表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

No,04 それぞれの想い

≪マリーサイド≫


拍子抜けだった。

てっきり逃げ出すか気絶するか・・・最低でも怖がると思ってたのに

あっさりと受け入れられてしまった。

「変な子だわ・・・」

そう思いつつもちょっと嬉しかったり・・・

今まで何とか人間に紛れ込んで生きてきた。

ようやくうっかり首が外れる事も少なくなり念願のアルバイトも始める事ができた。

新しい住人、冬夜が人間と聞いた時は気の休まる場所が無くなるのでは?と心配もしたけど・・・

あっさりと受け入れられてしまった。

「なんか、いろいろ変わった子ねぇ・・・」

悪い印象は無かった。というか、外見で判断しないあたり、とても好感が持てた。

「・・・それに、ちょっとかわいいかも♪」

これから楽しくなりそうな気がする。



≪クリスサイド≫


「あやつ、ロリコンなのだろうか?」

体の成長が止まってもう何十年・・・

マニア受けはすると言っても普通、なんとも思われない幼女体型。

冗談というかわざとそれっぽいリアクションしてたのかとも思うけど・・・

「まぁ、悪い印象は 無かったなぁ・・・」

無かったどころか好印象。

これはスージーには悪いが

「・・・ちょっと本気になってみようかしら?」



≪鏡花サイド≫


「あれが、スーちゃんの選んだ相手かぁ」

なんか、良い匂いがした。

美味しそうだし。でも食べちゃうのは勿体無いし。スーちゃん怒るだろうし。

でも、なんか一緒にいると安心する匂い。

それに、あたしの事、怖がって無かった・・・どころか好意的な感じがした。

彼がいずれスーちゃんのパートナーになるんだろうな・・・

「・・・あ、そっか。」

あたしもペットにして貰えば良いんだ。

そっか、これであたしにもやっと念願のご主人様(かいぬし)が出来るのか。

うん、明日から可愛がってもらおう。

・・・あたま、撫でてくれるかな?



≪スージーサイド≫


うふふふ・・・

うふふふふふふうふふふふ・・・・

うふうふうふうふ♪

「ぐふ!ぐふふ!ぐへへ・・・」

おっと、ヨダレが・・・

冬夜君と一つ屋根の下かぁ・・・

同じ空気吸って生活出来る・・・

「うへへへ・・・・じゅる。」

おっと、またヨダレが。

サキュバスとして生まれたのにエッチな事が苦手なワタシ。

そんなワタシが好きになった相手。

初めて見た時からお腹の下の方が疼いて仕方なかった。

彼の色々な物が欲しいと思った。

出来損ないとか色々言われてきたけど

やっぱりワタシもサキュバスだったと実感した。

いや、この際そんな事はどうでも良い。

冬夜君の全てを・・・

あぁぁ、考えただけで顔が熱くなってくる。

多分、真っ赤なんだろうなぁ、今のワタシ。

とりあえず、まずはエッチな夢をいっぱい魅せて・・・

あ、やばい、考えただけで鼻血出来ていた。



≪緑川珠子サイド≫


まさか私の管理するこの館に人間の入居者が来るとは思わなかった。

魔界に居場所の無い・・・落ちこぼれ、出来損ないとか言われてた彼女達を引き取ってもう何年だろう。

そんな彼女達でも人間とは見た目が大分違ってたりするし考え方も色々違う。

そんな彼女達を怖がる事無く、普通に接している彼。

彼自身も人間としては落ちこぼれなのかもしれない。

でも・・・この出会いがこの先、どうなっていくのか少し興味がある。

「色々・・・起こりそうな予感♪」

あ、わたしが美味しく頂いちゃっても良いのかしら?

ロリ巨乳って・・・・好きかしらねぇ?



≪菜月サイド≫


・・・・あ?あれ?

気がついたら自分の部屋だった。

あぁ、そうか。止血処理する前にスージーに邪魔されて・・・

というか、なんでだかわからないけどあたまがぼーっとして、邪魔されなくても止血出来なかったかも。


吸血鬼の癖して、血が苦手なんて・・・

情けないとは思うけど、こればかりはどうにもならない。

父は私の事を既に見捨てた様だった。

家族も私の事は居ないものとして扱っているらしい。

まぁ、良いんだけどね。


それにしても・・・

冬夜だっけ?

あの子の血、ヤバいくらい美味しかったな。

濃厚な味に加えて、何だろう、あの感じ・・・

まさか私があの子の血に酔うなんて・・・

あの子・・・一体・・・



≪冬夜サイド≫


新しい入居先はちょっと・・・いや、かなり変わってた。

首のとれるメイドさんに全裸のケモ耳少女、ばいんばいんな幼女な管理人に血をみて気絶する吸血鬼の少女。

そしてサキュバスなのにエロい事に免疫がない天然ボケが愛らしい私の友人。

普通の生活とは違うだろうけど楽しそうな予感がする。

少なくともあの金に目が眩んだ見た事もない親戚連中に比べれば人じゃないなんて事、些細な問題・・・だよね?

いや、私に言わせればあいつらこそ人間じゃない。

いずれ此処もあいつらに知られるかもしれない。

できる事ならここの住人には迷惑かけたくないなぁ~。


あれ?ちょっと待てよ?

ここの住人、全員・・・女性?

え?なに?これってハーレムフラグ?

いやいやいや、それは無いだろう?

なんの取り柄も無いただのニートがハーレムとかあり得ないから。

どこのエロゲだよ、全く・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