年は明けましたがクリスマスカードを渡してもいいですか?
みなさん、明けましておめでとうございます!みんなのお耳のお友達、ミコミコこと姫野みこです。新年いかがお過ごしですか?心機一転、今年こそはダイエットを成功させたいと心に誓ったミコミコです。
いただいた冬休みが終わり、私も今日から仕事始めです。今年も勉強やお仕事、暮らしのお供にラジオを、Miko's Music Timesをよろしくお願いします!
さて、今日も15時までの3時間お付き合いください!今日もたくさんのメッセージをいただいてますよー!私のお正月のお話は一旦置いといて、さっそくメッセージコーナー行ってみましょー!
一つ目のメッセージは金沢市にお住まいのラジオネーム、おやじの盆栽落としたさん40歳。
ミコミコさんこんにちは。やってしまいました。おやじの盆栽を落としてしまいました。久々に実家に帰り、庭で息子と羽子板をしていた時に大きく振りかぶりすぎて腕を盆栽に当ててしまったんです。今隠しているんですがばれるのは時間の問題です。どうしたらいいでしょう?
いや、これは謝りましょう、おやじの盆栽落としたさん。ばれるって。だって盆栽でしょう?きっとお庭に飾ってあるのが一つなくなってたら気づくって。しかもそれ息子さんも見てるんでしょう?お父さん、ダメだって息子にそれ以上ダメなところ見せたら。うん、謝りましょう。
でも羽子板かあ、懐かしいな。もう何年もやってないなあ。久々にやりたくなってきました羽子板。まだ実家にあるかなあ……あ、しまった脱線しちゃった。おやじの盆栽落としたさん、絶対謝った方がいいですよ。リクエストしている場合じゃないですよ。あとラジオネームよ!そのまんまかよ!もう……はい、今日はかなりたくさんメッセージが来ているからどんどん行きますよー。
二つ目のメッセージは横浜市にお住まいのラジオネームたくろうさん25歳からです。
ミコミコさんこんにちは。久しぶりに年末年始を実家で過ごしました。親に内緒で高級おせちを予約して帰ったらすっごい喜んでもらえました。親の喜ぶ顔が見られてよかったです!
えらい!えらいよたくろうさん!なんていい子なのたくろうさん。親孝行だねえ。私も年末に実家に帰ったんですが何もしなかったなあ。来年は私も高級おせち買ってみようかしら。ちょっと反省というか勉強になりました。たくろうさん、ありがとうございまーす!
三つ目のメッセージは、えーとこれは何て読むんでしょう、うみぶた……あ、失礼しました海豚さんですね。ごめんなさい、とっさに読み方が出てこなくって。海豚さんからのメッセージです。
ミコミコさん相談があります。去年、彼女にクリスマスカードと共に指輪を渡してプロポーズをしようとしていたのですが、私がインフルエンザになってしまいクリスマスに会うことができませんでした。
その後、予定が合わず今年はまだ会えていません。せっかく書いたクリスマスカード、できればこれを渡してプロポーズしたいのですがどう思いますか?遅すぎますかね?ご意見下さい、お願いします。
うーん、私はプロポーズとともにクリスマスカードを渡してもいいと思いますよ。だって思いを込めて書いたんですよね?そのクリスマスカード。インフルエンザは仕方ないですよ。まあでもきっと彼女さんの立場からすると「なにクリスマスにインフルエンザになってんだよ」て怒ってらっしゃるでしょうけど……
でもまあ、ねえ?そんなこともありますって。いいんじゃないでしょうか?本当はクリスマスにプロポーズしたかったんだけど……ってカードを渡せば。ねえ。あ、うちの女性スタッフたちもうんうんって頷いているんできっと大丈夫です!
でもプロポーズですか。いいですねえ。頑張りどころですよー!なんだかこういうお話を聞くとドキドキしますね。あーなんだか私まで緊張してきた。頑張れ海豚さん!いい結果報告お待ちしております!
