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無限を超えし力

どうも!スキーです!

今回も読んでいただき、ありがとうございます!

第一幕【立ち向かう者達】


「本当にこれで四天使とやらに勝てるんだな?」

無羽飛はアースに聞く。

「それは保証出来ない」

「はぁ?勝てるようにしてくれたわけじゃないの?」

アスガは呆れた風にアースへ問いただす。

「楽に勝てるなら苦労しない…他の者にも協力を要請したいのだが、ここにお前達に並ぶ能力者は他に居るか?」

しばらく沈黙が続いた後、結弦が口を開く。

「零矢校長なら、僕たちにも並ぶくらいの強さがあるよね?」

「確かに、天界人の血もあるし、能力の強度もあの人なら高そうだ…」

無羽飛はそう言って何もない空間へ手を伸ばす。

「今の俺ならなんでも出来そうだ…!」

無羽飛は両手で四角を作り、その四角の中の隙間に能力を使う。

「《シャッター・ショット》!」

無羽飛の能力が発動した時、手の中の四角が広がり、校長室への空間へと繋がる。

「凄い!景色と景色を繋げて空間を移動出来るようになったんだ…」

「あぁ、俺の記憶している空間同士でしか繋げられないがな」

七央達は空間の中へと入り、校長室へそのまま入っていく。

「先生ーー」

「ブゥフォッ!?」

零矢は片手に酒瓶を持ちながら酒を吹いた。

「ちゃんとノックしてから入れ!?」

零矢は口周りを拭きながら七央達を叱る。

「あっ!お父さん。ま〜たお昼にお酒飲んでる!ダメじゃん!また校庭で寝そべることになるでしょ!」

七央は逆に零矢を叱り返した。

「そろそろ教育委員会にーー」

「だぁ!?待て待て待て待ってくれ!すまなかった…!それだけは勘弁してくれ!」

零矢は七央にしがみついて懇願する。

「いつもの零矢校長はどこへ行ったのやら…」

結弦がその滑稽な姿を見て苦笑いする。

「やっぱ零矢でも娘には敵わねぇってことだな!」

笑いながら野郎が結弦へ小さい声で呟く。

「まぁ実際…実力も今は七央の方が上だしね…」

アスガはJOKERの力のことを言う。

そして零矢が後ろの天界人に気付いてようやく気を取り直した。

「あっ…ごほん…アトゥムにハデス…そして残りの2人は誰だ」

『今更、態度を改めたところで遅いでしょ』と七央は心の中で呟く。

「自己紹介をしよう。俺はアース・アーノルドという者だ。隣のコイツはタクヤ・チョ・マテヨという奴だ」

「あっ…どもっす」

タクヤは頭に手を置いて軽くお辞儀をする。

「お前は噂に聞く人間と天界人のハーフだな?」

「あぁ、そうだ。なぜ下界へ?」

零矢は聞く。

「このデルゲ・セントラルに四天使が迫り来ている…その四天使に対抗するため、お前の力も借りたい。既に、この5人の人間は協力をしてくれるために動いてくれている」

そう言って七央たちへ視線を向ける。

「勝手に話を進められても困る…うちの生徒だ。結弦達になにかあれば、こちら側の責任になる。とは言っても…自由神討伐に向かわせたし、今更と言えば今更だがな…」

零矢はしばらく悩んだあと、喋りだす。

「うむ、俺も参加しよう。役に立てるというのなら立ってやろう…そして、七央達は危険だと思えばすぐに避難することだ」

「分かったよ」

七央達は頷く。

「俺たちも居るし、大丈夫だろ」

ハデスは笑って言う。

「ヴィクトニケ様の手を煩わせる訳にはいかんからな…」

アトゥムが言う。

「よし、決まりだな、後は四天使に備え、いつでも戦闘が出来るようにしておけ」

アースがそう言うと全員が空を見上げ、今かと四天使の迫りくる気配を睨んだーー


第二幕「四つの影」


「にしても、いつ来るんだろうな?ヴィクトニケならもうなにか手がかりくらいは掴んでそうなもんだけどよ。早く来ねぇと先にバベルとかいう奴が殺られるんじゃねぇの?」

野郎が言う。

「恐らく、四天使がデルゲ・セントラルに来るのは、バベルが動きやすいように下界にも逃げ道を作っておくためじゃないか?JOKERの力を持つ七央や、天界の実力者である、アトゥムさんやハデスさん…アースさん。この3人の力を特に危険視しているはずだ。この中の1人でも逃がした状態でデルゲ・セントラルへ逃げても、ヴィクトニケがデルゲ・セントラルに来て即、バベルを殺すだけだろう?だから先に連絡手段である俺達を四天使に殺させてから、デルゲ・セントラルに来るという魂胆だろう」

