第3話 ちょっと、強いじゃない、この敵
登場人物紹介
剣城さくら 剣城道場の一人娘
三崎すずり さくらの仲間
丸橋りりあ 剣城道場を潰す企みをする
剣城雲龍 剣城流剣術の師範、さくらの父
*登場する名称は全てフィクションです。
「さくら、もうすぐ次の宿場町だよ。」
「何か嫌な予感がするよ...。」
「ワルってこと?」
「いや、ワルじゃなくて...。」
ん?誰か走って来る。
「さくら、あれ誰?」
「私のファンとかじゃ無さそうだね。」
「おーい、待ってー。」
「さくら、待ってだって。」
「いやいや、知らん人だから、何で待たにゃならんのよ。」
「ふぅ...やっと追い付いたよ...。」
「アンタ誰?」
「誰じゃないよ、剣城さくら。」
「ひょっとして私のファン?」
「んな訳あるかい!アンタを倒しに来たんだよ!」
「すずりの仲間かな?」
「知らんけど。」
「あのさ、アンタのパピィ、腑抜けてたから、アンタと勝負しようってんの。」
「父上と会ったの?」
「剣城道場に看板かけて勝負しようとしたんだよ。そしたらさ、お嬢ちゃんカワイイから看板あげるよ、とか抜かすんだよ。」
「父上らしいねぇ。」
「冗談じゃないよ、アタシゃ別に看板なんかどうでもいいんだよ。剣城師範を倒したかったんだよ。」
「今の父上じゃ無理だよねぇ...。」
「だからさ、娘のアンタなら強いかも、とか言うから、追っかけて来たんじゃないか。」
「父上...私に振らんでよ...。」
「勝負だ剣城さくら、さあ刀を構えな。」
「何でみんな勝負したがるのさ。」
「おいおい、剣士なら戦ってなんぼだろ。フラフラしてる剣士とかおかしいやろ。」
「旅は楽しいよ。」
「何言ってんのよ、さっさと勝負しなさいよ。」
「すずり、腕試ししてみる?」
「いいねぇさくら。じゃやっちゃおうかな。」
「何だよ、この弱そうなヤツ。」
「すずりを甘く見ない方がいいよ。」
すずりが構える。
「すずりトルネード!」
相手は吹っ飛んだ。
「あーあ、だから言ったのに。」
「じゃさくら行こっか。」
「ちょっと待ちなさいよ。」
「ん?まだやるの?」
「これくらいでりりあ様が負けるとでも思ったかい。」
「まだやるつもりかな。」
「さくら、マジで倒しちゃってもいいかな。」
「すずりの好きにしなよ。」
「なら遠慮なくやっちゃお。」
すずりが構える。
「すずりトルネード!」
「同じ手は効かないよ、りりあバースト!」
ほう、すずりの技を跳ね返したね。
かなり早い返しだ。師範を倒すと言うのもまんざら戯言では無さそうだね。
「貴様如きではこの丸橋りりあは倒せん。」
「まだまだ。」
すずりが立ち向かうが、相手の方が上手だね。
「うぐっ...。」
「すずり、もういいよ。私が相手する。」
「さくら...。」
「やっとやる気になったかい。」
「りりあ、アンタに恨みは無いが、アタシの仲間に手を出した以上、覚悟してもらうよ。」
「ふっ、アンタはあの師範より出来そうだね。」
りりあに踏み込む。衝撃波でりりあは吹っ飛ぶ。
「まあ、悪いことは言わない。止めておくんだね。」
「やるじゃないか、そうこなくっちゃね。」
なかなか強いようだね。ならマジでやるしかないじゃん。
「行くよ、さくらシュレッダー!」
「ふっ、りりあバースト!」
衝撃波を跳ね返す技か。
「アンタらの技ではアタシを倒せないよ。」
「それはどうかな。」
しゃーない、見せてあげるよ。
「秘奥義、さくらスクランブル!」
りりあに向かい技が炸裂する。
「ぐあっ...。」
「あなたが何で勝負したがるかは知らないけど、無駄に力を使わないことね。」
「くっ...、剣城さくら...アタシの負けだよ...、さあトドメをさしな。」
「別にあなたにトドメさしたって意味無いし、家に帰ったら。」
「私に帰る所なんて無いよ。」
「じゃあ、何で腕試しなんかすんのよ。」
「こんな世の中だ、弱い者は迫害される。取り締まるはずの幕府も崩壊さ。なら強くなる以外にどうすりゃいいのさ。」
「ワルを倒せばいいじゃない。」
「ワル?そこらじゅうワルだらけだよ。」
「だからやるんじゃない、ワル退治を。」
「アンタら2人で?」
「1人だろうと2人だろうとやるっきゃないのよ。」
「なんだかな、言ってる事は無謀に聞こえるけど、悪くない。そう言うの嫌いじゃないよ。私もその仲間に加えてくれるかい。」
「すずり、どうする?」
「さくら、もう決めてるよね。仲間にするんでしょ。」
「ああ、アタシゃりりあが気に入ったよ。たかが3人、されど3人なのさ。」
「なら、これからはりりあもワル退治チームだね。」
「ああ、苦しむ人が減る世の中を目指すのも悪くないかもね。」
宿場町に着いた。
「賑やかだねぇ。」
「さくら、ご飯美味しいかな。」
「何かワルの予感すんだけど。」
「りりあ、嫌な事言わないでよ。」
「そういや、元締めがどうとかおかみさん言ってたね。」
「元締め?誰だいそれ。」
何か騒いでる。
「やいやい、テメエ誰のお陰で商売できんだよ!」
「すっ、すいません...。」
「さくら、ワル発見。」
「いや、分かりやす過ぎやろ。」
「まあ、お約束ってやつだよね。」
「なんだ、テメエらは!」
「旅人ですが何か。」
「ふざけたヤツラだな、おいやっちまえ!」
チンピラ数人が取り囲む。
「さーて、食事の前の運動といきますか。」
第4話 予告
突如現れた剣士。めちゃくちゃ強いけど誰なの?ワルじゃ無さそうだけど...。
次回 「敵なの?味方なの?だれ?」
遂にさくら、すずり、りりあの3人が揃いました。いよいよ本格始動!
ではまた。




