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もてもてヒロインに転生できたと思ったら「ざまぁ」されるヴィランでした  作者: 西園寺百合子


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13/50

13 パートナーを探させていただきます

聖 女 :フローラ・レイナ(白)

悪役令嬢:アリシア・ヴァレリ(黒)

皇太子 :オスカー・ヴァル(赤)

隣国の皇太子:ヴァン・セドリック(紫)


騎 士 :カイロ・レオン(桃)

賢 者 :ルーカス・ブレイド(橙)

宮廷医師:ジェラルド・クロウ(黄色)

講 師 :ドミニク・フェルナ(青)

どうにかしないと。

オスカーがパーティーで私のパートナーなんかになったら。

多くの人が、私たちが付き合っていると勘違いするかもしれない。

外堀を固められそうで怖い。


こうなったら、嘘を本当にするしかない。

アリシアにヴァン以外の攻略対象と接触するか確認して、ヴァン以外に興味はないと確認できた。

男性キャラクターを攻略をして、パートナーの相手をゲットするしかない。

騎士のカイロ・レオン、賢者のルーカス・ブレイド、宮廷医師のジェラルド・クロウ、講師のドミニク・フェルナがいるけど。


一番身近なのは講師のドミニク。

でも、聖女である私が攻略するなら、キミカナの攻略対象の3人から選んだほうがいいだろう。

宮廷医師と賢者は王城に行かないと会えない。

そうなると、オスカーの護衛も務めている騎士のカイロ・レオンがいいだろう。


カイロとの出会いのイベントは、学校の庭園で木に登っていて、落ちそうになったのを助けられるというものだったはず。

キミカナてぃーで、私が出会えるかどうかわからないけど。

それに、この出会いイベントは入学してすぐのイベントだから、今の時期ではもう発生しないかもしれないけど。

賭けるしかない。


思い立ったが吉日で、学校の庭園で木に登ってみる。

意外とするすると登れた。

木の上で足をプラプラさせる。

ここから落ちて、誰も助けてくれなかったら怪我くらいするのかな。

そうしたら、パーティーに行かなくていいから、それはそれでいいか。


足を思い切り振って、そのまま、落ちる。

「危ない!!」

この声はカイロ。

よかった、出会いイベントは有効だったみたい。


ぽすっと誰かに抱えられた。

「大丈夫か?」

見上げて、少し驚いた。

これが、カイロか。


プレイしていたときは、ピンク色の髪の男子ってどうなの?って思ってたけど。

さすが乙女ゲーム。

かっこいい。

それに、騎士というだけあって、体格もいい。

「ありがとうございます…助かりました」

助けてもらえることはわかっていたけど、やっぱり嬉しい。


「助けていただいたお礼に、お茶をごちそうさせてくださいませんか?」

聖女スマイル。

キミカナてぃーではヴィランだけど、キミカナでは正真正銘ヒロインだったんだもん。

「それ、俺も行きたい」

「どうぞどうぞ、ってぇぇえっ゛!!」


突然、オスカーが沸いてきた。

カイロもびっくりしている。

そうだ、カイロはオスカーの護衛でもあるんだ。

「カイロは、フローラをおろそうか」

オスカーに言われて、カイロが私をおろしてくれた。

たくましい筋肉。

「すごい…鍛えていらっしゃるんですね」

カイロの腕を触らせてもらおうとして「俺も鍛えているよ」と腕を見せられた。


たしかに、鍛えているようだ。

…じゃなくて。

「あの…ちょっとカイロ様と話をしたいのですが…2人にしていただいていいですか?」

オスカーには悪いけど、パートナーを探さなければいけないから、オスカーにかまっている暇はない。


「いや、俺は…皇太子の護衛をしないといけないんで」

「護衛、いつ終わりますか?」

カイロにも悪いけど、パートナー候補を逃すわけにいかない。

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