そこに住むもの
恐竜や古生物の解説入れようか悩んでる。
オリーを追って島の奥へと入っていくジョージ達の目に映るのはソテツやシダのような前時代的な植物が生い茂る熱帯雨林。
日差しが木々の葉の隙間から差し込んでくるので真っ暗ではないものの周りはやや薄暗い
そんな中で一行はオリーを先頭にしたまま森の奥へと歩いていく。
テリー「意外と広いのかな、この島・・・」
ワトソン「そうかもしれない。・・・なんで地図にも乗ってなかったんだろう」
好奇心と警戒から辺りをきょろきょろと見回しながら歩く一行の一人、二コルは違和感を感じたのか、突然歩みを止める。
スーザン「どうしたの、二コル」
そんな彼女を見て不思議そうに首をかしげるスーザンに二コルは静かに返事をする。
二コル「揺れてる・・・」
直後、ものすごい振動に彼らは危うく姿勢を崩しかける。
地震を疑い怯えるテリーを前に、オリーは静かにつぶやく。
オリー「地震の揺れ方じゃない・・・」
さらに奥へと進んでいく彼女の後をマイクもついていき、そんな彼らを目にしたジョージ達も追いかけるようにして島の奥へと進んでいく。
大木に躓きながら走っていく彼らはやがて森を抜け・・・見晴らしの良い草原にたどり着いた。
そこで彼らが見たものは、長い首と大きな体を持った巨大生物。
二コル「あれって・・・」
マイク「まさか・・・」
ジョージ「ブラキオサウルス・・・?」
遠い昔の時代に生きていた恐竜・・・その中でもアイツと同程度かそれ以上に人々が思い浮かべるシルエットをしているブラキオサウルスは豆粒のような人間を気に留める様子もなしに悠々と歩みを進めると樹木へと首を伸ばし食べ始める。
驚きのあまりへたりこんだり、記念に写真を撮ったりとそれぞれが違う反応を見せる中、ジョージは周りを見渡す。
そんな彼の目に映ったのはブラキオサウルスやその他の植物食恐竜・・・ステゴサウルスやピプシロフォドン達の群れ。
それを見てジョージは思わず笑みをこぼし、立ち上がり提案をする。
ジョージ「さて、この島に何があるのかは分かっただろう?早く戻ろう。」
「えー」と不満そうな声を漏らす一行を前にしつつジョージはあることを恐れていた。
今ここにはたくさんの植物食恐竜がいる。にもかかわらず植物が食い尽くされている様子は見えず、現に先程通ってきた道は木々が生い茂り、ここも草原が広がっている。
つまり、植物食恐竜を捕食する調停者が少なからずいるということ。大型の肉食恐竜は勿論、小型の肉食恐竜も十分に人間の脅威となりえることは某有名恐竜映画でもいやという程描写されている。
だからこそこの島を早く離れたいとアピールするジョージだが、その提案はすぐに却下される。
マイク「おいおい兄弟、俺たちはこの島に来たばかりだぜ?」
オリー「そうだよ!もっと恐竜見れるかもしれないのに!」
ジョージ「この島にいるのが植物食恐竜だけだと思ってるのか⁉おっかない肉食恐竜に出会う前に帰るべきだ!」
説得を続けるジョージ。そんな彼の前にスーザンが割込み彼を突き飛ばす。
スーザン「勝手に仕切んなよ!みんなもっとここにいたいって言ってるでしょ?」
そんな彼女をやりすぎだと窘めるテリー。
ジョージの近くに駆け寄った彼女は彼が立ち上がる手伝いをしつつ彼の意見に同意を示す。
ワトソンや二コルも彼の意見に賛同し始めマイクやオリーと対立し始める中、スーザンはいい加減にしてと叫んだ。
スーザン「そんなに喧嘩がしたいなら勝手にやってよ!これも全部ジョージのせいだわ!」
単独行動をとがめるジョージに耳を貸さずに彼女は来た道とは別の森の中へと走って行ってしまった。
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