35 2年生になっても親友との絆は健在です
聖 女 :フローラ・レイナ(白)
悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)
皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)
隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)
騎 士 :カイロ・レオン(桃)
賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)
宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)
講 師 :ドミニク・フェルナ(青)
オスカーの許嫁:イザベル・サンダー(なし)
クラスメイト:セリーナ・クロウ(なし)
アリシアに騎士科に行こうと思うと話すと、泣かれてしまった。
今生の別れというわけではないので、あまり泣かれてしまうと困る。
久し振りに、ヴァンに冷たい視線を向けられてしまった。
「オスカー様は?なんて言ってるの?」
アリシアに尋ねられて困る。
騎士科に行きたいと相談した日から、なんとなく気まずくて、会ってもその話はしていない。
「う…ん…騎士科には、いっていい…みたい…な?」
騎士科に行くことではなく、剣術を学ぶことを反対されただけ。
間違ってない。
そんなこんなで、2年生の進路は騎士科にしてしまった。
心配していた体力テストも無事にクリアして、剣術を学ぶコースになれた。
目指せ、女性騎士!
当然、同じ科の同じコースに、カイロがいた。
オスカーの護衛騎士なのだから、まあ、ここだろうと思っていたけど。
そして、なぜか、オスカーも同じコースにいた。
オスカーは、魔法科に行ったのでは?
「殿下は魔法科に行かれると思っていました」
カイロが私の思っていたことを、オスカーに言ってくれた。
「そのつもりだったんだけど、婚約者がどうしても騎士科の剣術コースに行きたいっていうから仕方なくね」
さらっとそう言われて、ビックリした。
こ、婚約者?
キョロキョロと周りを見る。
女性は私と…イザベル!?
イザベルも騎士科に来たの?
サンダー家のご令嬢が?
そんなの…オスカーがこの科にきたからにきまっているだろう。
そう思ってイザベルを見ていたら、オスカーに頭を掴まれた。
「どこ見てるの?君のことに決まってるだろ?」
不機嫌そうな顔でそう言われて、涙があふれる。
やっぱり、好き。
まだ婚約者じゃないけど…そう言ってもらえて、すごくホッとしている。
泣きそうなくらい安心したから、イザベルがすごい形相で私を睨んでいたことに気付かなかった。
魔法科と騎士科にわかれたけど、一般的な授業は合同で行う。
専門的な知識や技術が必要な授業だけ、科に分かれるのだ。
だから、アリシアとヴァンにもちょくちょく会うことができた。
アリシアにこっそり「もう、イジメられていない?」と聞いてみる。
アリシアはニッコリ微笑んで、頷いた。
「ヴァン様がずっと一緒にいてくれるから。フローラがいるときは、オスカー様もかばってくれるし」
アリシアの話を聞いて、ホッとした。
セリーナは諦めてくれたのかもしれない。
まあ、アリシアとヴァンはイチャイチャしっぱなしだもんね。
これを見せつけられたら、あきらめざるを得ないだろう。




