50 異世界転生先でこれからも生きていきます
聖 女 :フローラ・ヴァル(白)
皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)
悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)
隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)
騎 士 :カイロ・レオン(桃)
賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)
宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)
講 師 :ドミニク・フェルナ(青)
「ん~!達成感!!」
本日も絶好調で、魔物を退治できた。
やっぱり、私は体を動かすほうがあっている。
あれから、オスカーと結婚式をやりなおして、正式に皇太子妃になった。
ただ、やっぱり勉強は苦手で書類や会議はオスカーに任せてしまっている。
そして、私は討伐やらを請け負っている。
大きな討伐とかはオスカーが行ってくれるけど、聖女の力と剣術があれば、たいてい、私とカイロで十分だ。
本当は逆なんだろうけど、適材適所っていうし。
「母上~!」
王城で、リアムが手を振っている。
結局、リアムになってしまった。
「はは、うぇ~!」
リアムの隣で、白い髪とスカートを揺らしながらエクランが手を振る。
エクランは、リアムの妹だ。
リアムは予想通り、オスカーに似てきた。
赤い髪の毛に、ルビーのような瞳。
エクランは、白い髪の毛に、ダイヤモンドのような瞳をしている。
「女の子は父親似のほうが幸せになれるって、私の世界では言われてたんだけど」
そう。
私は異世界からキミカナ…ではなく、キミカナTの世界にやってきた異世界人だ。
「そんなことを言われるんだ。…ああ、でも、フローラに似ているから、お嫁に出したくはないかな」
オスカーがエクランの髪を撫でている。
相変わらず、どっからか沸いてくるんだから。
「エクランね、ちちうえの、およめさんになるから、いいよ」
エクランがそう言うと、オスカーが困った顔をした。
「それは困ったね。父上のお嫁さんは、母上だけなんだよ~」
そう言って、エクランとリアムを抱きしめている。
幸せすぎて、涙が出るじゃん。
「父上は、母上のどこが好きなの?」
無邪気にリアムがオスカーに尋ねた。
それは、ゲームの設定だからだよと言いたかったけど、黙っておいた。
オスカーは悩んでいる。
なんとなく、理由なんてない、というような答えかなと思っていたら、オスカーはゆっくり話し始めた。
「いつも俺のことを考えていてくれるところかな。あと、友達想いなところ。…それに、突拍子もないことをするから、見ていて飽きないところも好きだよ」
キュンとした。
ゲームの設定だから好きになってくれているんだと思っていた。
そんなふうに、私のことを見ていてくれていたんだ。
「ははうえはぁ?ちちうえの、どこがすきなのぉ?」
エクランが私に抱っこをせがみながら尋ねてきた。
それは秘密、ってごまかそうと思ったけど、オスカーが真面目に答えてくれたから私も返したい。
「いつも私を見ていてくれるところよ。ヘラヘラしてるのに、決めるところは決めてくれるの。人望も厚いし…イケメンだしね」
オスカーは、私の推しの1人だったんだもん。
最推しがヴァンだったことは、オスカーにバレちゃってるけど。
今の最推しは、間違いなくオスカーだから。
私たちはゲームのキャラクターのひとりだったかもしれないけど、今は決まったストーリーがない世界で生きてる。
決まっていないストーリーは、幸せな話、ハッピーエンドばかりじゃない。
涙が止まらないくらい悲しいことや、胸が押しつぶされそうなくらいツライときだってある。
先が見えなくて、自分の選択が正しいのか悩んで、迷って。
でも、それが生きてるってことだよね。
なにより、私には愛するオスカーと、親友のアリシアやヴァン、そして、愛しいリアムとエクランがいてくれる。
私が、全員幸せにしてやろうじゃないか、そんな気持ちで毎日を過ごしている。
この先、私たちの話を、リアムとエクランが引き継いでくれるはすだと信じて…
…Continue to 君と奏でる未来~Luminous~ …?
「もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした」、完結となります。
こんな自慰小説を、多くの方が目にとめてくださるのが嬉しくて、本当に執筆の励みになりました。
読んでいただいた皆さま、ありがとうございます。
ちなみに、君と奏でる未来~Luminous~には続きません。ご了承くださいませ。
普段は18禁の小説をメインで書いております。
18歳以上の方はよければ、のぞいてみてください。




