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四十九小節のカノン  作者: 雪白鴉
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5日目 アニソン


「その曲、なに?」


今日も僕らは音楽室でピアノを囲んでいる。


「知らないんだ。」

「うん。」


彼女も知らない曲があるんだなとちょっと安心した。

偏見だけれどなんでも曲を知っているような気がしていた。


「最近のアニメのアニソンなんだ。」

「へぇ〜。」

「めっちゃ有名ってことではないけどアニメも少々人気でアーティストが有名だからちょっと有名になってる曲でね。」

「そうなんだ。なんだか珍しいね。唯月君がそういうの弾くの。」


そちらも偏見だがたしかにそうかもしれない。

僕はあまりテレビとか見ないならアニメとか知らなくて、今日弾いているこのアニソンはクラスメイトのちょっと仲良しの子のリクエストだ。


「今度、うち来るからその時にでも聞かせてあげようと思って。」

「優しいね〜。」


こんなことだけで優しいなんて思われたら世の中終わりだ。これしかできないからこれしかやらないんだ。


「唯月君はアニメは見ないんだよね?」

「うん。そうだけど・・・?」

「私と一緒だね!」

「そうなんだ。」


僕は漫画とかよりどちらかと言うと辞書派かな。百科事典とか見てると知らないものをしれたりするし、英語の辞典見てたりするとあ、これ、英語だったんだ、ってなる時があるから面白い。


「私はアニメよりドラマ派かな〜。ミュージカルも好きかも。たまにミュージカルのアニメあるけど、それはちゃんと見てる。」

「へぇ〜。」


ミュージカルが好きなのだから音楽が大好きなのには違いはない。かという僕も演劇はまぁまぁ好き。だけど、やっぱり公演会の方が好きかな。


「地味にアニソンって難しいよね。」

「あ〜、確かに。武道系とかサスペンス系とか特に。不協和音とかあるし、だいたいテンポ速いし。」

「私あーいうの弾けないんだよなぁ〜。」


僕も得意なわけじゃないけどアニソンはちょっと複雑で面白みがあって良いかもしれない。

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