表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/60

譚之四 ほつれあう その四

「お前な…」

「なんだよ拓うっ、そうか俺様のことを疑っているんだなっ、ほらっ、俺が拓が襲われている間中祈ってたっていう証拠は、この|天才様の発明品”リピートだよ(びゅーちふるヴォいすだよかずひろくん)一弘くん”の中だっ!!」

「テープレコーダーにお面かぶせて何が楽しいんだ お前は…」

そういうのは発明とはいわん、いいとこ子供のオモチャだ」

突き出された奇っ怪な物品に僕等はそう口々にため息をついた。

「最近スランプなんだよーっ!」

「えーいっ 男が泣くな、こらっ抱きつくな気色の悪い」


きゃーっ、きゃーっ、ずんがらがっしゃん! ぽてっ…!


「屋根から降る女とは珍しい、異常気象か?」

ようやくいつもの笑みかおを取り戻して彼は言った。


「あいたたっ、誰よっ屋根の上に電池なんて置いたのはっ!」 「…、すまんな」

「あんたねーっ! どういうつもりであんな所にあんなもん転がしとくのよっ!!」

「…さっきの奴の逃げ道を予測して、そ このトラップを起こしたんだが、…飛んで逃げるとまでは思わんかったものなぁ…、まぁ不幸な事故だ」

「ふーん、いい勘してんじゃんアンタ、あたしもそう思ってあそこで待ち伏せしてたのよ、よしっ!許す」 一転して上機嫌になった彼女はようを値踏みするように見回した。

「でも使ったもんはちゃんとかたずけときなさいよね、それにどーして電池とかなんかなワケ? 地雷符なんか持ってるぐらいだからもっと|強 力なもんぐらいあるんでしょう(すごいもんもってるでしょう)にっ!?」

『あ、それは俺も尋きたい』


「 あのーっ」ちょんっ。

「 あのーっ、すいません…」 ちょん、ちょん。

「くだらん罠の方が引っ掛かったときの屈辱 感が増すだろう」

「鬼か、お前はっ!!」

『助けてもらっておいてなんだが 妖怪よりたち悪いな お前』


「あのーっ、すいませ んっ!」どんっ!!  どべしゃぁ!!


「痛てーなっ、何しやがんだこのクソ女っ! ……じゃあなくて美しいお嬢おぜうさん 何かこの私めに御用でせうか?」


終了予定、譚の拾、それぞれの道(仮題)、ようやく半分の半分が終わりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