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第十三話:チャンボVS長 チャンボの真の実力

第十三話完成だよっ!


ちょっと引っ張りすぎちゃったね。反省してるよっ。

チャンボ

「マジカルステッキ、モード“刀”ッ!」


チャンボの掛け声にかかげられたマジカルステッキは眩しく輝く。

白い光に包まれたステッキは、次第にその姿を変えていった。

しばらくして光が弾けると、チャンボの手には片刃の透き通った碧い刀身の刀が握られていた。

その刀はとても細く、すぐに折れてしまいそうだったが、うっすらと刀を輝かせる蒼いオーラが、貧弱な印象を掻き消していた。


「ほぅ……」


その様子に長は少し目を見張る。


「(見たところ魔術師のようですが、魔法剣を使うのですね。さて、どれほどのものか見せてもらいましょうか。)」


長はコートの中に手を入れると、一本のナイフを取り出す。

お互いに準備は整った!


チャンボ

「さぁ、行くよっ!」


掛け声とともに一歩踏み込み、その刄を振り下ろす。しかし長はそれを難なくかわした。

その隙を突き、長もナイフを繰り出すが、チャンボは素早い動きでそれをかわす。


「やりますね。」


チャンボ

「君もねっ!」


お互いに一歩も引かぬ攻防。チャンボが攻めれば長は完璧に避け、長が攻めればチャンボは刀でそれを捌いていく。

それを離れた場所で見ていたアランは驚きを隠せずにいた。


アラン

「まさか……これほどの実力とはな…。」


アレックス

「あいつとほぼ互角にやりあってる。さすがと言えばさすがだが……」


チャンボの意外な実力に目を見張る二人。

その間にもチャンボと長の激しい戦いは続く。


キン!ガキン!


刀とナイフが触れ合うたびに短い金属音が響く。

しかし、さすがに疲れが出てきたのか、チャンボの息が上がり始めた。刀を持つ手に汗がにじむ。


「(ふむ…なかなかやりますね…。)」


ナイフで器用にチャンボの攻撃を捌きながら冷静に分析する長。しかし、長の額には汗がにじみ、ナイフを握る手には自然と力が入る。長はどちらかといえば遠距離戦が得意なため、こうして近距離で戦うのはあまり得意ではない。チャンボの予想以上の実力も相まって、チャンボ同様疲れが生じている。


「(仕方ありません。ここはひとつ……)」


長はナイフを逆手に持ちかえ、チャンボの攻撃防ぎつつ後方へ大きく下がる。

長の本領はまだまだこれからだ!


チャンボ

「おっと……」


刀を弾かれたチャンボは一瞬よろめくが、すぐに態勢を立て直す。隙を見せたらおしまいだ。

チャンボは長のほうに目を向ける。が……


チャンボ

「え……」


チャンボの目に映ったのは、いくつあるかわからないほど大量のナイフ。それは生きているかのように宙を舞い、たちまちのうちにチャンボの周りをドーム状に囲んでしまった。


「まだまだこれからですよ!“サウザンド・ナイフ”!」


アレックス

「王子!あぶねぇ!!」


アレックスが叫ぶも時すでに遅し。チャンボの周りを漂っていたナイフが切っ先を中心に向けて一斉に放たれた。

誰もが最悪のシナリオを思い浮かべただろう。アランとアレックスの顔は真っ青に青ざめ、それとは対照的に観客の里の人々は歓喜の声を上げた。長でさえ勝負はついたと思った。

しかし、それは一瞬のこと。湧き上がる歓声の中、長はただ一人真剣な表情になる。長は気づいたのだ。

――この勝負はまだ、終わっていない!


キ……ン…キ………ン………


ナイフが突き刺さる音に混じって、かすかに金属音が聞こえる。放たれるナイフの雨が治まっていくに従って大きさを増すその金属音の正体は、ナイフの集中豪雨の中心から――つまりは、チャンボのいる場所から聞こえるのだ。

何百、何千という数のナイフの豪雨が次第に晴れていくと、そこには刀でナイフを弾いているチャンボの姿が見えた。


チャンボ

「これで…最後だぁ!」


カキーン……カラン……


最後の一本を弾き終わったチャンボは、大量のナイフが散らばる周りを見てふぅ、と左手で汗をぬぐった。

歓喜の声に包まれていたこの場所が、一転して静まり返る。だが、次第に驚きの入り混じった声が聞こえだした。


アラン

「しのぎ、きったのか……?あの雨のような攻撃を……?」


アレックス

「よ、よかったぜ……」


ひとまずチャンボが無事だったことに安堵する二人。アランは信じられないといった表情でチャンボを見ていた。

チャンボは、本当にチャンボなのかと疑いたくなるほど、とても真剣な顔で長を見ていた。


「私の“サウザンド・ナイフ”を受けきるとは……」


大量のナイフを操ったことによる疲労で少し乱れた呼吸を整えつつ、長は感心したようにつぶやいた。

この方は私の予想の遥か上をいく!


チャンボ

「行くよっ、長!居合流奥義、一の太刀!!」


「ッ!?」


チャンボの声に長は慌てて身構えるが、チャンボが一歩を踏みこんだその時には、蒼く輝く刀の切っ先は長の顔の目の前にあった。


チャンボ

「勝負あり、だね?」


「……どうやらそのようですね。私の負けです。」


長は目を閉じて両手を上げる。――降参のポーズだ。それを見て、チャンボも刀を下す。


アレックス

「王子ー!!」


そこにアレックスが走り寄ってきた。少し遅れてアランも来る。


アレックス

「王子!お怪我はないですか!?」


チャンボ

「うんっ、平気!かすり傷程度だよっ。」


慌てた様子で早口に言うアレックスにチャンボは元気よく答える。

確かに纏っていたローブは所々裂けている部分はあるが、体自体の傷はほとんど見られなかった。

あれだけ激しい戦闘だったというのに…。今日はチャンボに驚かされっぱなしだ。


「なかなかやりますね。まさか負けるとは思っていませんでした。」


長はチャンボのそばに歩み寄ってくる。長もチャンボ同様、傷がほとんど見当たらない。長も相当な手練れのようだ。


「これで里の皆もわかってくれたでしょう。あなたは私の予想を遥かに超える素質の持ち主です。」


チャンボ

「…それじゃあ、ついてきてくれるんだね?僕達の旅に。僕達と一緒にっ!」


チャンボからの確認に、長は優しく微笑み、


「もちろんです。」


チャンボ

「やったぁ!!これからよろしくねっ、長!」


「こちらこそ、よろしくお願いします。」


すっかり静まり返った練習場に、チャンボの喜びの声が響く。

その声は、茜色に染まりだした空に吸い込まれていった。

というわけで、ついに長が仲間になりましたっ!わーい、わーい♪


アラン

「それにしても、チャンボはなぜあんなに強いのだ?王子なのに。」


そこは突っ込んじゃいけないところだよっ♪

さて、また遅れちゃうかもしれないけど、次回もお楽しみにね〜♪

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