後日譚。又は物語の始まり
初めまして。R-E-X と申します。
今回の小説は異世界要素はない上に残酷な描写も多いため見る人を選ぶかもしれませんがぜひともご愛読していただければと思います。
それではどうぞ、ご視聴ください。
某国の刑務所。
その取調室にてボサボサの黒髪に髭を生やした彼は取り調べを受けていた。
名はジョージ・グレン。…大学卒業後に共に卒業旅行に出かけた友人6人を殺害した疑いが掛けられている。
「さて…もう何度も聞いているとは思うがお前には殺人容疑が掛けられている。…それも6人だ。」
ジョージ「僕は何もしていない!…僕は…僕は…!」
「嗚呼、嗚呼。わかっているさ。犯人は誰だってそういうんだ。」
ジョージ「本当だ!…たのむ、信じてくれよ!」
だが、その取調べは難航を極めていた。…というのもジョージは自身の無罪を主張するだけだが彼にはアリバイが無い。
そして警察の方でも発見されたのが彼一人である上に…発見時彼は「自分以外はみんな死んだ」と言っていたため彼が6人を殺害したと考えている。
奇妙なのは彼が発見された場所…フィリピンの港町では遺体は疎か凶器すら見つからなかったことである。これについて問いただしても彼は「やっていない」の一点張りでありまるで「何かに脅えているか」のようである。
そこで彼の取り調べに当たったのは警察の一人にして最近成果を挙げ続けている兄妹の兄、フランクリン・アビントンだった。
フランクリン「…じゃあ、始めようか。…まず…俺たちが君が犯行に及んだと考えている日。つまり君が発見された日の数日前だ。…何があったか教えてくれるかい?」
ジョージ「僕を犯人扱いするのは辞めてくれ!本当に僕はやってないんだ!」
フランクリン「ああ、それは分かっている。…だからこそ…事件の全貌を知るためにもあの日何があったのかを教えて欲しいんだ。」
ジョージ「分かった…信じてくれるとは思わないが…本当のことを言う。」
酷く狼狽した様子を見せながらも彼は話し始めた。
あの日何があったのかを。彼等に何が起きたのかを。
それは馬鹿げた空想としか形容出来ない程に空想的で残酷な悪夢であった。
いつの間にか失踪していることがあるかもしれませんが許して待ってってほしいです。