無羽飛がそう説明する。

「確かに…ヴィクトニケはバベルが居ることを見越して天界に行ってるだけであって…別に戻ろうと思えばすぐ戻れるもんね。デルゲ・セントラルにバベルが来たことを知れば、すぐ戻って来るだろうし」

七央はりんごジュースを片手にそう喋る。

「ヴィクトニケ様がすぐ来れるとも、限らないがな…バベルが隠し玉を持っていれば、ヴィクトニケ様を倒す可能性があるぞ。そもそも、ヴィクトニケ様がバベルに勝っているという根拠も無いわけだしな」

アトゥムがそう言う。

「いやいや、わざわざ四天使を向かわせるってことはヴィクトニケ様にビビってるってことだろ?隠し玉もあれば、すぐにヴィクトニケ様に使うだろ。わざわざ隠す必要が無い。それに、バベルが勝ってるんだったらバベルはわざわざ隠れずに真っ向からヴィクトニケ様を潰しに行くだろ」

ハデスがアトゥムに言う。

「そこが分からんのだ…バベルも何を考えているかが、分からんからな…予想外な方向から仕掛けてくることだってあるだろう」

するとタクヤが口を開く。

「ひ…一つ、ヴィクトニケさんを倒せるような切り札を思いつきました…」

「なに?なにがあるというんだ?」

アースが聞き返す。

「えっと…200年前にルシファーの称号を名乗る奴が居たのは天界組覚えてますよね?」

ハデス、アトゥム、アース、零矢は目を見開く。

「え?なにそれ?」

七央が聞く。

零矢が天界の歴史書を開いて語る。

「ルシファーはかつての四天使候補であったミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル。この候補達を全員抹殺して姿をくらました…そしてそのルシファーの称号を冠する者の名前は…」

零矢は一息置いて答える。

「"エルダ・ミエクール・ロストリア"」

「エルダ?聞いたことない奴だな?」

野郎が聞く。

「エルダは、かつてのヴィクトニケ様の旧友だ。ヴィクトニケ様とクリスと共に、天界を旅をしていた。そんなある日、エルダはルシファーの称号を貰うことになったのだが…そのすぐ後に、四天使の称号を与える式があり、そこで当時の四天使候補者達を抹殺したというわけだ。ヴィクトニケ様がすぐに止めようとしたのだが、エルダはその場から逃げてしまった。それ以来、ルシファーの名を語ることは天界でも禁句とされ、堕天の名を与えられるようになってしまったのだ」

