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じょうりく

どうやらこの見た目は目立ってしまう様ですね。

首元のネクタイを少し緩める。


「そして、ここはなんて暑いんだ」


北欧の人種の特徴。鼻筋が高く肌が白い。オマケに高身長。


世界と比べても平均身長が低い日本人の中に紛れるとさらに際立ってしまう。


「待っていましたよ」


声をかけられた。ちゃんと日本語を聞き取れる。

勉強は難しかったけど、会得出来てよかった。


「しかし、声はどこから」


空港は人が多く、また色んな人種がちらほら混じっている。

スーツケースを転がす人ばかりの雑音の中で俺を呼ぶ声が確かに聞こえたと思ったのに、声の主を見つけられない。


「デカイと視野も狭くなるようですね。下をみなさい」

「下……」


そこには真っ白なシュナウザーがいた。かなり場違いだ。

毛並みが綺麗で、なんか神々しい。


俺がいた国では空港は動物は放し飼いはダメだったはずだが、この国は寛容なようだ。


「どうしました、迷子かな。逃げ出してきてしまったのか」

「まだ分かりませんか!この駄目男が!」

「うわぁ!貴方が喋っているのか」


抱っこしたシュナウザーが吠える。

けれど、ワンッじゃなくて、普通に日本語だった。


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