1:プロローグ
初めての小説投稿です!完結するまで頑張りますので、よろしくお願いします。
私は、この頃まで恋愛に興味はなかった。
だけど……ふとしたキッカケで、私の恋心に火がついたんだ……。
冬も近くなってきて、寒さが私を襲ったあの日。
あの時、私に手を差し伸べてくれた人に……私は恋をした。
一週間前の事。
放課後、図書委員会の集まりで、帰るのが遅くなった私は、急いで階段を下っていた。
一年生の教室は四階。
四階の、私のクラス──一年二組で集まりをしていた。
この日は何故か、とても寒い日で足がフラフラしてしまう程だった。
外に出るともっと寒くて、手に息をはきながら歩いていた。
時刻は六時。
もう部活が終わる時間だ。
みんなさっさと帰ってしまったのか、校庭には誰もいなかった。
強い風が吹き、私は座り込んでしまい、立てなくなっていた。
五分ぐらい経った頃、私の目の前に、誰かが手を差し伸べてくれた。
手をつかみ、ゆっくり立ち上がりながら顔を見た。
私と同じで、背は高くもないけど低くもない男子だった。
「あっ、ありがとうございます。」
小さな声で私は言った。
見慣れない顔だし、一年生ではないだろう。
三年生は部活を引退してるから、こんな時間まで残らない。
だから二年生だろう。
「どういたしまして。家まで一人で帰れる?」
「はい……。多分大丈夫です……。」
そう言うと私はペコっとお辞儀をして、手を離し、その場から走り去ってしまった。
家に帰ったら、バックに付けておいたイルカのキーホルダーがなかったので落としてしまったんだろう。
その日から私は……その人を目で追うようになった。
そして、その日に私の……恋心に火がついた。
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