表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

起源の使徒

どうも!スキーです!

今回も読んでいただき、ありがとうございます!

第一幕【使徒の存在】


ーー俺は眉をひそめ、問い返した。

「アポストルだと……? 知らんな。」

クリスは静かに微笑み、首を振る。

「それは当然だよ。あなたが生まれるよりも前から存在していたんだから。アポストルとは、概念の具現化……枠を外れた者たち。そう呼ばれている。」

俺は目を細める。

「枠を外れた者……超越存在のような者か…となると、ダークは闇の具現化だったということか」

クリスは頷く。

「みたいだね。昨日あなたが倒したのは恐らく闇の具現化……闇のアポストルだよ。」

「そういえば、世界の起源者"達"と言っていたが複数人居るのか?」

「うん、でも、実際に彼らのことを深く知ってるわけじゃないの。彼らは概念の具現化…いつでも存在は隠せる。私にとっても認識外の存在だから。」

「ただ……数だけは分かる。現在認識されているアポストルは全部で五人。そして昨日、ダークを倒したから、残りは少なくとも四人。」

俺は腕を組み、低く問いかける。

「……俺が行けば余裕か?」

クリスは小さく首を横に振った。

「それは分からない。昨日のダークは、ただ相性が良かっただけ。残りのアポストルたちは――ヴィクトニケ、あなたに匹敵するか、あるいはそれ以上かも知れない。」

その言葉に、俺は久方ぶりに胸の奥から震えを感じた。

「……なるほど。退屈はしなさそうだ。」

俺はクリスに軽く一礼した。

「……ありがとう。残りの奴らを速攻で見つける。クリスも何か異常があればすぐに伝えてくれ。」

クリスは静かに頷いた。

「うん。気をつけてね、ヴィクトニケ。」

俺は学校に戻り、仲間たちの前に姿を現した。

「皆、今回の事件について大体分かったぞ。」

野郎が目を丸くして叫ぶ。

「まじか!? なんなんだ!?」

俺は重々しい声で答える。

「……今回の事件は“使徒アポストル”という存在が関わっているらしい。」

アスガが眉をひそめる。

「アポストルって?」

「世界の起源者。概念の具現化と呼ばれる存在だ。」

俺は続けて語る。

「昨日のダークが、そのアポストルの一人だったらしい。そして残りは……四人。」

結弦は安堵の笑みを浮かべた。

「なら安心だね、ヴィクトニケが居るなら楽勝だよ。」

「そんなことも無いらしい。皆、くれぐれも気をつけろよ。JOKERやアポストル相手に蘇生が効くか…分からんぞ。」

その場の空気が震える。

そして俺はとあることに気づく。

「そういえば、七央はどうした?」

「さっき、「トイレに行く」と言って消えたぞ。」

無羽飛が答える。

その瞬間――

バリァン!と教室の窓ガラスが破壊される音が聞こえた。

「うおおなんだ!?」

野郎がそう言い、皆も振り向く。するとそこには黒いマントを羽織った集団が居た――


第二幕【使徒の信仰者】


「越えては行けない一線を越えたな…ヴィクトニケよ…」

黒い集団の1人がそう言う。

「我々は!アポストル信仰連合!貴様らを滅ぼしに来た!」

ダークの敵討ち?というわけか?