さ、そんな海豚さんのリクエストをお届けしましょう。リクエスト曲は去年大ヒットしたこの名曲です。どうぞ!………………
「プロポーズかあ、いいなあ……」
番組終了後、事務仕事を終えた私は帰路につく。プロポーズ、結婚を意識せざるを得ない年齢になった私にはなんだかトゲトゲと心に引っかかるものがある。
結婚を考える相手がいない訳ではない。でも相手がどう思ってくれているのかわからない。私だけが意識して空回りするのが怖くて身動きが取れないでいる。
「みこ!」
突然後ろから名前が呼ばれる。びっくりして振り向くと大通りを爆走するタツヤがいた。2つ年下の彼氏である。タツヤは飼い主を見つけた犬のように嬉しそうに走ってくる。かわいいやつめ。
かわいいというか幼さの残るタツヤを見ていると結婚を意識してくれているようには思えない。かといって一刻も早く結婚したいから別の男を探したいとも思わない。タツヤはいい男なのだ。
「みこ、明けましておめでとう!お仕事お疲れ様!ラジオ聞いてたよ!」
褒めて褒めて!と今にも尻尾を振りだしそうな顔でタツヤが言う。本当にかわいいなあもう……
「明けましておめでとう。聞いてくれてたんだね、ありがとう。タツヤはいいやつだねー」
「でしょー。みこ、おれ、みこに話したいことがあるんだ」
「なによ、急にかしこまっちゃって」
「これ」
「ん?」
タツヤがおもむろに何か渡してきた。なにこれ?
よく見るとそれはクリスマスカードだった。
「さっき、ラジオで遅くなったとしても心を込めて書いたものなら渡してもいいって」
「うん、言ったけどさ。え、あ、あんたまさか……」
「みこ、おれと結婚して下さい。本当はクリスマスに言いたかったんだけどおれ寝込んじゃってたから。でもでも、クリスマスカードを渡してプロポーズしたかったんだ」
「え……ちょっと本気?」
「このクリスマスカードすごいんだ。ノルウェーのサンタさんが作ってるんだって!みこ、クリスマス好きでしょ?だからこのカードを渡してプロポーズしたかったんだ。あ、もちろん指輪もあるよ」
私は想定外の出来事に思考が止まってしまった。海豚っておまえかよ……
「みこ?」
不安そうな顔でタツヤが私を覗き込む。よく見るとこいつ本当に指輪のケース持ってやがる。本気だ。私は顔が真っ赤になった。
「ばか!もう……もう帰る!」
「え、みこ?ちょっと待って!」
私はタツヤを無視してずんずん家に向かって歩き出した。こいつなんでこんな人通りの多い道のど真ん中でプロポーズしてるんだよ。みんなこっち見てるじゃんか。考えろよばか。
クリスマスどころかもう年も明けてしまっている。時期外れもいいところだ。でも、今日渡されたこのクリスマスカードは私の大切な宝物になってしまった。
みなさんこんにちは!みんなのお耳のお友達、ミコミコこと姫野みこです。みなさん今日はいかがお過ごしですか?今日も15時までの3時間、Miko's Music Timesをよろしくお願いします!さあさあ今日もたくさんメッセージをいただいてますよー!さっそくメッセージコーナー行ってみましょー!
一つ目のメッセージは、え?なになに?スタッフからこれを読めって指定が入りました。
えーっとラジオネームはですね、あ……海豚さんですね。メッセージ内容は『プロポーズ成功しました!』と一言ですね。良かったですね海豚さん。本当に良かった良かった。先日の放送の時にプロポーズの相談メッセージをくださったリスナーさんですね……
うまくいって本当に良かったですねー。え、ちょっとなによ。スタッフたちが私を見ながらすっごい笑ってるんですよ。え?なに?顔?顔が赤い?あ、ちょっともう…………あ、CM、CM入りまーす。