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No.464.白い貴婦人
禁じられた恋に堕ちて行く 乱れ 落ちて行く
道徳の道をはずれていく 一線をこえ はずれていく
純粋な秘めし 白い貴婦人
いくつもの秘密を しまい 美しくなりゆく
隠された 過去の不義 血塗られた娘
ひとつのあやまちが あやまちを呼び あやまちを繰り返す
千年記の終わりに つむがれし 逸話
愛と呼ばれる 姿形なき魔物
喜び 憎しみ さまざまな想いにかわりて 人を惑わす
禁じられた恋に堕ちて行く 乱れ 落ちて行く
道徳の道をはずれていく 一線をこえ はずれていく
純粋な秘めし 白い貴婦人
幾年月を経て 失われたはず
知られざる真実の不実 消え去りぬ血
刷り込まれし欲望が あふれ出し 果てなくふくれあがる
二十の歳月を経て あばかれし罪悪
情にかわりし絆つながりの破滅
激しい 悲しみ しめつけし涙がつもり かさなりて心狂わす