「はっ。雑魚ばかりで呆れる。皆、コイツらの相手をしてみよ」

アスガの顔が引きつる。まぁ、100人は居るからな。

「ちょ…この量は無理でしょ…」

「無理だと思うから無理なのだ。自分の限界を引き出せ」

結弦、無羽飛、アスガ、野郎が構える。

「あぁもう!分かったわよ!」

野郎が先陣を切る。

「オラぁ!サッカーだぜえええ!」

そう言い、教室の壁を利用して連合の頭を10、20と蹴り飛ばしていく。

「はっ!」

結弦がリボルバーの弾を発砲する。

「ぐおっ…体が…動かない…」

「この弾は毒が入ってるんだ。」

そう言って結弦は身をアスガの方に向ける。

「アスガ!あれするよ!」

「オーケーよ!」

結弦はアスガに弾を発砲する。

「《エンドクラッシュ》!」

アスガは結弦の弾の衝撃を倍にして反射し、連合に向ける。

「「「ぐうおおわぁぁぁっ!!」」」

ざっと30人は吹き飛んだ。

「やったわ!」

「爆発に気を取られているぞ!」

無羽飛は爆発に気を取られている連合達に《シャッターショット》を向ける。

奴らの居た空間は上書きされ、無かった事になる。

連合の数は残り10人ほどとなった。

「くっ…流石、戦闘に力を入れてるだけはあるぜ…」

「おいっ!こんな強いなんて聞いてねぇぞ!」

連合達はそう言う。

「だが、こっちも負けてるだけじゃねぇ…」

そう言い、男の1人がフードを脱ぐ。その中には自身の魂を生贄に、その使用者の存在価値によって強い爆発を起こすとされる神具。魂滅核(こんめつかく)を身に着けていた。

「中々の覚悟だな。それと…どこでそれを入手した?黒仮面からか?」

相手の心を読もうとした。しかし――

「教えるか!」

カチッと魂滅核のスイッチを押し、起動した。起動した奴の能力は想像を形に起こすという能力。魂滅核はその能力の存在価値が高いと見なし、高火力の爆発を生み出した。本来なら、宇宙くらいなら吹き飛ばすレベルの爆発を起こせただろう。

