さーてどうしようか。このままこいつを…
そう俺が考えたときだった。船長が泣き出した。
え…ちょ、何それ…急に泣き出したぞ…
俺は少し疑問に思いながら部下たちの方に顔を向ける。
だが部下たちは俺が見たときにはすでに全員土下座状態だった。
「すいませんでした!!!!」
「お前ら全員土下座してどーすんだよ!!!!!」
俺は怒りながら、部下たちに言った。
全く何なんだよ。この海賊船は…
基本的には俺が脅したのが悪いんだけどね。
俺は船長のところによって手を差し伸べる。
「ほら、何海の船長が泣いてんだよ。手、貸せ。起こしてやるから。」
あれ?これ決まったんじゃね?すげーカッコよくね?
俺の一言で顔を真っ赤にしながら。彼女が立ち上がる。
そして、俺に向かってこう言った。
「べ、別にあんたが怖くて泣いたんじゃないんだからね!!」
ツンデレ口調ですか…まさかこの船長がツンデレだったとは…
だが俺も旅の目的を忘れてはいけない。
俺は彼女の腰につけていたサーベルを取って、首元にサーベルを近づけた。
俺はそのまま彼女を人質にして、部下たちを脅す。
「こいつを殺されたくなかった、おとなしく俺に従え。分かった?返事は!?」
まるでどっちが悪党なのか分からないまま、俺は海賊船ごと奪ってやった。
一体どっちが悪党なのか…