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小さな恋心  作者: 華帆
3/14

3:一安心

それからの授業には全然力が入らなかった。

あの二人……付き合ってるんだ……。

まあ、私みたいな子相手にされないのは当たり前だけど。

キーンコーンカーンコーン

四時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

「起立!礼!着席!」

日直の挨拶が終わったと同時に、みんな動きだした。

そういえば辞書返してない!

どーしよお……。

何組かもわかんないし……。

名前もわかんないし!!!

「由芽子〜〜!ちわーっす☆」

あっ!伊藤先輩だ!

「先輩!こんにちわ!あの……さっきの男子の先輩の名前ってわかりますか?」

「あー!新垣佑介にいがきゆうすけね!」

あっ……。

そういえばあの時、佑介って言ってたもんね……!

伊藤先輩に聞きたいなあ……付き合っているのか……!

「ありがとうございます!あの……。伊藤先輩って彼氏いますか?」

「彼氏ー?いない、いない。好きな人はいんだけど……。そいつ彼女いるし」

……?

あれ?

付き合ってないの?!

ぃょっしゃぁぁぁぁっ!

「私!先輩の恋、応援します!」

そう言うと凛は、由芽の手を握り、顔を輝かせた。

「あっりがちょー!!!じゃあ、私も由芽子が好きな人いるんだったら相談のる!いるの?」

「……あ、はい。気になってる人なら……。」

「マジ!?じゃあ今日携帯にメールするから、アド教えて!」

「はいっっっ!」

由芽は、ポケットに入れておいた小さい紙に、アドレスを書いて渡した。

「あっ!辞書返しといてあげるわ!じゃあねーん!」

凛は、辞書を掴み取り、そのまま走り去ってしまった。

由芽は、スキップしながら給食の準備に入った。

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