――"アイツ"が居なければな。

「ごほっ!?」

そいつは血を吐き、その場に倒れる。

「なに、訳の分からんことしてるんだコイツはよ?」

野郎だ。野郎の能力。《解釈理解》により、爆発の原因を理解出来なかったために爆発が起きなかった。

「嘘だろ…?」

「さっ…最終兵器が…」

正直、無羽飛が居るだけでアイツらは能力をまともに使えないのでこちらの勝ちはほぼ確定なのだ。

「「トドメだ!」」

無羽飛と結弦が同時に攻撃をし、残りの奴らも倒した。

「大したものだ――」

次の瞬間、俺の胸を凶悪な痛みが貫いた。

「……グハッッ!!」

邪悪なオーラが俺の古傷を刺激し、俺は膝をついて倒れる。

「おっおい!ヴィクトニケ!なんでだ!」

「零矢先生を呼ぼう!」

既に放課後だが、零矢は校長室にまだ居る。呼ぼうとしたが、戦闘の音で気付き、呼ぶ前に零矢はこちらに来てくれた。

「なにが起きた!」

零矢が教室に足を踏み込んだその時――

学園全体が大爆発に包まれた。

轟音と共に校舎全体が吹き飛び、零矢、結弦、野郎、アスガ、無羽飛は固まる。俺は力を振り絞り、皆を爆発から守る。

煙が晴れ、前に居たのは

――四人の影。

ひとりは白髪の巨躯を持つガタイのよい男。

もうひとりは青髪でスーツを着ているスラリとした青年。

さらに、黒髪に黄色のメッシュを入れた小さい少年。

そして、その3人の真ん中に立つのは――黒い仮面をつけた者。

その仮面を見た瞬間、俺は目を見開いた。

「……JOKER!!」


第三幕【JOKER】


その名を呼んだ瞬間、無羽飛が即座に動いた。

「《シャッターショット》……消え失せろ!!」

だが、無羽飛の姿は一瞬で塵と化し、完全に消滅してしまった。

「な……ッ!!」

しかし、零矢が咆哮と共に能力を発動する。

「――《ゴッドボイス》!!無羽飛を蘇らせろ!」

世界そのものが震え、書き換えられる。無羽飛の存在はかろうじてこの世に留まった。零矢は《ゴッドボイス》と言う能力を持ち、口にしたことをなんでも叶えるという力だ。

「俺の《シャッターショット》が…」

無羽飛は震える。

その横から、別の影が嗤う。

「ハハッ!! イケメンはこの僕だけで十分っ!!」

空兎が飛び出し、事象操作の力を使い、青髪の青年に向け使う。だが――JOKERが空兎に視線を向けた瞬間、空兎の身体は地面へと叩き落され、巨大なクレーターを穿った。

「ぐっ……ヴィクトニケとおな……じ……」

そう呟いたまま、空兎は意識を失った。

結弦が必死に銃を構える。

「時を止めろ――!」

時を止める特殊能力を持つ弾丸が白髪の男に直撃し、確かに時間を止めるはずだった。

だが、次の瞬間、結弦の腹に風穴が空き、鮮血が飛び散る。

「……っ!」

結弦が崩れ落ちたのを確認すると、黒仮面の男が低く笑った。

「自己紹介くらいはしてやろうか。」

白髪の巨漢が一歩前に出る。

「俺は――オリス。破滅のアポストルだ……!」

青髪の青年が静かに微笑んだ。

「僕はカリム。斬撃のアポストルさ。」

黄色メッシュの少年が片手にジュースを持ちながら陽気に跳ねる。

「僕はアリスだよっ! 生命のアポストル〜! よろしくねぇ♪」

最後に、黒仮面の男が声を低く響かせた。

「私は――JOKER。久しいな?ヴィクトニケ。」

その名を聞いた瞬間、俺の心に炎が燃え上がるのを感じた。

俺はJOKER達に向けて、概念も定義も滅ぼす力を解き放とうとした。

だが――その瞬間、胸の傷が再び疼き、黒い侵食が全身を蝕む。

「……なるほど、そういうことか。」

俺は苦悶の表情で悟った。

この傷は――JOKERが近づくほどに侵食が強まる呪縛。

少し前にワープが開けなかったのも、JOKERがこの世界に現れた一瞬で傷が呻いたからだった。

JOKERの仮面の奥から声が響く。

「私は起源のアポストル……お前たちを滅ぼす者だ。」

その瞬間、零矢が叫ぶ。

「――《ゴッドボイス》ッ!!」

多元宇宙そのものを震わせる声が響き、アスガ、無羽飛、結弦、野郎、空兎、そして俺を世界の裏側へと避難させた。ここは無限多元宇宙やアウターバース世界が消えたあとに出てくるとされる空間。ここでは壊れるものはない。

