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四十九小節のカノン  作者: 雪白鴉
9/13

10日目 二つの英雄

随分おまたせしました!

「ねぇ、ナポレオンって知ってる?」


 突然彼女は誰でも知ってそうな偉人の名前を出してきた。


「勿論だけど・・・」


 そう僕は普通に流したあとハッとした。

ナポレオン・ボナパルト、といえば彼をモデルとした曲が存在する。


そして、僕の頭の中をよぎったのは二曲だった。

ベートーヴェン「英雄」。

ショパン「英雄ポロネーズ」。


 とはいえショパンの「英雄ポロネーズ」は本当にナポレオンをモデルとした曲なのかは実際のところよくわからない。

 ハッキリとモデルとした曲とされているのはベートーヴェンの「英雄」だろう。


 僕の偏見だがおそらく「英雄ポロネーズ」の方が有名だろう。


「じゃあナポレオンをモデルとした曲、弾けるよね?」


 勿論そうだともというような表情で問いかけてくる。

実際のところどちらの曲も弾ける。


が、しかしだ。

圧倒的に曲の難易度が違う。


「英雄ポロネーズ」。これは難曲指定されているほどの難しさだ。僕も苦戦した。


「・・・まぁ、弾けるけど・・・」


そう言いながら僕は願った。

この人がどちらの曲を言うかで僕の指の生死が決まる。


彼女がナポレオンに関して愛着を持ち、詳しく、ちゃんと知っていれば「英雄」を選んでくれるはずだ。


それに賭けるしかない。


「じゃあ、今日は英雄ポロネーズで!!!」

「・・・」


 これでわかった。

彼女はナポレオンが好きなわけではないということが。


「・・・わかったよ」

「あれ、なんか元気ない?」

「これから元気を消費する」

「え?」


見事に僕の指は棒になった。



 皆さん、ナポレオン・ボナパルトはご存知ですか?子どもはともかく大人なら誰でも知っているはずです。

 昔のフランスは随分ロマンティックな想像をしますが、フランス革命にギロチンなどまぁ、悲惨なこともあるでしょう。

 マリー・アントワネットやルイ16世。一体、どのような心境で過ごしておられたのか気になりますね。

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