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小さな恋心  作者: 華帆
4/14

4:不安倍増

「はぁ〜〜疲れた!」

自分の部屋に着くと、ため息をつくと同時にバックを投げた。

ゴロンとベットに転がり、一息ついた。

付き合ってなくて良かったぁ……。

砂時計を見ながら由芽は思った。

ブーブー

携帯が鳴っている。

マナーモードにしてあるので、音は鳴らない。

バイブ音である。

携帯を持ち、携帯を開くと、新着メール一件と出ていた。

件名が凛で〜す!と書いてあるから、伊藤先輩だとすぐわかった。

本文は───

ヤッホー♪

凛でぇぃーす!由芽子だよねぇーん?

そうそう!

あたしの好きな人は〜!


その次の文に目を疑った。


佑介なんだ!!!


そこで文は終わっている。

伊藤先輩は……新垣先輩の事……!

応援できないよぉ……!!

ポタポタと涙が、携帯の画面に落ちていく。

視界も薄れてきた。

顔……洗おう……。

洗面所に行き、自分専用のタオルを棚から取り出した。

ピシャピシャ!!

水を顔に押しつけるようにつけ、タオルで顔をゴシゴシ拭いた。

勝ち目ないよぉ……!!

そんな思いで胸がいっぱいだった。

数分経ち、自分の部屋に戻り、メールの返信をした。


こんばんわぁ☆

由芽です。

そうなんですかぁー?

頑張ってください♪


そう送った。

携帯を閉じ、自分の部屋のベランダに出た。

もう冬に近づいてきて、外は暗い。

だけど、風が気持ち良い。

悲しみでうまっていた心を落ち着かせてくれた。

「ありがとう……!」

そう呟いて、外を見渡していると──信じられない光景。

──信じたくない光景が目に飛び込んできた。

冬香と佑介が、手をつないで歩いていた。

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