解釈次第で最強になる才能
思いつきました。
書きました。
それだけです。
私が考える転生特典で一番もらうべき才能。
それは『芸術の才能』だ。
何故か?
それは解釈次第でカバーする範囲がバカみたいに広くなるからだ。
みなさんは芸術と聞くと絵を思い浮かべると思う。
転生特典で芸術の才能を貰えば天才的な画家として名を馳せることができるだろう。
そして画家という職業はきっとどんな世界でもなくならない。
例えば剣と魔法のファンタジー世界。
そこは大体が中世ヨーロッパ風だ。
その時代において画家なんて引くて数多だろう。
高価な部屋に飾る絵画や貴族の肖像画など仕事は山ほどある。
和風ファンタジーだって大丈夫。
世界に誇った浮世絵師になればいい。
逆に現代に近い世界ならイラストレーターとして十分食っていける。
絵が抜群にうまいのだから漫画やアニメもいけると思う。
何せ褒め言葉に芸術的なコマ割り、ストーリー構成だとか芸術的な作画だとか言われたりするのだから。
そして近未来、SFの世界に転生したとき。
古き良き芸術の再興とかできるんじゃないだろうか。
そもそも宇宙船内に絵画を飾りたいとかいう金持ちは山ほどいそうである。
これらは別に絵に限らず彫刻なんかの美術品にも言えることだ。
中世ヨーロッパ風なら石膏の彫刻。
和風なら木彫りや仏像。
現代なら奇抜な現代アート作品。
近未来なら画期的で芸術的なインテリアなど。
つまり芸術の才能はどんな世界でも職として成り立つのだ。
ここまでは芸術の才能の美術に関することだ。
ここからは拡大解釈による才能の飛躍の話だ。
例えば音楽。
音芸という言葉があるのだ。
別に音楽を芸術と呼んでも文句はあるまい。
音楽だって褒める時に芸術的という単語は使うだろう。
つまり芸術の才能に音楽の才能は内包される。
これでさらにできることの幅が広がる。
音楽なんて人類史が続く限りなくならないものであろうはずだ。
人として生きていて音楽に触れないなんて不可能だ。
そんな人類と密接な音楽に才能があるとどうなるか。
まず食うのに困ることはない。
ファンタジー世界なら吟遊詩人として活動できる。
現代、近未来なら著名な音楽プロデューサーになれる。
作詞ができないだろうって?
馬鹿言うな、詩は芸術だろう。
なら作詞もできる筈だ。
そんなわけで芸術の才能が有れば文化の支配者になれると言うわけだ。
ここまでで皆さんが思ったことがある筈だ。
そう、戦闘力が低い。
そう思ったはずだ。
だが違う。
芸術の才能は戦闘力も高いのだ。
理由は主に二つ。
まず演芸という言葉があるように演じることは芸術だ。
芸術の才能で天才的な演技ができるなら高難度の殺陣だってできる筈なのだ。
戦闘の動きが完璧にできるはずなのだ。
ただ殺陣と実戦は違う。
だからこれだけでは戦闘力が高いとは言えない。
とはいえ動くことはできる。
これが高い戦闘力の一つの理由になると私は考える。
二つ目は芸術の才能が有れば武術が習熟できるからだ。
意味がわからないって思うだろう。
でも考えてみて欲しい。
武術家を褒める時に芸術的って言葉を使わないか?
素晴らしい一撃、芸術的な一撃と言わないか?
つまり武術は芸術なのだ。
飛躍しすぎかと思うかもしれないが別に間違えてるとはいえないだろう。
だって武芸って言葉があるのだから。
ここまで色々と述べたが芸術はまだまだある。
文芸、手芸、学芸、園芸、工芸、曲芸、腹芸などなど。
芸術の才能に不可能はない気がしてくる。
ここまでくると芸術とは何か、という疑問が出てくる。
だっていろんなことに関係しすぎである。
私が思うに芸術とは人の心を揺さぶり記憶に残ることだと思う。
つまり、果てには人々の心に憧憬という衝撃を与え記憶にその生き様を刻みつける英雄に到達することも芸術の才能には不可能ではないのかもしれない。
ぶっちゃけ私がもし転生者として転生特典を貰えるとしたら芸術の才能ではなくて小説家の才能を取ると思います。
小説家という職業も余程のことではなくならないと思うし、そもそも私は小説家になりたいので。