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絆をより深める

アディーが何故Safewordを言えなかったのか、そして他の者とPlayできなかった理由を知る時雨。

自己嫌悪に陥るアディーを慰めそして──





 アディーはぽつりぽつりと話始めた。

「第一王子と、第二王子が居ないのは変だと思っただろう?」

「見かけないなとは思った」

「二人は廃嫡され、別の貴族の下働き──という名目で監視されているよ」

「何をしたんだ?」

「……城の中で、セーフワードが言えない状態のSubに性行為を強要していた。私はソレを見て、咎めた」

「だろうな」

「すると兄達は私に手を出した、無理矢理なセーフワードを決められた上無理矢理の行為を行って、幼くセーフワードも言えない状態の私はSub drop状態に陥った」

「それを見たミハイルが兄達の件を父上に言い、兄達は廃嫡、私は強姦された為、SubとしてDomと信頼関係が作れない事、また他者に恐怖を感じる事から自分から王になるのをやめた」

「……そうか、だからお前はやつれていたんだな。屑共の行為が悪夢になってまだへばりついてるんだな」

 時雨が確認するように言うと、アディーは頷いた。

「セーフワードが言えないのも、言えない状態で無理矢理されたから、なんだな」

「ああ……」

 アディーは泣き笑いを浮かべた。

「すまない、こんな汚れた体で」

「何処が汚れた体だ!」

 時雨は思わず怒鳴った。

「俺はお前の事綺麗だと思っている、だから無理強いさせたくなかった」

「シグレ……」

「だから嫌なら言ってくれ『Strip』」

「……」

 アディーは衣服を脱いだ。

 色白の痩せ細った体があらわになる。

 時雨はアディーを抱き寄せて、髪を撫でる。

「綺麗だ、汚く何てない。綺麗だアディー」

「シグレ……」

 時雨はベッドにアディーを押し倒して抱きしめた。

「これ以上はしないよ、このまま抱きしめさせてくれ」

「……ああ」

 時雨は自分の服を脱ぎ、裸になった。

 筋肉質な体が露わになる。

 時雨とアディーは裸で抱き合い、ベッドの上でともに眠った。





「今度からアディー殿下とあそこに住む、ですと?!」

 屋敷から戻ってきた時雨はミハイルに二人で住むことを伝えた。

「ああ、アディーと二人で決めた」

「……分かりました、私から陛下にお伝えしておきます」

「ミハイル、ありがとうな」

「いいえ、荷物の方は……」

「必要なものだけもってくから大丈夫だ」

「かしこまりました」



 時雨は、アディーの屋敷へ行き、アディーの部屋に入った。

「アディー」

「シグレ」

 アディーが時雨に抱きつく。

「これからはここで一緒に暮らそう」

「ああ」

「あと、お前が良ければCollarを何かつけたいんだが……王族に首輪は不味いよな」

「私は気にしないが……」

「俺が気にする! よし、じゃあブレスレットにするか」

「ブレスレットか……」

 何処か不満そうなアディーに、時雨は問う。

「……やっぱ首輪がいい?」

「ああ、首輪がいい」

「仕方ない、じゃあ首輪で見繕いたいんだがこの場合どうすればいいんだ?」

「ミハイルに王族がつける用のCollarを持ってきてもらえばいい」

「よし、ミハイルに頼むか」

 アディーがミハイルを呼び出し、Collarが欲しいからと言うと程なく、何種類もの首輪が用意された。

「んーアディーはどれがいい?」

「これとこれのどちらかで迷っている……」

 黒地に白銀色のアクセサリーがついた物と、黒地にオレンジ色のアクセサリーがついた物の二種類だった。

「俺は……こっちだな、俺の黒髪と、お前の髪の色に近いから」

「そうか、じゃあそれにしよう」

 黒地に白銀のアクセサリーがついている首輪を時雨はアディーにつけた。

 アディーはふぅと息を吐いて落ち着いた。

「大丈夫か」

「ああ、しっくり来る。安心する……」

「そうか、それなら良かった」

 時雨はアディーのほおを撫でた。

「シグレ、有り難う、勇気が出たよ」

「ん? 何の?」

「今居る兄妹達と合う勇気が」

 その言葉に時雨は一瞬あっけにとられたが、すぐににっと笑った。

「そうか、それは良かったよ」







普通のDom/Subユニバースじゃ起こらなそうな事件ですが、まぁ起きたと思って下さい。

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