表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/80

【第二章】第四十二話

予期せぬ攻撃はアミラへのダメージが大きかった。魔力の源泉はモンスターの方にあるが、その元であるアミラを攻撃されたため、アイラは魔力が使えなくなって、足が崩れた。

一旦倒れたアイラが立ち上がろうとした。


「く、来るか!でももう余力が残ってないぜ。」


ハナゴンは魔力を消耗してへたっている。しかしアイラもそれは同じだった。


「たった一撃でこんなになるとは。」


『アイラ、抜け殻を守っていたのは、どうしてじゃん?』


アイラがやろうとしていたことを語った。


「ヤマンバが狙う青い歯は、他の歯周病患者も欲しがっている。それを守っていただけだ。青い歯は、ウイルスバスターだからな。」


「ウイルスバスターって、何だ?」


ハナゴンは急に元気になってアミラに食いついた。


「そんなことを知らずに追いかけていたとは恐れいったな。」


『ヤマンバは知識と行動がミスマッチしてるじゃん。それはいつものことで、死んでも治らないじゃん。』


「メス蚊アマ、ひどいぜ!胸が苦しいぜ!」


「青い歯には抗歯周病ウイルス菌が生息していて、歯周病進行を止めるんだよ。魔法歯医者は外科オペだが、青い歯はウイルスそのものをいわば浄化するってわけだ。根本的治療には最適という便利グッズなんだよ。」


「そういうことだったんだ。ならば、それをもらってもいいよな?」


「それは無理ですわ。ハナゴンさんがアミラを攻撃した時、破壊してしまいましたわ。ほらそこに残骸が転がっていますわ。」


ハナゴンは花子に戻っていた。花子は粉々の青い歯をガン見している。

ハナゴンは、青い歯をゲットするという大きな目標を失ってしまい、自分自身をも萎ませてしまった。そして花子に戻ったのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