だが――崩れた校舎の影から、ひとりの生徒が姿を現した。

「……弓月さん!?」

零矢の目が見開かれる。

「まだ生徒が……! 弓月さん! ここは先生に任せて逃げなさい!」

だが弓月は一歩も退かなかった。

「……校長は引っ込んでなさいよ!どうせ、貴方も勝てないわ!今は、後輩の皆を非難させるのが優先よ!校長はさっさと皆を逃がして!」

彼女が放ったのは――《服従の地》。

空間そのものが歪み、四人のアポストルの動きが縛られる。零矢の存在さえも裏空間へと退避させた。

しかし――

「《存在断絶》。」

JOKERが腰に下げている禍々しい剣を振り上げる。その瞬間、全ての概念的な存在は崩壊した。

弓月の「服従」という概念そのものが断ち切られ、無限多元宇宙や無限時間軸までもが切断されていく。デルゲ・セントラルは一瞬で壊滅した。

裏の空間に逃れた俺は、震える声で呟く。

「……ふっ、相変わらず強いな……JOKER。」

「そんな戯言はいい。」仮面の奥から響く声。

「ヴィクトニケ……私はお前の神剣が目当てだ。」

その瞬間、結弦が立ち上がり、消滅の力を宿した弾丸を放とうとする。

だが――プツリ

結弦の命の灯火が断たれた。

「結弦っ!!」

俺は力を振り絞り、自らの命を削って結弦に生命を与えた。だが、その背後でアリスが笑う。

「ふふっ……僕は生命を操れるんだよ? しかもアポストルだから、君たちの概念攻撃には干渉されないのさ!」

絶望する結弦。弾丸という唯一の武器は封じられた。

だが次の瞬間――アリスの表情が凍りつく。

「……ゴハッ!? な、ん……で……」

JOKERが「《破滅断絶》」と唱え、剣を振る。アリスの因果を消そうとしたが、それより早く――野郎の力が発動していた。

「せいめー? いんがー? わっけわかんねぇよ!」

――《解釈理解》。

理解できなかったものは即座に「存在不成立」として破滅させ、相手を即死させる。野郎の無自覚の能力。

アリスはオリスに抱えられ、意識を失った。アポストルですら抗えぬ力に、空気が凍りつく。だが、概念攻撃が通じないと言うだけはあり、即死はしないようだった。

JOKERの瞳が光る。

「……《解明断絶》。」

野郎の能力の正体が解析される。すぐさま野郎へと狙いを定めたJOKERの攻撃――だが、それを遮ったのはアスガの叫び。

「――《エンドクラッシュ》ッ!!」

事象反射の力が炸裂し、攻撃は跳ね返りJOKERを直撃した。

致命傷には程遠いが、野郎を守るには十分だった。

「……零矢。」

JOKERは仮面の奥で笑う。

「お前は何のために、この世に産み落とされた?」

零矢は苦々しく答える。

「……知らんな。記憶がさっぱりないからな。」

「フッ……だが私はお前の母を知っているぞ。最期に教えてやろう!」

刹那、JOKERが零矢に迫る――だが、俺が間に割って入って零矢を守る。

「そこまでだ、JOKER!!」

俺はバリアを展開する。

展開されたバリアは、JOKERすら容易に斬れぬ強度を誇っていた。

俺は吠える。

「……そろそろ仮面を外さないか? JOKER――いや……JOKERであり…七央!!」

その名が響いた瞬間、全員の動きが止まった。

俺の破滅の力が迸り、仮面に亀裂が走る。

「うぐぅ…」

最期の力を振り絞った俺は存在が消える。

「ここ…まで…か…あとは頼んだぞ…」

そして、割れた隙間から覗いたのは――白く変色した髪、そして黄金に輝く瞳。

「……七央……?」

零矢の声が震える。

だが、その存在は冷たく告げた。

「違う。私はJOKERだ。零矢……お前は知っているだろう? 神と人のハーフだということを。」

JOKERは続けて喋る。

「ならばこの私もまた、両方の血を受け継いでいる。人間として七央を生きさせ、神の血には私の意思を宿らせたのだ!」

JOKERは零矢を煽るように伝える。

「いやいや、中々いい“入れ物”だったぞ?」

「……ッ! 七央は…私の娘だ! お前なんかの入れ物ではないッ!!」


第四幕【娘・友のために】


零矢の怒りが爆発し、無限多元宇宙をも崩壊させる一撃が放たれる。カリムが斬撃で防ごうとしたが、その力は斬り裂けず、JOKERに命中。

だが残ったのは、かすり傷のみ。

「……中々やるじゃないか。だが――こんな攻撃で何が出来る?」

絶望的な差が浮き彫りになる。

一方その頃、裏空間では無羽飛、アスガ、野郎がオリスと激突していた。

破滅の力は野郎の制止によって発動できず、オリスは拳で挑む。

「……コイツ、馬鹿なくせして……強ぇな!」

野郎の拳も負けてはいない。

「俺の親友を傷つけやがったなァ!!」

怒りの連撃がオリスを揺らす。しかし――

「重さがねぇな!!」

オリスの拳が唸りを上げ、結弦に放った時以上の威力で野郎へと拳が降り注ぐ。

結弦も、アスガも、無羽飛も――その戦いを、ただ見守るしかなかった。

残された仲間たちは、格の違う相手を前に絶望の淵に立たされる。

野郎はボコボコにされる。だが――野郎は声を張り上げた。

「この白髪オヤジは俺がやる!結弦達は青髪のやつを倒せ!」

その一言で、無羽飛、アスガ、結弦はカリムの元へと走った。

こうして戦いは――

三つへと分かれた。

「オラオラオラ!」

オリスは野郎の全身を砕くように殴る。その衝撃で野郎は左腕を失い、脚も動かない。

「はぁ…はぁ…ヴィクトニケなら、こんな傷すぐ治せただろうな…」

それでも立ち続ける野郎に、オリスは冷ややかに言い放つ。

「どうでもいい。お前を倒すだけだ。」

「七央を…返せぇ!」

野郎に爆発のような力を宿した拳が迫る。

だがその瞬間、光が野郎を包み、傷が癒えていく。

「なっ……!?」

オリスが振り返った先に立っていたのは、クリスを筆頭に、オーディン、ノルン、アメノミナカヌシ、アトゥム、イムホテプ、トート、ゼウス、ハデス、イザナギ――天界の軍勢だった。

