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王子様と

ミハイルに案内され王子アディーと出会う。

倒れ込むアディーを抱きしめ、普通のコミュニケーションを取ろうとするが。

アディーの提案でPlayをすることに──




 城から離れた屋敷に、時雨はミハイルに案内された。

 ミハイルは扉のチャイムを鳴らしてから屋敷の中に入る。

「アディー陛下、異世界から来たシグレ様をお連れしました」

「……」

 階段の向こうから、プラチナブロンドに青い目の青年が姿を現した。

 凜々しくも、何処か疲弊して見えた。

「アディー殿下?」

「まずい!」

 倒れ込みそうになった青年──アディーをシグレは急いで、抱きしめた。

「大丈夫ですか? 怪我はないですか?」

「……ああ、ありがとう……」

「いや、礼は言われることじゃないですよ。それにしても無理してたのですね、貴方は、頑張りましたね」

 背中をさする。

 アディーは安心したように目を閉じて眠った。

「眠ったぞ、王子様。休ませてやろうぜ」

「はい」

 時雨は王子を抱きかかえて、ベッドまで運び寝かせた。

「今日は俺は帰るわ、また明日」

「はい、そうしましょう」

 時雨はミハイルとともに屋敷から出ることにした。



 翌日、ミハイルとともに屋敷に再び来た時、アディーは凜々しい姿で現れた。

「異世界からの客人ようこそ、そしてすまなんだ、みっともない姿を見せて」

「いや気にしていません」

「堅苦しい言葉はいらぬ」

「……では、気にしてないんで、アンタも気にしないでくださいよ」

「ありがとう」


 応接室で、茶と菓子を出され、時雨はお茶を飲みながらアディーを見る。


「俺のダイナミクス、聞かされている」

「聞かされた、Domだと」

「やっぱり嫌悪感ある?」

「最初はあったが、今は無い」

「そう、ならいいんだけどさ」

 時雨は菓子をつまみながら、アディーの様子をうかがう。

「……Playをしたいと思わないのか?」

「したいって感情はあるけど、相手が嫌がるなら普通のコミュニケーションだけでいいよ」

「……ミハイル部屋を出てくれ」

「──かしこまりました」

 ミハイルが部屋を出ると、アディーは時雨の隣に移動し、座った。

「……お前とならしていい?」

「え、本当?! えっとそれじゃあSafe wordを決めようか」

「……『やめてくれ』でいい」

「分かった、分かりやすいから有り難いよ、じゃあ『Look』」

 目を伏せがちだったアディーに時雨はそう言うと、アディーは指示に反応して時雨を見た。

「よくできたな、偉いなぁ」

 顔色が悪くなったアディーを抱きしめて、時雨は褒めた。

 すると、アディーの顔色は良くなった。

「そうだな……次は『Take』、そこの菓子を一つ」

 時雨はアディーを褒め終えて、解放すると、今度はお菓子を一つ持ってくるようにいった。

 アディーは菓子を手に取り、時雨に渡した。

「よしよし、いい子だ。じゃあ、あーん」

「え?」

「お菓子を食べさせたいんだよ、ほら口を開けて」

 アディーは戸惑いながらお菓子を口にした。

「よしよし、偉いぞー」

 時雨はアディーの行動一つ一つを褒めた。



「じゃあ、この当たりで今日は終わりにするか?」

「私はまだ──」

「顔色がちょっと悪くなってるからな、Safe word言う前に止めて置いた方がいいだろう?」

 アディーは驚きの表情を浮かべたが、すぐに落ち着いた様に頷いた。

「シグレ、有り難う」

「いいって事よ」

 時雨は部屋の外へと出て、ミハイルとともに王宮の宛がわれた部屋へ戻ってきた。

「あー精神的に満足した感じがするなぁ」

「アディー殿下もそのようでした」

「そっか、なら良かった」

 ミハイルの言葉に俺は安堵した。

「ところで、何でアディーはこの世界のDomとかがダメなんだ?」

「ソレはまだお話しすることができません」

「そっか、プライバシーとかあるもんな、じゃあ聞こうとしないでおくよ」

「感謝致します」

 ミハイルがそう言って部屋を出ると、時雨はベッドに寝転んだ。

「アディーに明日も会いたいなぁ」

 そう呟いた。







初めてで、時雨は気を遣っています。

なのでSafewordを言う前にやめてるのですが、それが良い方向にいっているのを彼は知りません。

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