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もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした  作者: 西園寺百合子


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36/50

36 騎士科で順調に経験を積んでいます

聖 女 :フローラ・レイナ(白)

悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)

皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)

隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)


騎 士 :カイロ・レオン(桃)

賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)

宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)

講 師 :ドミニク・フェルナ(青)

オスカーの許嫁:イザベル・サンダー(なし)

クラスメイト:セリーナ・クロウ(なし)

「たぁっ!!」

だいぶ、騎士科の訓練に体が慣れてきた。

とはいえ、すべての訓練が終わるとぐったりなんだけど。


当然、オスカーも訓練に参加している。

イザベルは、なんだかんだサボってるみたいだけど…

「フローラ嬢は体力はありませんが、動きがいいですね」

先生にそう褒められて、まんざらでもない。


体力が上がったことで、クエストも効率よくこなせるようになったし。

キミカナでは主人公はクエストのほかに、勉強とエステをすることでレベルを上げる。

このエステでお金がかかるので、クエストはこまめに参加しなくてはいけない。


本来、キミカナてぃーの主人公はアリシアだから私がやる必要はないのだろうけど。

クエストにも参加しているから、勉強とエステでのレベル上げも1年の頃から続けている。

おかげで、私もアリシアもそこそこのレベルになってる。

何が起こるかわからないから、レベル上げは必須だ。


「ああ、また傷ができてるじゃないか…だから、君のサボればよかったんだ」

オスカーが私の手を見て嘆いている。

「大丈夫ですよ、これくらい自分で治せますから」

一応、聖女ですからね。

ちょっとくらいの傷なら、自分で治すことができる。


「オスカー様は、剣術もお得意だったんですね」

ゲームではオスカーは魔法科だったから、剣術は苦手なのかと思っていた。

でも、どうやら、剣術は得意だから魔法科に進んでいた、というのが正解だったようだ。

「こう見えて、皇太子だからね。自分を守るくらいはできるように訓練されているよ」

オスカーに言われて、確かにと思った。


それにしても、イザベルが何もしてこないのが逆に怖い。

もうすぐ、パーティーの時期だ。

そこで、皇太子の婚約者、つまりオスカーの婚約者が内定する。

内定したら、よっぽどのことがない限りはそのまま皇太子妃になるのだ。


もし私がイザベルなら、パーティーの前に私をどうにかしようとするだろう。

…あ、私が悪役みたい。

って、私、この世界ではヴィランだっけ。

特に何もないまま、パーティーの日が近づいてきた。


今回はオスカーからの申し出を素直に受け入れて、エスコートしてもらうことにした。

アリシアは、もちろんヴァンと。

「イザベル・サンダーさんからは、何も言われなかった?」

アリシアが気にしてくれたけど、本当におかしなくらい何もなかった。

アリシアもセリーナから、特に何もされていないらしい。


不安だったけど、アリシアは幸せそうだったから、変に不安をさせたくなくて黙っておくことにした。

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