アトゥムがそう語った。

「そんな過去があっただなんて…」

「ヴィクトニケ様は今でもエルダの名を聞けば機嫌が悪くなります…」

「それで、そのエルダって人がヴィクトニケを脅かす隠し玉かもしれないって?かつての四天使を殺したのに、今さら協力するかしら?」

アスガは視線をアトゥムに向ける。

「未だにあの事件の起こった理由は掴めていない。エルダがどんな理由で来ようとも、不思議ではない」

アトゥムがそう言った瞬間、デルゲ・セントラル学園内の結界が反応する。

『過剰エネルギー反応発生、直ちに、生徒は避難せよ、繰り返すーー』

「来たようだな…」

アースがそう言い、この場に居た全員の視線が上空の四つの影へと向くーー


第三幕【四つの災害】


「ふん。バベル様が言うほど強者は見当たらんな」

金髪の男が冷笑する。

「いや、よく見ろ。天界の気配がある。まぁ、弱いものだが…」

銀髪の男が金髪の男に応じた。

七央の背後からタクヤの声が響く。

「うっ…うおおお“天犬”!」

天獣召喚の光の魔法陣が走る――その瞬間、タクヤの首が宙を舞った。

「タクヤ!!」

アースがタクヤの死体に駆け寄る。

首が地面に転がる音だけが、あまりに鮮明に響いた。

「ちょ……まてよ……」

タクヤはそう呟き、光の粒子となって消える。

上空に居る金髪の男が口を開く。

「俺はミカエルだ」

銀髪の男が続く。

「俺はガブリエル」

赤髪の女が微笑みながら言う。

「私はラファエルです」

黒髪の女が静かに告げた。

「私はウリエルですわ」

その名が放たれた瞬間、その場の空気がさらに重くなる。

四天使――バベル直属の破壊者たち。

アースが前に出た。

「秩序を――書き換え……」

だが、言葉の途中で空間が捻じれた。

ラファエルが指を軽く鳴らした瞬間、アースの術式が“無”に還る。

「なっ……!」

アースが立ち止まった一瞬の間にガブリエルがアースに接近する。

「ふん!」

ガブリエルはアースを蹴り上げ、上空に飛んだアースを叩きつけ、地面に埋める。

「が…は…ただの物理攻撃がなんて力…だ…」

アースは地面に埋もれながら喋る。

「アースさん!」

七央がアースを回復させる。

「野郎!お前の能力ならあいつらの能力がなにか分かるはずだ!」

アトゥムが野郎に呼びかける。

「なんか見えるけど漢字まみれでわっからん…」

「オイオイまじかよ…アトゥム!なんとかしてくれ!」

「私でもこれは…」

横から零矢が能力、《ゴッド・ボイス》を発動する。

「野郎の視界を全員に共有だ!」

零矢の言葉が放たれた瞬間、全員に野郎の見えている光景を見せる。

「しまったな…様子見してたら能力を発動させてしまった…」

ミカエルが言う。

「何も問題は無いですわ…ハンデとしてくれてあげますわ」

ウリエルがそう嘲笑う。

「くっ……あいつらの能力は――ミカエルが世界線の改変、ガブリエルが弱点創生、ラファエルは記憶の操作、ウリエルは、概念の終焉そのものを司る能力……!」

「や、厄介すぎる……!」

無羽飛がそう答える。

「さっきアースさんが吹っ飛ばされたのは弱点創世の能力により、急所となるダメージを与えられたからか…」

野郎は必死に能力を発動しようとするが。

「なんでだよ…使えねぇ……!」

「無駄です、貴方の能力概念は既に終焉を迎えていますもの」

「じゃあ、ここの世界線は消えてもらうってことで」

ミカエルは手を上に掲げ、能力を発動しようとする。

「下界にわざわざ来ないと天界から下界へは影響を及ぼせないのが面倒くせぇけど、これで終わりだなーー」

その瞬間、ミカエルの居た空間が真っ二つに切り裂かれる。

「ぐぅおえぇ!?」

「《存在断絶》」

瞬間、ミカエルの存在は黒い光に飲まれ、消滅した。

七央がJOKER化し、ミカエルを斬ったのだ。

「アースさんの治療が間に合ってよかったよ…」

「JOKERの能力!?ありえないですわ!」

「なに!?JOKER…!」

ウリエルが七央に対して能力を発動する。

「ハハハ…終焉がもたらされれば、なにもかも終わりですわ…JOKER、貴方は確かに、強かった…だけど終わればそれ以上はなーー」

「《終焉断絶》!」

「へっ?」

ウリエルの体も真っ二つになり、黒い光に飲まれ消滅する。

「終わりだなんて壁は私に通用しない!それと…私はJOKERじゃない…私は夢星七央っていう名前があるの!」

「くっ…俺じゃ分が悪いか…ラファエルーーッ!」

ガブリエルの後ろからラファエルが来て、この場の全員の記憶を消去させようとする。