圧倒的な気配にオリスは思わず身を引く。

クリスが一歩前へ進み、静かに言った。

「ヴィクトニケを討ったということは、重い裁きを受けるということだよ…」

「んにしても…俺達でも最初は気付けなかったなぁ…攻撃規模のお陰で気付けたようなもんだぜ。」

ハデスがそう言う。どうやら無限多元宇宙が崩壊したことにより、クリスが異常を察知したらしい。

クリスから宇宙の根源を宿す斬撃が放たれ、オリスは真っ二つに裂けた。

「ぐっ……!」

再生しようとするも、オーディンの力がそれを拒絶する。

「一度敗れた以上、勝利の可能性は無い。」

オーディンは能力によりオリスの勝利を根本から否定した。

「こんなことが…!」

オリスは消滅し、ハデスが野郎へ歩み寄る。

「……よく戦ったな、野郎。」

荒い息を整えながらも、野郎は立ち上がった。

「まだだ。零矢のところへ行かねぇと……!」

その前に、アリスが立ちふさがる。

「僕はまだ生きてるよ?」

アリスは挑発する。

「野郎。先へ行け、コイツは我々が倒す。」

アトゥムが言う。

「サンキューだぜ!」

――その頃

アスガ、無羽飛、結弦はカリムと激しく斬り結んでいた。

「僕の斬撃に敵うものは無い。全てを斬り裂くだけだ。」

カリムはあらゆる攻撃を斬り裂き、無羽飛の《シャッターショット》による上書きすら打ち消していく。それはハサミが紙を当たり前のごとく斬るようだった。

アスガも反射で応戦するが、限界は近かった。

「これじゃ…勝てない…」

そんな中、結弦が銃を構える。

「……僕の弾丸は、斬れるかな?」

放たれた電磁砲の力を宿す弾丸がカリムを直撃し、動きを止める。

「くぅっ……!」

無羽飛が叫ぶ。

「景色を上書き――消えろ!」

「そんな都合のいい話…無いよ…!」

カリムの束縛はすぐに解け、無羽飛に斬撃を飛ばす。当たれば即死だろう。

「《エンドクラッシュ》!」

アスガが反射するも、その反射を上回るようにカリムは自身の斬撃を斬り裂く。

「そんなことが通じるとでも…?」

カリムは剣を構える。

「さぁ!おしまいだ!」

カリムの斬撃が飛ぶ。その横からにアメノミナカヌシが駆けつける。

「あら…?そんなすぐに倒せるとでも?」

手に太陽を生成し、太陽で皆を守る。

「貴方の能力の弱点…それは当たった対象しか切り裂けないということ…どれだけ威力が高かろうと…この太陽に当たった時点で終わりなのですわ…」

カリムは弱点が見透かされたことに顔をしかめる。

「ふんっ…分かったからなんなのさ。君の能力は宇宙の根源を操るという能力…それだけじゃ、僕は倒せない。」

その言葉にアメノミナカヌシは踵を返す。

「えぇ、そうですね。では、さようなら。」

上からゼウスが風を纏い、上からカリムを叩き潰す。風を纏うことによって、自身を最高速まで加速させたのだ。

「上からのことも警戒しなくてはならぬぞ。斬撃の者。」

「ぐぬぅ…こんな…!こんな…やつらに…」

カリムはぺしゃんこの状態で消滅した。

そしてイムホテプがアメノミナカヌシと合流する。

「生命を操る使徒は殺しましたよ。あとはJOKERだけです。」

さらに横からハデスが来る。

