波間の蒼。
さざ波に脚先をつぎ込む
揺り返す情欲
温度は感じない
指の狭間に燻る雪辱
爪は氷を帯びたように
ただ切なさを灯す
白浜にて横たわろうとした
宵闇がそれを遮る
狂おしさが心の臓を突く
激しく叩き付ける太鼓のバチ
哭きたくなんて無い
なのに自然と海へと放つ
流星が儚く墜ちる夜空
視線は一点を見定めるでもなくさ迷う
慟哭が忙しない
締め付けられるハート
報われることなど 無い
届かぬ想いよ 流れてゆけ
月だけが観ていた
わたしの届かぬ夢を
愛を
穹に願う
切に
この時を超えてゆけ
愛情など
くそっくらえだ
わたしは明日に託す
まだ見ぬ未来を
振り返ることは辞めた
ここがスタートライン
さあ
家へ帰ろう
止まっていては
留まっていては
何も見えない
何も進まない
あの
追い求めた温もりよ
わたしを充たせよ
泣くのはいつだってできる
肝心なのは次の一秒
時は絶えず進み変えゆく
運命を切り開く
課せられた業か
再び歩き出す
まだ見えぬ
やわらかな朝陽に向かって
─── 明日が待っているのであるから ───
思い付いたのでやった。
後悔は……している(爆)