「知らなくてもいいことを次々と…!全員忘れて消えなさい!」

『まずい…!これ…じゃ…』七央は心の声で呟く。これまでの記憶が次々と無くなっていく。

「ふん…終わりだな」

「えぇ、私たちの勝ちです…」

ガブリエルとラファエルがそう呟く。

「勝ち、負けなんてそんなもの誰が決めたのか」

この場に居た誰でもない言葉がガブリエルとラファエルの上空から発せられる。

「誰だ!?」

ガブリエルが上を見上げる。

「ヴィクトニケは…居ないみたいだな」

その男は赤髪で、片目が黄色く、片目が黒い男だ。

「お前達の生まれた軌跡(ルート)は消える」

赤髪の男はそう呟く。

「は…?」

そう言った瞬間、ガブリエルとラファエルの存在は影になり、一瞬で跡形もなく消滅した。

「ん…?助かった…の…?」

七央達の失われかけていた記憶は取り戻される。

だが、まだ意識が完全には戻ってない状態だ。

「JOKERの力を継ぐ者…だな。しばらく様子見…か」

その赤髪の男は七央に近づき、意識を消し飛ばす。

意識の無くなった七央を赤髪の男は抱えて教室へと持ち運ぶ。

「ヴィクトニケ、お前の守りたかったものは、これだったのだろう…?」

そう呟いて赤髪の男は七央を教室の隅へと置いて立ち去ろうとする。だがーー

「君、何者かな…学校の生徒じゃないね」

赤髪の男の前には空兎が立ち塞がったーー


第四幕【王の息子】


「待ってくれ、敵ではない。四天使の脅威は去った」

「四天使…?またなにか天界のことで話があったのかな?」

空兎はまだ疑いの目で赤髪の男を見つめる。

「とにかく、もう心配する必要は無いと思ってくれていていい」

赤髪の男は続けて言う。

「ヴィクトニケに…伝えておいてくれ、約束は"果たした"とな…」

そう言って赤髪の男は一瞬で消え去った。

「ヴィクトニケに…?なんだったんだ…?あいつは」

すると奥から弓月が走って空兎に声をかける。

「空兎、なにかあった?」

「いや、特に」

弓月は安堵して胸を撫で下ろす。

「よかった…」

「それより、僕とデートしてく…」

「無理」

空兎は肩を落とす。

「なんでさ〜僕みたいなイケメン中々居ないよ☆」

弓月は引きつった表情で答える。

「まずはそのナルシストな性格を直しなさい…それと先輩に対しての態度がなっちゃいないわね…」

「ごめんなさい☆弓月先輩。じゃあ連絡先…」

弓月は空兎の胸ぐらを掴む。

「無理って言ってんでしょーが!」

「あー!!待って待って!苦しいから!☆」

すると空兎は校庭でなにかを見つけ、目を丸くする。

「ん…?校庭に何人か人が転がってるよ…?」

「え?」と弓月も校庭を校舎から見る。

「校長も居るじゃない…!空兎!助けるわよ!」

「もちのろん☆」

空兎と弓月は校庭へと走り、零矢達の救助へ向かった。

その頃、天界ではーー

「ごわっぷ!?」

バベルの手下が壁へと打ち付けられる。

「バベルはどこだ。居場所を答えろ」

俺はバベルの手下の頬を鷲掴みにして持ち上げる。

「し…知らねぇよ…!」

「使えんやつめ」

俺は手から神殺しの力を流す。

「まっ…待って…ぐぁぁぁぁ…!」

バベルの手下は消滅した。

「未だになんの証拠も掴めない…バベルは一体どこに居るんだ…ノインとイザナギもまだなにも掴めていないのか…」

「ーーバベルの場所を知りたい?」

俺は横から白髮の男に声をかけられる。

「こんな天界の最先端に居るとは…ただの一般天界人ではないみたいだな」

俺は白髮の男の所へ、時を飛ばして詰め寄る。その男の喉に俺は《エクス・ルート》を突き立てる。

「バベルの場所を教えろ…!お前は誰だ?」

俺は男に質問を投げかけた。

「その物騒なものを下げてよ…全く…俺はアベル・オーディー。バベルの息子だよ」

「なに?バベルに子供が居ただなんて初めて聞いたぞ」

アベルは笑って答える。

「だって公表されてなかったしねー」

「そんなことはどうでもいいが…バベルの居場所を知っているのか?」

「うん、正直、バベルの計画は気に入ってなかったし、教えてあげなくもないよ」

アベルはニヤッと笑い言う。

「気に入ってなかった…?バベルの真の目的はなんなのだ?」

「それも、ある条件を達成したら教えてあげるよ」

「なんだ、言ってみろ。俺も暇ではないのだ」

アベルは答える。

「僕とーー戦ってよ」


第五幕【神限】


「ほう、俺に戦いを挑むとは…随分な自信だな」

「だって、俺は君より強いから、負ける気しないもんね〜」