「生命を操るって言っても俺達、天界の神だから命とかねぇもんな〜楽勝だったぜ。」


第五幕【信じる力】


仲間たちは零矢の元へ駆けつける。

だが、すでに遅かった。

JOKERの腕の中には傷だらけの零矢の身体。

七央…いや、JOKERの口から冷たい声が響いた。

「遅かったな。零矢はもう戻らない……回復も、転生も、すべて封じた。これで終わりだ。」

JOKERは挑発した。

「ヴィクトニケも居ないお前達に勝ち目はない。」

その通りだった。皆はまさに蛇に睨まれた蛙のように硬直し、迂闊に動けばどうなるか分からなかった。

その間、七央はJOKERの――いや、自分自身のもう一つの精神に閉じ込められていた。目からは涙があふれる。

「どうしてこんなことに……? 私が気付いていれば……」

自分を責める七央の身体から、ふと光が漏れ始めた。

「大丈夫か、七央?」

七央の胸に希望の灯がともる。

「ヴィクトニケ……ありがとう。こんなところにまで……迷惑かけて……」

俺は軽く笑い、余裕の態度で言った。

「なに、このくらい平気だ。俺はな……存在が消えても、生き返る。無に送られたとしても、俺は這い上がる。必ず助けるからな、七央。待ってろ。」

その言葉を残し、俺は立ち上がった。

「信じがたいが…この世にはこんな言葉がある。"奇跡"だ。」

俺は七央の精神空間の光の隙間に入っていった――

その間、JOKERは全員を睨みつけ、まさに攻撃を仕掛けようとしていた――その瞬間。

目の前に、完全に消え去ったはずの俺が現れた。

「ゔ…ヴィクトニケ!?まじかよ!」

野郎は飛び跳ねる。

「なっ……ヴィクトニケ!? 死んだはず……!」

JOKERが面食らっている様子を見て、俺は嘲笑った。

「俺は誰かの記憶にさえ残っていればそこの記憶から復活することが出来る。消えても皆が覚えているなら、俺は消えるとこはない。それに、わざと消えたまであるからな。」

「なに…?」

「俺は自ら消えることによって蘇生の可能性を残したんだ。お前から斬られていれば分からなかったな。」

「さて、"昔"の続きをやろうか。」

俺は昔、JOKERに負けた屈辱を晴らすため、前へと踏み出す。

俺の言葉と共に、JOKERと俺の間で戦いの火蓋が切って落とされた。

スキーです!今回はかなり白熱した試合が続いたんじゃないですかね?実は身近な人がJOKERだった…こんなの気付きませんよね〜。ちなみに、今まで七央がヴィクトニケに近付いてもヴィクトニケが問題なく能力を使えていたのはあくまで七央という存在だったからですね。JOKERという存在だったら能力が制限され使えなくなっていたでしょうね。

今回のヴィクトニケの能力紹介!

ありえないことや矛盾していることを実現させる。

相手の加護するもの全ては無力化する。

無限を含む構造を根本から消し飛ばす。

ヴィクトニケにはあらゆる法則が通用しない。

1度目の攻撃は効かない。

2度目以降の攻撃も効かない。

言霊を操る。

こんな感じです!どれも強力なものばかりですねぇ!本人は別に普通と感じてるらしいですが…

次回の投稿は2025年12月28日となります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