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もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした  作者: 西園寺百合子


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25/50

25 波乱の幕開けです

聖 女 :フローラ・レイナ(白)

悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)

皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)

隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)


騎 士 :カイロ・レオン(桃)

賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)

宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)

講 師 :ドミニク・フェルナ(青)

オスカーの許嫁:イザベル・サンダー(なし)

翌日、アリシアに現状報告。

「…というわけで、無事に恋人になりました」

心配をかけていたアリシアに1番に報告…のはずが。

なぜか、ヴァンがいる。

別のクラスだったはずでは?


「オスカー様の取り計らいで、一緒のクラスになれたんです」

ああ、職権乱用ね。

もう、驚かない。


「…その、フローラ嬢には、大変失礼なことばかり言ってすまなかった」

ヴァンに謝られて恐縮する。

「そもそも、イジメられてないんだもん。ヴァン様がフローラを嫌いになる理由がないわ」

アリシアがヴァンとイチャイチャしている。


「あ、あの…よかったら、席、代わりましょうか?」

アリシアの隣に座っていた人が、ヴァンに話しかけている。

ヴァンがぜひと言って、席を代わってもらっていた。

この2人、まじでラブラブだな。


「あの、フローラさん。次の授業なんだけど、この本がいるらしいよ」

「え?あ、ありがとう…持ってきたかな」

モブさんに話しかけられて、慌てて本を探す。

…ん?

モブさんに、話しかけられた。

なにゆえ?


今まで、一定の距離を保って近づいてこなかったモブさんに、気軽に話しかけられている。

私だけじゃなくて、アリシアも。

どういうこと?


…もしかして、ストーリーがキミカナてぃーから大きく逸脱したからかしら?

私とオスカーが恋人になっても、アリシアとヴァンはざまぁしない。

そもそも、私がアリシアをイジメていないというところから、ストーリーは変わってきているはず。

もう、原形を留めていないもんね。

原作にはもうしわけないけど、みんな幸せになれているから許してほしい。


そこへ、オスカーが教室に入ってきた。

なんだか顔色が悪い気がする。

「どうしたの?…なにかあった?」

元気なだけが取り柄のオスカーが困った顔をしていた。


「うん…実は」

オスカーが話始めようとしたところで、先生が入ってくる。

慌てて各々、席に着いた。

「え~、今日は転校生を紹介します」

そう言って、教室のドアが開く。


ん、そう来たか。

「みなさま、こんにちわ。イザベル・サンダーでございます」

イザベルがオスカーを見て微笑む。

これは、波乱が起きそうだ。

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