ただの願望妄動譚
こんにちはこんばんは。おはようございます。
いきなりなんにもない荒野に放り出されたとして、生き残れる確率は如何ほどのものか?
幸いなことにここは異世界であり、お約束通りに魔力のようなものがあった。
そして、大抵の物は水素、窒素、酸素、炭素があればどうにかなる。
なんでこんなことをぶつくさ心の内でやっているといえば、真っ裸だからね。
石だらけの荒地を素っ裸で歩きたくはない。
どうにかせねばと、祈るかのように足元の名も知らぬ草をちぎってみる
ちぎった草からは乳白色の液体が滲んでいた。
これでどうにかなりそうだと、緩やかに魔力を流して成分を理解する。
~~~三時間後~~~
魔力でゴリ押しした感はあるものの、ブーニーハットにチュニック、ズボンが完成した。
これらにはゴムは使わずに、要所要所をひもで縛れるようした。
もっと時間を食ったのは、靴の製作。
布地にゴムを塗布し防水性を持たせながら、革のような質感を出すことに四苦八苦。
靴底も同じように革の質感を出しながら、スぺらないようにしようと発狂しそうになりながらも完成。
そうこうしているうちに日が暮れてきた。
ということで今夜の寝床は荒野の真ん中になるようです。
何があるのかわからないので、一番外側に堀を用意してその内側に掘った土砂で塀。
更にその内側にブービートラップと鳴子を張り巡らす。
その中心に三畳ほどの石の箱にハンモック。
夕食は食事は油脂、炭水化物、アミノ酸。
その他栄養素が入ったドロッとした何か。
味はお察しの何かを胃に流し込んだら、泥のように眠った。