アベルの子供のような言い回しに俺は少し呆れる。

実際、俺は元の体ではなく、アレスという男の体を代用してそこに元の俺の姿を貼り付けているだけだから、いくら力が戻ってきたとは言え、今は負けるかもしれない。

「じゃ、殺ろうか」

アベルは俺にいきなり向かって蹴りを放ってきた。

「はぁ…蹴りで俺を倒すなど不可能だ…」

『時間の無駄だったな』と思い、俺はアベルの蹴りをただの結果として俺の通過点を越えさせ、なにもさせないようにしたーーハズだった。

「ぐっ!?」

アレスの蹴りは俺の顔に直撃した。その痛みは間違いなく俺の顔に残る。

「面白いな。なにをした?」

アレスはニヤリと笑い答える。

「せっかくチャレンジしてくれたからね、参加賞として答えてあげるよ。俺の能力は無限法と言って、あらゆる能力に対して無限に適応した結果をぶつけるというものさ。そして、俺の能力はそれだけに留まらない…」

アレスは続けて答える。

「俺は神限という能力を持ってて、これは無限を常に越え続ける力を持っているんだ…これを無限法と合わせれば無限に対策されてもそれを上回る神限の力で無限の対策を上回って叩き潰せれるんだ」

「ほう…神限…か、だが非可算無限を越えることは出来ないはずだ。理論上、数える手段のない無限に能力すらも適応出来ない」

「それはあくまで理論上の話だよ…天界に理論なんて通用しないことは知ってるだろ?非可算無限が数え切れない無限なら神限は無限かどうかも定義出来ないもの…って言ったところかな」

「なるほど、じゃあ自分が適当に動いても、神限と無限法でオートで有利に戦えるというわけか…それが本質か?」

「そうだね。今の君じゃ勝てないことは分かりきってる。諦めな?」

アベルは俺を挑発する。

「お前、馬鹿だな」

「は?」

俺は創造剣 《ジーク・コンセプト》を持ってアベルに近付いたという結果を顕現し、アベルに近寄り、剣を振るう。

「だから、無駄だって…!」

アベルの無限法がオートで俺を捉えて、神限の力で常に適応しつつ、俺を攻撃する。

――ガキィン!

「え!?」

アベルは俺の《ジーク・コンセプト》を折るつもりで蹴ったようだが、《ジーク・コンセプト》とアベルの脚は衝突し、力が拮抗した。

「なんで…!」

「お前が俺に神限の本質を教えてくれたからな。俺も神限の力を使わせてもらう」

「!?」

アベルは驚いて声も出ない様子だ。

「俺は本質を理解すればその本質を自信の本質に蓄えるという能力を持っている…そして本質、つまり起源を掴めたのなら、俺の能力で既に概念として俺の下に付くようになった。もう神限使いは俺に絶対勝てないというわけだな」

「そんな…ズルだ…!インチキだー!」

アベルは無限法を用いて俺に攻撃するが、

「《ジーク・コンセプト》。無限法を消し飛ばせ」

その攻撃を俺は無限法の構築をアベルごと斬り伏せる。

「ぐぅあっはぁ…」

アベルはその場に倒れる。

「神限でも、馬鹿には適応出来なかったみたいだな」

俺はアベルを回復させ、バベルの場所と目的について聞く。

「バベルの目的は…全ての能力を自分へと収束させ、最強の能力者になることだ…」

「自由神に能力を集めさせようとしてたからな」

「あぁ、だが、最強の能力者になることがバベルのゴールではないんだ」

「最強の能力者になり、なにをしようとしているのだ?」

アベルは少し答えにくそうにするがすぐに答える。

「天界の無限を越えた先にある。誰も見たことも、観測したこともない。深淵の地――深淵世界に辿り着くことだ」

「深淵…世界?それに、天界に果てなどあったのか?天界は果てしなく続くところだと思ってたのだが…」

過去にクリスとエルダで旅をした時にも天界の端を見ることは出来なかった。

「あぁ、ある。その天界の果てが深淵世界なんだ。深淵世界は…深淵能力という固有の能力があって、深淵能力以外の能力は使えないとされてるんだ。その本質は深き、見ることの出来ない力で、真の意味で理解した深淵能力者は居ないとされてる」

「深淵能力以外が使えない…?矛盾させても無理なのか?」

「あぁ、本質自体が不明とされてることから、深淵世界の設定を弄ることは出来ないと言われてる」

「それなら、バベルがどれだけ能力を集め、最強になろうとも深淵世界では一つも使えないではないか」

アベルは低く答える。

「そのために、バベルは…俺を殺し、神限能力を手に入れるつもりだ――」

次回の投稿は2月1日です!

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