表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

MY song

波間の蒼。

作者: caem




 さざ波に脚先をつぎ込む


 揺り返す情欲


 温度は感じない


 指の狭間に燻る雪辱


 爪は氷を帯びたように


 ただ切なさを灯す


 白浜にて横たわろうとした


 宵闇がそれを遮る


 狂おしさが心の臓を突く


 激しく叩き付ける太鼓のバチ


 哭きたくなんて無い


 なのに自然と海へと放つ


 流星が儚く墜ちる夜空


 視線は一点を見定めるでもなくさ迷う


 慟哭が忙しない


 締め付けられるハート


 報われることなど 無い


 届かぬ想いよ 流れてゆけ


 月だけが観ていた


 わたしの届かぬ夢を


 愛を


 穹に願う


 切に


 この時を超えてゆけ


 愛情など


 くそっくらえだ


 わたしは明日に託す


 まだ見ぬ未来を


 振り返ることは辞めた


 ここがスタートライン


 さあ


 家へ帰ろう


 止まっていては


 留まっていては


 何も見えない


 何も進まない


 あの


 追い求めた温もりよ


 わたしを充たせよ


 泣くのはいつだってできる


 肝心なのは次の一秒


 時は絶えず進み変えゆく


 運命を切り開く


 課せられた業か


 再び歩き出す


 まだ見えぬ


 やわらかな朝陽に向かって






 ─── 明日が待っているのであるから ───





思い付いたのでやった。

後悔は……している(爆)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  言葉のイメージと感情を交互に追っていく感じが楽しかったです。  視点とスケールと感情の移動が非常に面白いと思いました。 [気になる点]  あの  追い求めた温もりよ  わたしを充た…
[良い点] 拝読しました。 初めは絶望感で覆われていた心を、最後に希望へと繋げていくところがよかったです。 > 泣くのはいつだってできる   肝心なのは次の一秒 時間は過ぎてゆくのだから、立ち止ま…
[一言] 詩人ですね。 私は詩のなんたるかすら、全然わかっていない人間ですが……なんとなく失恋したか、恋人と死別した女性の心情なのかな?と思いました。 なんとなく切ない……(>_<) 割烹のテン…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