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もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした  作者: 西園寺百合子


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14/50

14 年上の男性にも頑張ってアタックします

聖 女 :フローラ・レイナ(白)

悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)

皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)

隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)


騎 士 :カイロ・レオン(桃)

賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)

宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)

講 師 :ドミニク・フェルナ(青)

「私、どうしてもカイロ様とお茶したいです」

キラキラ聖女スマイル。

「えっと…じゃあ、皇太子様と3人で、いかがですか?」


カイロがオスカーの圧に負けている。

「カイロ様と、2人で…」

「ごめんね。カイロはこれからずーーーーっと、護衛の仕事が入ってるから無理かな」

オスカーが微笑んでいる。

職権乱用なんじゃないだろうか。


そんなこんなで、カイロをパートナーに選ぶのは難しいとわかった。

この調子では、賢者と宮廷医師にも会えそうにない。

となれば、講師のドミニクしかない。

年上の男性とお付き合いをしたことはないから緊張するけど、なんとかパートナーになってもらわないと。


ドミニクの講師室の前で待ち伏せしてみる。

ヴァンでキミカナてぃーの攻略者は、出会える場所で私だけでは会えないことがわかってる。

だから、私から動いていくしかないのだ。

「えっと…フローラ・レイナさん。どうしました?質問ですか?」

そう言って、ドミニクが現れた。


何度も言うが、さすが乙女ゲームの攻略キャラクター。

大人な雰囲気でかっこいい。

「はい。質問があって。よろしいですか?」

そう言って、講師室に入れてもらった。


2人きりになれた。

これは、チャンスだ。

「あの、先生!先生は、今度のパーティーに出席されますか?」

直球で勝負する。

「いや…あれは、生徒しか出席しないパーティーだよね?」

そうだった…

でも、ここでひるむわけにいかない。


「実は私…異世界から来たものですから、パートナーがいないんです」

聖女ウルウルアタックで、ドミニクに詰め寄る。

「恋人も婚約者もいなくて、親族もいないんです。学校の先生だったら、親代わりってことでパートナーになれるんじゃないでしょうか。…お願いします」

頑張って伝えてみた。


「そういうことですか。…ただ、その」

ドミニクが困っている。

「どうしたんですか?」

首を傾げると、ドミニクが窓の外を指さした。

すごく嫌な予感がする。


ばっと窓を見ると、オスカーが凄い形相で中を見ていた。

「ひぃっ!!」

びっくりして、ドミニクの陰に隠れる。

「…オスカーさんがあなたとパートナーになりたがっているみたいですし。恋人としてではなく、友達として、パートナーになってもらってはいかがですか?」

ドミニクが『いいこと言ってる』って顔をしている。

あ…ちょっと無理。


ドミニクも無理だとわかって、がっくりして講師室を出た。

友達としてパートナー?

お互いがそう思っていたとしても、周りはそう思ってくれないかもしれないじゃん。

ああ、うまくいかない。


「先生に、どんな質問していたの?」

いつの間にかやってきたオスカーに尋ねられる。

誰のために、こんなに頑張ってると思ってるんだ。

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