くじ引きで選ばれた転生者
社会的に何もかもがうまくいかない今日この頃、俺は死んだ。
「おーめぇでとぅ! 君は厳正なるくじ引きで選ばれた」
ふいに気がつくと真っ白な空間にいた。そして目の前には若い男がいた。そいつはださいボタンを留める式のパジャマを着用していた。
「んんんー? ひどいなー、ださくないよ?」
ナニィ!? 心を読まれた。何なんだこいつは。
「ん? 僕かい? 僕は世界の管理者とでもいっておこうかな」
この男は世界の管理者と言った。つまりは神という認識で間違えないはずだ。
「その神様が何の用でしょうか」
「うーん、神様とはちょっと違うんだけどなぁ。まぁどうでもいーか、それで用だったね? 君には異世界に転生してもらう」
異世界、転生だと!?
「それはあれか? チート貰って好き勝手ヒャッハー出来るって事か! テンプレみたいに!」
「うーん、好き勝手ヒャッハーされちゃ困るんだけどだいたいそんなイメージでいーよ」
なるほど……前世はよく指示待ち人間なんて呼ばれて無能扱いされてたけど来世はがんばってみるか!
「あーそれでね俗に言うチートについてなんだけどね、あれランダムだから」
ホワァイ!? 選べないのか、めちゃんこ使えない奴だったらどうなるんだよ。無双の夢が……
「あー、そんな落ち込まなくていーよ。そもそも転生者がいる理由があってね」
あ、そうそうそれだ。そもそも何故転生する理由があるのか、そこが分からない。
「世界間でね、人間のトレードがあるんだよ。自分が管理している世界のスパイスって所かな。僕は地球の管理者と仲が良いから色々と優遇してくれてね。
君の世界で言えば織田信長やナポレオン、ヒットラー、そして卑弥呼なんかは異世界からの転生者だよ。それでね、魔法なんかがある世界ではね、何故か地球人が圧倒的なポテンシャルを持っているってわけさ。地球の管理者は羨ましいよ、人間輸出さ。儲け放題」
なるほど、停滞した世界を変える一歩として転生者を世界間で交換してるって事か。
「ん、頭の回転が早いね。その通り、そんで僕は地球から一人の枠を獲得する事が出来た。その一人を、決まりであるクジを引いた結果が君ってわけさ」
あー、なるほどねぇ。どうでもいい事なんだが質問いいか?
「あ、うんいーよ」
俺が知ってる創作物だとほとんどが日本人なんだが理由はあるのか?
「うん、もちろん。まずはポテンシャルの差、これが地球人の中でも圧倒的。そしてもうひとつは、頭だよ。考え方さ。まぁ最近は危ない思考の日本人もふえてきているけどね!」
なるへそ。まぁクジとはいえ俺を選んでくれてありがとうな。
「あ、絶対に何かしなければならないなんて事はないので安心していいですよ。あくまで自由に生きてください。そうしなければ意味が無いので」
了解です、マイ メシア。
「じゃ、ばいびー」
あれ、視界が暗く…… 最後に音がした気がした。
ピコリン
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どうも!
新作です。皆様のお口に合えば幸いです。
ご指摘を受けたのでキリスト→信長にかえました