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もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした  作者: 西園寺百合子


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42/50

42 決戦はパーティー会場です

聖 女 :フローラ・レイナ(白)

悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)

皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)

隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)


騎 士 :カイロ・レオン(桃)

賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)

宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)

講 師 :ドミニク・フェルナ(青)

オスカーの許嫁:イザベル・サンダー(なし)

クラスメイト:セリーナ・クロウ(なし)

オスカーが開催してくれたパーティーの日。

前回着たドレスがあるからいいと断ったのに、オスカーから新しいドレスと宝飾品をプレゼントされてしまった。

これ、税金で買ってるんだよね。

本当にやめてほしい…


とは言えないので、ありがたく着用させていただく。

やっぱり赤。赤、赤、赤。

すっかり、私も赤色が似合うようになってしまった。

そう思って、なんだかオスカーに似合うようになったと考えてしまったみたいで恥ずかしくなる。


「やあ。とても似合ってるね」

オスカーは相変わらず、女子寮だと言ってるのに、どうどうと部屋に入ってくる。

それにも慣れてしまったのだけど。

「ありがとうございます」

丁寧におじぎをして、オスカーにエスコートしてもらった。

決戦は、パーティー会場。


馬車の中でも、なんだか落ち着かない。

すると、オスカーが私の手をとって「大丈夫」と言った。

「君のことは、俺が守るからね」

そう言われて、やっぱりキュンとしてしまった。


パーティー会場に入ると、なぜかアリシアが床に座り込んでいる。

あれ?これ…何かで見たことがある…

ドッドッと心臓が激しく鼓動している。


これは、キミカナでアリシアが、ざまぁされるシーンだ。


どうして?

なんで、アリシアがざまぁされているの?

固まってしまっていた体を、なんとか動かしてアリシアのところに行く。

「どうしたの?…どういうこと?」

アリシアの前に立ちはだかる、イザベルとセリーナ。

私たちが、この2人をざまぁするはずだったのに、どうなってるの?


「可哀想に、フローラさん。アリシアさんにイジメられていたんですよね」

セリーナにそう言われて、眉間にシワを寄せる。

アリシアにイジメられたことは、1度だってない。

「なにを…」

そう言いかけて、セリーナは得意げに話し始めた。


「心配いりません。アリシアさんから報復されることなんてありませんから」

報復もなにも、そもそもイジメられていないんだってば。

「セリーナ嬢、私はアリシアにイジメられてなんていません」

はっきりと、大きな声でそう宣言した。


「あらあら。そう言う『お約束』なのかしら?ヴァン様とのことをなかったことにしてもらうために」

イザベルが私とセリーナのやり取りを聞いて、横から割り込んできた。

どうしてそういう解釈になるのか。

イザベルを見て、姿勢を正す。

アリシアみたいに綺麗に立てないけど、胸をはれば、それっぽく見えるはず。

だって私、一応、聖女だもん。

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